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心の中で声出してたBLACKPINK in CINEMAS
めっちゃ良かったです。映画館のBLACKPINK。screenXということで、側面の画面にも映像が映る立体的なやつ。料金は通常2300円のところを2900円。上映時間は90分くらい。ここで一瞬考えてしまう私はBLINKとしてはまだまだ。でも何となく上映期間も短そうだし、これを逃したら後悔しそうなので行ってきました。そして大正解!
熊本中心部のシネコンで19時から。お客さんは10人くらいで、僕以外は皆若い女性。2人組で、拍手なんかしながら見てるのはとっても楽しそう。
1年におよぶ世界ツアーの最終ソウル公演を中心に、各ライブの映像が矢継ぎ早に差し込まれていく。ソウルの盛り上がりは流石。それに応えるメンバーの気合いもそれまでのライブ作品を越えるテンションのよう。時に軽く力を抜く時もある(ように見える)ジェニも最初から涙ぐんだよう顔をするくらい気合いが入っていた。
screenXはVRのある時代だから、めっちゃ凄いって感じでもなかったけれど没入感は高い。特に花道を歩く姿をクレーンかステディカムかで至近距離から映すカットや、ロゼの「On the Ground」で使われた真上からのカットは鮮烈。アングルやカット割も良かった。
でも、何よりもの感想は「BLACKPINKって、めっちゃ曲いいなぁ」ていうシンプルなことでした。1年前くらいに、遅ればせながらnetflixのドキュメンタリーを見てファンになった私。4人のキャラとか、仲の良さそうな感じとか、LISAのダンスとか、魅力的なポイントはたくさんあったのですが、一番はKill This LoveのPVでした。この挑戦的な楽曲とダンス。
そこから最近のジスの「FLOWER」まで、いい曲ばっかりだなぁということをライブの中で再確認していきました。
それぞれのソロパートから、「Kill This Love」そして、「Lovesick Girls」につなぐ流れが中盤のクライマックス。何度か鳥肌が立つような感じもありました。
結成から8年くらい。メンバーも20代後半に差し掛かっている。NewJeansとかの台頭で、少し「古いもの」の範疇に入ってしまってるかと不安もあったり。でも映画からは、ちょっとやそっとでは揺らがない圧倒的な音楽世界が広がっていた。表現できる世界観の幅が広すぎる。
1年をかけてワールドツアーをすること。それがどれほどの消耗をもたらすものなのかはわからない。ある意味で「天下」を取った後の道を歩み続ける困難さも。自分らしく歩むことを表現してきた彼女たちが、どこまでその重荷を背負い続けるだろうか。そんな気持ちになることもある。
ライブのアンコールのラストは「こういう時はこの曲ね」的なロゼのふりで「AS IF It's YOUR LAST」最後のように。それはもちろんツアーの最後ってことなんだろうけど、微妙なニュアンスも残った。再始動までに、どれくらいの時間を要するのだろうか。
会場を出て特典のカードを開く。誰のカードだろう。そこで僕は、誰が出ても嬉しい自分に気付く。4人が好き。
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出てきたのは、ロゼ。不思議な表情のロゼが僕を見つめていた。