麻雀の点数計算を覚えて、もっと楽しくする！
こんばんは、ゆのゆのPです。
普段はデレマス系の記事を書いていますが、今回は雑談回ということで、好きなものの一つである、麻雀の話を再度しようかと思います。
麻雀がある程度できる方でも、点数計算はできない・自信ないという方は結構います。実際、ネット麻雀などでは和了点は自動で計算してくれるため覚えていなくてもゲーム進行は問題ないからです。
実際、点数計算できなくてもトップを取ることはできますし、それによってトップを逃すというシチュエーションはいうほど多くありません。
ただ、麻雀をもっとやっていくのであれば
「逆転にはあと何点をとればいいんだろう・どんな手を作れば良いんだろう」というシチュエーションは何回かに１度は訪れますし、考えて逆転ができたときはすごく気持ちいいはずです。
覚えないといけないことは、いくつかありますが、みなさんが想像するほど点数計算は難しくはないと思っています。まずは雰囲気だけでも覚えて、やっていくうちにできるようになる、という形が理想でしょう。
仕組みを覚えておくだけでも、有利になることは間違いないです。
０．記事の対象
和了時の飜数（2飜・6飜など）を数えられる方を対象としています。
また、記事内では、和了点数の計算についてメインで記載しますので、供託（残ったリーチ棒）や積み棒（親が連荘したときに300点ずつ増えていくもの）についての説明は割愛します。
１．満貫以上の点数
満貫以上の点数は、どんな形であっても下記の通りとなります。
後述しますが、4飜までは基本倍々に点数がふえていくものなので、ここから飜数増加による点数増加幅はゆるやかになります。
満貫を基本として1.5倍/2倍/3倍/4倍、という形ですので、これは覚えやすいとおもいます。
２．満貫未満の点数について
満貫とならない点数に関しては、形によって符というものを計算して、飜数と符数をクロスさせたところが実際の点数となります。
麻雀を何度かやられる方は、麻雀卓や解説ページなどで下記の表を見たことがあるかもしれません。
Mリーグ等のプロの麻雀においても、この切り上げ満貫を採用していることがあります。
いきなりこの表を覚えてといっても難しいと想います。歴史の年表をおぼえるみたいなものだと想いますので、いきなり丸暗記はおすすめしません。
ただ、この点数がどうやって算出されているかがわかれば、とりあえず計算できるようになりますし、やってるとよく出る点数が大半なので勝手に覚えていきます。まず仕組みを覚えましょう！
３．満貫未満の点数の計算式
これは飜数と、符数の計算式で出せます。
下記のとおりです。
2の (飜数+2) 乗 × 符 ＝ 基本点
子の和了：基本点の4倍（を分配）
親の和了：基本点の6倍（を分配）
この和了がツモなのかロンなのかで、支払い点数が変わる感じです。
子と親で点数が1.5倍になるように、ツモ時の支払いが子と親で1:2になるように配分されたものが下記の点数となります。
親のツモ和了の ALLは、子が3人とも支払う点数
ここで出てきた数字を100点ごとで切り上げれば実際に点数が出せます。
たとえば、2飜30符であれば、基本点が
2の（2+2)乗 × 30 ＝ 2の4乗 ×30 ＝ 16×30 ＝480点 となるため
2飜30符の親のツモであれば、
480×2=960 ⇒100点単位で切り上げて1000点なので1000ALL
2飜30符の親のロンは、
480×6= 2880⇒100点単位で切り上げて 2900点
2飜30符の子のツモであれば、
480は切り上げで500、960は切り上げで1000なので、500/1000
2飜30符の子のロンであれば、
480×4＝1920なので、切り上げて2000点 というように計算できます。
3飜40符に関しても、基本点を出すと、
2の(2+3)乗 ×40符 ＝ 2の5乗×40 ＝ 32×40 ＝1280点なので、
親の3飜40符ツモ 2600ALL
親の3飜40符ロン 7700
子の3飜40符ツモ 1300/2600
子の3飜40符ロン 5200
というように全部計算できます。
また、子の8000点/親の12000点を超える3飜・4飜は符計算の点数打ち止めとして満貫になります。
つまり、飜数と符数さえわかれば、点数計算ができるのです。
この仕組みを覚えておくと、1飜ごとに点数が倍ぐらいになっていくことや、2飜60符と3飜30符が同じ点数になるというのも、なんとなく勘づくかもしれません。
次の項目は、符の計算の仕方となります。
４．符の計算について
符の計算については和了したときの役や、待ち・手の形（主に暗刻・明刻数や種類）で決まります。主に、難しいものに対して少しボーナスが入る感じです。どの程度になるかは覚えるしかないですが、いろんな役を覚えるときよりは、覚えることは少ないと思いますので、まず見てください。
