君に妬いてほしいから嘘ついた
さくら「ねえねえ」
◯◯「ん?」
さくら「あのね、来週の金曜日に、かっきーになんか~遊びに行こーって言われたんだけどさ、行ってもいい?」
◯◯「おーいいじゃん。行ってきな~」
さくら「でもね、その所には、なんと!男の子がいるらしいの。それでもいい?」
◯◯「たまにはそういうのもいいんじゃない?俺は別に気にしないよ〜」
さくら「えっと…さらに!その男の子はなんとイケメンらしいの!それでも行ってもいい?」
◯◯「そうなんだ笑。別にいいよ笑。」
さくら「…さらにさらに!その男の子は頭がいいらしい。それにお金持ちだし……」
◯◯「はいはい笑」
さくら「……らしいけど、いい?行っても?」
◯◯「笑笑」
◯◯「さくらが行きたいならどうぞ!笑」
さくら「むーっ!」
◯◯「なに?笑」
さくら「ヤキモチ妬かないの?」
◯◯「妬かないなぁ。さくらが俺にぞっこんなの知ってるし笑」
◯◯「さくら分かりやすすぎて、どうせ妬かせたいだけでそんな人居ないんだろうな~って笑」
さくら「…バレてたか」
◯◯「俺のこと舐めないで笑」
さくら「実は男の子はいないです笑」
◯◯「やっぱり笑」
さくら「でもさ、こうやって冗談で言ってみたけど…本当に妬いてくれたら、ちょっと嬉しかったかも…」
◯◯「え、なんで?」
さくら「だってさ、なんか私のこと大事に思ってくれてる感じするじゃん?」
◯◯「いやいや、大事に思ってるよ?でもさ、信頼してるから変に妬いたりしないだけで。」
さくら「ふーん…でもちょっとくらい妬いてほしいんだよな~」
◯◯「それって難しい注文だね。じゃあ逆に聞くけど、俺が女の子と遊びに行くって言ったら、さくらはどうする?」
さくら「……行かないでって言うに決まってるじゃん!」
◯◯「え、それってさくらが嫉妬深いだけなんじゃ…?」
さくら「え、えっと…だ、だって!女の子だよ!?イケメンとか美人とか関係なく、普通に嫌だもん!」
◯◯「なるほどな〜。さくらのそういう素直なところ、好きだわ。」
さくら「……ずるい、その言い方。」
◯◯「ずるいのはそっちでしょ。俺にヤキモチ妬かせようとしたくせに笑」
さくら「うぅ…でもさ、ほんとに私が他の男の子と遊びに行ったら、どうする?」
◯◯「んー、さくらがちゃんと楽しんで帰ってくるならいいけど、もしその男がさくらに変なことしたら……」
さくら「したら?」
◯◯「全力でそいつのところに行く。」
さくら「!?」
◯◯「だってさ、俺の大事な彼女を傷つけるやつは許さないだろ?」
さくら「……そ、そういうのはもっと早く言ってよ!バカ!」
◯◯「なんで怒られてんの俺笑?」
さくら「いいの!とにかくもうちょっとだけヤキモチ妬いてもいいんだからね!」
◯◯「わかったわかった笑。じゃあ次は俺がさくらにヤキモチ妬かせてみるか?」
さくら「それはダメ!!絶対にダメ!!」
◯◯「ほら、やっぱり嫉妬深い笑」
さくら「むーっ!!」
投稿32作目です。
今回は全編セリフのみに挑戦しました。
なので終わりが中途半端に感じるかもしれません。
ぜひ感想などお待ちしてます!