ラ・カンパネラ

ピアニストのフジコ・ヘミングさんが先日亡くなりました。
生で聴く機会はなかったものの、
ラ・カンパネラの演奏は動画で観ただけでも、惹き込まれます。

ぜひいい音で聴いてみたかったなぁと思っていたところ
数年前に作られた、本人の生涯を描いた映画が再上映されると知り
映画館に行ってきました。

フジコさんはプカプカタバコを吸い、犬や猫を可愛がり、
どこかひょうひょうと、でも自分の演奏に絶対的自信があって。
何者にも媚びず
強い人だなぁという印象。
なんとなく樹木希林さんのような。

ハーフで虐められたり、戦争があったり、お父さんがとうとうドイツから帰ってこなかったり、
いよいよピアニストとして表舞台にでられるかというタイミングで聴覚をなくし、(その後左耳だけ40%かほど回復)
ここまでに沢山の苦労もあったでしょうに、それをさらっと話し、感情的になることもなく。
60代でラジオでたまたま紹介されたのがきっかけで、この年齢で大ブレイクするという、人生の大逆転劇の主人公。
最後まで世界をまたにかけ、演奏活動をされました。

これは、フジコさんが、一生を良い演奏をすることだけにかけていたからこその、大逆転だったのだと思います。

映画を観るまで、そんな人生の背景は知りませんでしたが
知らなくても、フジコさんの
ラ・カンパネラは、はじめの何小節かで私は何回観ても泣けてきます。

もちろん、曲も良いのですが、
ピアノとフジコさんのオーラ、でしょうか。。。

ほんとに素晴らしい演奏だなと思います!

フジコさん、天国でショパンと握手できますように😊
御冥福をお祈りします。

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