仕組みがわかれば、ある程度雰囲気でも判断できるようになるでしょう。
まず、平和和了の場合と、七対子和了の場合は最終的な符が決まっていますので、そこについて説明します。特に平和で和了することは多いので、ここは固定で覚えておいたほうがいいかもしれません。
①平和和了の場合
面前で平和の役で和了った場合は、符の計算が固定になります。
平和かつツモ和了の場合は、20符固定
平和のロン和了の場合は、30符固定 となります。
故に、
子の、立直ツモ平和の場合は3飜20符で700 / 1300 (合計2700点)
子の、立直平和のロン和了の場合は2飜30符で2000点 となります。
②七対子和了の場合
七対子の場合は、対子の種類やツモorロンなど関係なく、25符として計算します。この25符という符が出てくるのは七対子だけです。
故に、
子の、タンヤオ七対子ツモの和了の場合は、4飜で1600 / 3200 (合計6400点)
子の、タンヤオ七対子のロン和了の場合は、3飜で3200点 となります。
先程の点数表を見て気づいた方もいるかもしれませんが、
1600/3200/6400 (親の場合は 2400/4800/9600）と単純に倍になっているだけ＆２の累乗の数字のため、これはすぐ覚えてしまうかもしれません。
③平和もつかず、七対子でもない和了の場合
形や待ちを考慮しないといけないのはこのパターンとなります。
この場合は、面前なのか副露手なのか／ツモなのかロンなのか、で基本の計算式ができます。
■基本計算式
面前ツモ＝20 ＋ 手の形の符 ＋ 和了の形の符 ＋ ツモ分の2 の合計の符
面前ロン＝30 ＋ 手の形の符 ＋ 和了の形の符 の合計の符
副露ツモ＝20 ＋ 手の形の符 ＋ 和了の形の符 ＋ ツモ分の2 の合計の符
副露ロン＝20 ＋ 手の形の符 ＋ 和了の形の符 の合計の符
⇒これら合計で出た符を10単位で切り上げる。22ならは30符。
※ただし、副露ロンで符の合計が20になった場合も30符として扱う
メンゼンのロンの場合のみ基本符30スタート、残りの場合は基本符20スタートで、合計を出して出た数字を10単位で切り上げた数値が符となります。
ツモの場合は必ず2符がつきます。
計算上、符の切り上げを行うため、"平和ツモ"の和了以外必ず30符以上となります。また、面前でロンする場合は平和以外なら必ず2符以上がつくため、40符以上となります。
※20符の数値は、平和ツモの時しか使いません
■手の形の符について
これは主に、刻子（暗刻or明刻）・槓子（暗槓or明槓）によって符が加算されます。順子よりも難しい分、ボーナスが付くようなイメージです。
刻子＝3p3p3pのように同じ牌を3枚重ねて手の3枚組としたもの
明刻は、人の手を借りて作った刻子（ポンorロンでつくったもの）
暗刻は、完全自力で作った刻子（手の中orツモ和了で作ったもの）
明槓は、ポンして加槓or3枚ある中から大ミンカンして作った槓子
暗槓は、4枚自力だけでつくった槓子
これは覚えるしかないですが、明刻⇒暗刻⇒明槓⇒暗槓で難しい形の分グレードアップしていって、符が倍になっていくようなイメージで、
1・9・字と、2～8の数牌でもボーナスに倍の差があると覚えればいいです。
手に暗刻・明刻が複数個ある場合は、その分だけ加算します。
また、雀頭に関しても、役牌の場合のみ、2符加算されます。
※ここだけは1・9・字ではなく役牌だけであることご注意ください。
ピンフの条件の逆と思ってくれれば大丈夫です。
なお、ダブ東やダブ南牌のみ、雀頭の符を4符とする場合もありますので、そこはそのルールを確認ください。
■和了形の符について
これは、和了ったときの待ちの形によって符がつきます。
単騎・カンチャン・ペンチャンのように、基本的に１個の待ちとなる形が２符となります。
なお、最終的な和了形の待ちを元にするため、多面張（複数の待ち形の複合）の場合はあくまでその和了った牌がどういう待ちの形なのかによって符が変わります。
下記のような手の場合、
4索や7索で和了った場合は5索6索のリャンメン待ちと考えるの形のため、待ちの符は0符ですが、
6索で和了った場合は6索単騎の形のため、待ちの符は2符となります。
符の計算方法を見た方で勘づいた方もいるかも知れませんが、
刻子や槓子が複数ないと、言うほど符はあがりません。
そのため、平和の20or30符や、七対子の25符、通常和了だと、30～40符が大半となり、まれに50符、カンなどが出ればそれ以上もあるかな、というぐらいで60符以上はほとんど使いません。
また、対々和で和了した場合、刻子・槓子形だけとなるため、端っこの牌や暗刻があれば結構な確率で40符以上となるので、まあまあ高い点数になります。
５．実際に点数計算してみよう
計算で求めることもできますが、一応、ここにも点数表を貼っておきます。
①平和ロンの形
