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AIとのインタラクティブ・ラーニング(対話学習) with NotebookLM〜新しい読書法・語学学習法〜
はじめに
「AIとのインタラクティブ・ラーニング(対話学習)」を提案します。
教師や友達との対話学習ではありません。「評価がある」からです。
ここでは、「評価がない」「AIとのインタラクティブ・ラーニング(対話学習)」を提案します。
AI(人工知能)において、RAG(Retrieval-Augmented Generation)という技術がベースです。
本記事では、例として、読書と語学学習について書きます。
1. AIとのインタラクティブ・ラーニングとは?
1.1. AIとのインタラクティブ・ラーニング
AIと対話しながら、学ぶことです。
ここでの学びとは、好きなもの・ことを教材として選んで、それらを入力情報として、自分の頭で考えて、保持したり活用したりして、アウトプットすることです。
人との対話でないため、人からの(無意識的や意識的な)評価がなく、「不完全」で「ありのまま」で学ぶことができます。
1.2. ツール
本記事では、Google が提供するNotebookLMを使用します。
準備のしかたなど別記事で解説する予定です。
2. AIとのインタラクティブ・ラーニングの魅力
2.1. 【例1】読書
【AI】本の概要を示す。
【人】本を読まなくても、本の概要をつかむことができる。
【AI】質問の候補を示す。
【人】気軽に質問できる。質問のしかたや質問の観点を学ぶことができる。上手な質問を考える必要がない。
【AI】回答で、本の引用元を示す。
【人】知りたいことの根拠をすぐたどることができる。
2.2. 【例2】語学学習(英語の場合)
【AI】本、ネット記事、Youtubeの書き起こしなど文字情報ならほぼ何でも解説する。
【人】好きなもの・ことを教材にして学ぶことができる。
【AI】質問側のレベルに応じた単語集やフレーズ集を作る。
【人】自分のレベルに応じた単語集で学ぶことができる。
【AI】質問側のレベルに応じて、日本語と英語の両方で回答する。
【人】レベルに応じた回答なので、自分の英語力でも理解しやすい。
【AI】点数をつけない、馬鹿にしない。評価しない。
【人】評価されないので、クリエイティブに学ぶことができる。
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2. 流れ
教材(ネット上OK)を用意する。
NotebookLMに教材をアップロードする。
教材について、AIと対話的に学ぶ。
3. 読書
3.1. ざっくり概要をつかむ
教材をアップロードすると、AIは、概要を説明します。
教材の概要をつかむことができます。
【例】フランクル「それでも人生にイエスと言う」を教材として、アップロードしました。
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3.2. 気軽に質問できる
AIは、質問の候補を提案します。
【例】3つの候補を提案しています。「人間の意志の性質は何ですか?」「人間の苦しみと幸福の関係は何ですか?」「人間の責任の範囲は何ですか?」
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3.3. 引用元へすぐ飛べる
回答には引用元の番号があり、番号をタップすると、引用元にジャンプします。
【例】「人間の苦しみと幸福の関係は何ですか?」を選んで質問した回答です。「②」をタップすると左に引用文章が表示されます。
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4. 語学学習
4.1.自分専用単語集で学ぶ
自分が学びたい教材で、自分専用単語集を作って覚えることができます。
自分のレベルに応じて、AIが単語集を作ります。
【例】フランクル「それでも人生にイエスと言う」を教材にして、単語集を作成しました。記事では10個ですが、50個も100個も作ることができます。
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4.2. 教材について、学びたい言語で、自分のレベルで対話できる
AIに対して、教材でわからないことについて質問をすると、自分のレベルで、学びたい言語(と日本語)で回答を得ます。学びたい言語で対話できます。
【例】「フランクルは、人生の意味を見つけるための3つの主要な方法をどのように説明していますか?」の英語と日本語の回答。(質問は、AIの質問候補から選んびました。)
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5. おわりに
5.1. 「学び」はいつでも始められる
学生時代、交通事故にあって苦しみましたが、「学び(学問)はいつからでも始められる」という恩師の言葉が私を救ってくれました。
学生時代、恋愛にハマる人もいれば、スポーツにハマる人もいます。そのとき、「学び」ができない人はたくさんいるはずです。
しかし、「学び」は学生時代だけのことではありません。
AIを使えば、「学び」は、今この瞬間から始めることができます。
もし、ずっと学びたいことがあったなら、今すぐ始めて欲しいと思い、本記事を書きました。
5.2. AIとのインタラクティブ・ラーニングのすすめ
「学び」は、本来、みんなのものです。
大学の先生や特別な人たちだけのものではありません。
しかし、誰かが誰かの物差し(や基準やテスト)で、評価したり点数をつけたら、とたんに、「学び」はつまらなくなり、みんなのものでなくなります。
「馬鹿だ」とか「才能あるね」とか「15点」とか「900点」とか点数をつけられたら、多くの人は「学び」に興味がなくなるし、最悪、嫌いになると思います。
でも、AIは、あなたに対して「馬鹿」とも「頭いい」とも「30点」とも「930点」と言いません。
そこで、ぜひ気軽に、AIと対話的に(インタラクティブ)に、「学び」を再開しましょう!