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「ちゅらさん」と「ビーチボーイズ」

ちゅらさんの最終回。ほとんど出演俳優の同窓会みたいな思い出話と、おばぁの1人語りであっけらかんと終わっていく。展開には時々不自然さがあったり、そこに時間割く?みたいな事も多かったけど、KIROROの歌と国仲涼子の笑顔が全てを帳消しにしてました。

昔のドラマっていいよなと、見ながらずっと思ってました。ドラマやテレビを信じる、という事がもっとシンプルにありえた時代。見てる間は、本当に何も考えずにいられる時間。筋に粗さがあっても、そこに確かな人間関係はあって、その物語空間にいることが幸せだから、それだけでいいと思える。

熊本のローカル民放TKUでは、同じ脚本家、岡田惠和さんの「ビーチボーイズ」を再放送してる。

全盛期の広末涼子と、竹野内豊と反町隆史。
男でも文句なしに格好いい2人と、ショートカットの広末涼子。どこかの島での夏の物語。
筋なんかわからなくても、楽しく見れる。
(今日の回は、広末涼子が遠くにいる母の浴衣を着て花火大会を見るまでの話)

もちろん昔も今も、いいドラマとそうでないものがあるだけかもしれないけれど、深読みや考察を前提に作られる今のドラマの緻密さが息苦しくなった時に、ほとんど当て書きで人気者や素敵な俳優の魅力をただただ引き立てていく昔のドラマの潔さもいいなと思う。

(きっと一時期の広瀬すずの作品までは、そういう文化があったのかも)

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