立直もしていないため、平和のみのロンとなります。役は1飜 平和のロンは30符のため、30符1飜 、子の和了なので1000点となります。
②平和ツモの形
立直＋ツモ＋平和で、今回は裏ドラが乗っていませんので3飜となります。平和ツモは20符固定なため、20符3飜、親なので1300ALL(3900点)です。
③ 面前ツモの形
リーチ＋ツモ＋ドラ1（裏ドラは乗らず）の3飜です。
符が加算されるのは、ペンチャン待ちの2符＋ツモの2符
面前ツモの基本符20 ＋ ペンチャン2符 ＋ ツモの2符＝24で30符、
30符3飜の子のツモ和了のため、1000/2000(合計4000点) です。
④ 面前ロンの形
裏ドラが乗らず、ダブルリーチ（2飜）＋ドラ1 の3飜でした。
ペンチャン待ちの2符がつくため、
面前ロンの基本符30 ＋ ペンチャン待ち2符 ＝32 で40符
子の40符3飜のロン和了なので、5200点 （1本場で5500点）です。
⑤ 副露ツモの形
この手は、食い三色同順（1飜）＋赤1＋ドラ1 で3飜です。
副露手の基本符20 ＋ ツモの2符 ＝22 で30符
子の30符3飜ツモで、1000/2000 (合計4000点)です。
なお、この6sがロンだった場合は、基本符20のみとなりますが、副露手で20符となった場合も30符として扱うルールが有るため、
ロンでも30符3飜＝3900点となります。
⑥ 副露ロンの形
これは、東のみの1飜となります。
符の計算をすると、東の明刻で4符、九萬の暗刻で8符、8索の明刻（ロン分）で2符であり、
副露手の基本符20 ＋ 手の形で14符 ＋ シャンポン待ち0符 ＝34で40符
40符1飜の子の和了で、1300点となります。
ちなみにこのとき、一萬でツモ和了していた場合は、
東の明刻で4符、九萬の暗刻で8符、一萬の暗刻で8符、ツモの2符で、
20+20+2=42から50符1飜の400/800点（合計1600点）となっていました。
⑦参考：高点法について
和了形で、複数の解釈ができる和了形の場合、一番点数が高くなる計算をします。下記のような手を親が和了った例を挙げます。
この手は、一応六九萬の両面待ちではありますが、六萬は、五七＋六七八のカンチャン待ちとして和了ったとも考えることができ、そうした場合の符のが高くなるため、その待ちの形を採用することができるのです。
九萬はリャンメン待ちとしかとることができないため、変わりません。
※待ちの形を変えることにより平和が消えるなど、役の数が変わる形の場合は役の数を優先とします。
つまり、それぞれの和了形の符計算は下記のとおりです。
■九萬でロン和了
面前ロン30符 ＋中の暗刻 8符 ＋發の雀頭 2符＝40 で親の40符2飜 3900点
■九萬でツモ和了
面前ツモ20符 ＋ 中の暗刻 8符 ＋發の雀頭 2符 ＋ツモの2符＝32で40符
親の40符3飜 で、2600ALL(7800点)
■六萬でロン和了
面前ロン30符 ＋中の暗刻 8符 ＋發の雀頭 2符 ＋カンチャン待ちの2符 ＝42 で50符、の親の50符2飜 で4800点
■六萬でツモ和了
面前ツモ20符 ＋ 中の暗刻 8符 ＋發の雀頭 2符 ＋カンチャン待ちの2符 ＋ ツモの2符＝34で40符、親の40符3飜 で、2600ALL(7800点)
それっぽい場面を探しましたがすぐみつからず諦めたぐらい、あまり発生状況ですが、ごくまれに起こる、有利に取る計算ができることがありますので、頭の片隅にでも入れておくと良いと思います。
６．まとめ
点数計算の仕方について、いかがだったでしょうか。
覚えることはありますが、思ったより難しくないと思った方も多いかもしれません。
そして、これを少し意識して麻雀（特に４人麻雀）をやっていただければわかると思いますが、記載の通り、特定の符ばかり出てきますし、
30符の計算ばかり／20符と40符は倍に1飜ずらしただけで似てる／七対子と50符は1飜ずらしただけで似てる、など共通点を見いだしていくと
だいたいいつも同じような点数ばかり出てくるので、
最初は表をみたり計算をして出していたとしても、数回やっていれば、「30符3飜は○○点！」というように、すぐ出るようになると思います。
点数計算ができると、
・自分の点数がわかることで押し引きがしやすくなる
・速度と手役の天秤がしやすくなる
・鳴いた後の点数がわかることで損な鳴きが減る
・符による点数差でリーチ判断が変わる
など、少し手作りの判断も変わるかもしれません。
麻雀をもうちょっと頑張ってみたい！って思う方は、ぜひ点数計算に挑戦してみてください！
７．使用したツール等
主に、ゲーム画面は、雀魂のものを使用しています。
キャラや装飾（リーチ棒や演出の見た目）の課金はありますが、それを除くと無料の麻雀ゲームとなっています。
また、手牌構成の画像は、麻雀で何切る！？ さんの手牌画像ジェネレーターを利用させていただきました。