3Dスキャンで子供を記録する
前回の記事では、子供が生まれてからカメラにハマったことを書いた。今回は同じ文脈で3Dスキャンについて書いてみる。子供が生まれてカメラを買う人はたくさんいそうだが、3Dスキャンを始める人はまだ少ないのではないだろうか。
実はiPhone Pro/iPad Proを使えば誰でも簡単に高精度な3Dスキャンを楽しめるのでとてもオススメ。
3Dスキャンはいいぞ
「百聞は一見にしかず」なので、まずは3Dスキャンがどのようなものか紹介する。
これは昨年訪れた台北でホテルの客室をスキャンしたもの。3Dスキャンを利用すれば、3Dで記録を残すことができる。写真や動画だけでなく、立体的な情報として子供の記録を残す。親としてこれほど楽しいことはあるだろうか。
スキャン方法
せっかくなので簡単にスキャン方法を共有したい。詳しいことは3Dスキャンエバンジェリスト(と勝手に思っている)iwamaさんの記事を参考にするのが良い。
用意する端末
iPhone12以降のProシリーズ
または
2020年以降に発売されたiPad Pro
(上記端末にはLiDARセンサーが搭載されている)
用意するiOSアプリ
他にもアプリは色々あるが、代表的なアプリのScaniverseを利用する。
方法
撮影開始ボタンを押す
赤い縞模様のエリアを塗り潰すイメージで、端末を動かしてスキャンする
対象物のスキャンを終えたら撮影を停止する
レンダリングする(スキャンデータを表示用データに変換する)
見て楽しむ
以上!
端末さえあればとても簡単にスキャンできる。
LiDARセンサー非搭載のスマートフォン(Androidとか)でも3Dスキャンは可能だが、精度観点でLiDARセンサー搭載型の方がより楽しめる。
自分のスマートフォンはAndroidであるため、3DスキャンをするためだけにiPad Proを保有している。
楽しみ方
Scaniverseアプリで眺める
もっともシンプルな楽しみ方はアプリ上で眺めること。スキャンした子供を上下左右色々な方向から眺めているだけで楽しい。もちろん様々な方向から拡大できるし、計測もできる。
現実世界に投影してみる
Scaniverseアプリでは、現実世界にスキャンデータを投影することもできる。投影してみるとリアリティが増す。
3Dモデリングツールで遊ぶ
Scaniverseはモデルエクスポート機能を備えている。モデルは3Dデータの総称であり、fbxやobjなど様々なフォーマットがある。
3Dモデリングツールとして普及しているBlenderやUnity等を利用して、モデルを取り込めば自由に編集することが可能となる。
たとえば、毎年スキャンした子供を並べて身長を比較してみたり、スキャンした自宅の中に子供のモデルを置いて昔を懐かしんでみるような遊び方ができる。
BlenderやUnityは一見とっつきにくいが、モデルをインポートして表示するだけであれば簡単なので、興味があれば試してみて欲しい。
NTT DOORというNTTグループが運営しているVRサービスでも利用可能らしい。(使ったことはない)
おわりに
iPhone/iPadのおかげで高精度の3Dスキャンを誰もが楽しめるようになった。無印のiPhone/iPadに数万円追加してProにするだけで、子供を3Dで記録することができる。頑張れば3Dデータを自由に動かすこと(静止した3Dデータの人物を歩かせるなど)もできるし、幼い頃から3Dデータを取っておくと将来の楽しみが広がると信じている。
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