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1年間育休を取得する理由

2023年3月に第一子が生まれてから、夫婦共に2024年3月まで1年間の育休を取得しています。子育て開始から2ヶ月経過し、アウトプットする余裕が少しできたので育休取得理由と感想を2回に分けて書いてみます。
男性育休取得を少しでも後押しできれば、という想いもあります。

感想編はこちら。

自己紹介

マネーフォワードというFintechの会社で機械学習の仕事をしている男性ITエンジニア(32歳)。
2018年に関西から上京し2021年に結婚。夫婦共働き。2023年3月から育休、期間は1年間の予定。
アイコン写真で持っている書き初め「変化を楽しむ」は、2023年1月に会社の書き初めイベントで書いたもの。子供が生まれる前の気持ちを表しています。

15年ぶりの書道

もともと考えていたこと

家事分担を偏らせるのは違うと思っていた

僕はメーカーサラリーマンと専業主婦を親に持つ家庭で育ちました。当時は一般的だったと思いますが、父は仕事、母は家事という分担がなされており、父は家事をほとんどしていませんでした。
小学生から食後の片付けを自分が手伝うようになって、父は家事をしないということに気づきます。この時、「みんな片付けてるのに、お父さんは何で一緒にせーへんの?」と思ったことを強く覚えています。この気持ちは頭の片隅に残り続け、大学生の頃には「結婚したら普通に家事をする夫になろう」と考え始めます。
(現在既に仕事を引退している父は家事に取り組むようになりました、とフォローしておきます。)

割と家事嫌いじゃない自分

就職し一人暮らしを始めて気づいたのは「家事が嫌いではない」ということです。面倒ではあるけども、身の回りが片付くのは気持ちよく、ニュートラルな気持ちで家事に取り組めました。調理だけは面倒な気持ちが強く、せいぜい親子丼やカレーのように簡単なものを作るくらい。(なんなら調理より皿洗いの方が好き)
結婚してからも率先して家事に取り組み、妻からは「ほぼ実家レベル」とお墨付きをもらいました。2021年から2023年にかけて、働きながら大学院に通いつつも家事レベルを落とさなかったのは自分の小さな誇りです。

長期育休取得理由

前述の背景があり、育児という家庭運営業務を夫婦の一方に偏らせるのは本意ではなく、長期の育休を取得し、二人で子を育てることは僕にとって自然なことでした。妻は10ヶ月にわたる苦しい妊娠と大きな痛みを伴う出産をしているのに。
これらの背景に加えて、育休取得を決めた理由を整理し列挙してみます。

一人あたりの育児負荷を下げてストレス軽減

我が家は可能であれば子供は二人欲しいと考えています。そのため、第一子で子育てに対するネガティブな印象は持ちたくありませんでした。夫婦二人がフルタイムで育児参加すれば、交代で休憩・外出するなどリフレッシュの機会を多く得ることができるためストレスを大きく溜め込むことなく、円滑に家庭を運営できると期待しました。

子供と密に接したい

幼少期、仕事が忙しい父とは平日にあまり会話がありませんでした。夜遅くに帰宅する父から話かけられることを嫌がっていたくらいです。この経験から、自分の子供とは密にコミュニケーションを取り、好かれるまでいかなくとも、子供から父に対する印象はニュートラルなものにしたいと思っていました。
また、これほど長期間子供とべったり接する機会は後にも先にもないでしょうし、死ぬ時に後悔したくなかった、という気持ちもあります。
(補足:苦手だった父とは大学生以降距離が近づき、一緒に運動したり留学先に会いに来てくれるまで仲良くなります。)

マネーフォワードなら長期育休できそうだった

僕が勤務するマネーフォワードは男性育休取得率が50%、平均100日*1と育休を取得しやすい雰囲気がありました。
ほぼ1年間育休取得された男性社員の前例もありましたし、先輩パパから「育休1年間取るのもいいと思う。」とアドバイスを受けたことも大きな後押しとなりました。
上司やチームに1年間の育休を取得したいと告げた時も反対の声はなく受け入れてくれ、とても嬉しかったです。この恩は、復職後に仕事でお返ししたいと考えています。

家族へフルコミット

昨年、社内で海外開発拠点立ち上げメンバーの募集があり、学生時代から海外勤務を夢見ていた僕は手を挙げました。嬉しいことに承認いただいたものの、家族を伴った海外赴任経験のある同僚や友人に相談し悩み抜いた結果、夫婦の年齢を考慮して海外赴任を辞退し、早めに子供を持つ選択をします。キャリアの大きなチャンスを後回しにして選択した大切な家族なので、どうせなら家族にフルコミットしたい気持ちがありました。

不安

これらの通り、育休を取得する理由はたくさんある一方で、長期間の育休を取得するにあたりもちろん不安もありました。お金とキャリアです。
お金についての不安は、育休による収入減を考慮した100歳までの収支計画を作成し、将来の見通しを立てることで解消しました。(Fintech企業の社員らしさを出していくスタイル)
大きな不安があったのはキャリアの方です。1年仕事から離れている間、スキルが錆び付くだけでなく日々進化する最新技術との差は広がりますし、得られるはずだった経験も逃します。個人的には、この機会損失は収入減よりも大きな課題と感じていました。
しかし、これらの不安はありつつも、夫婦で協力して作る空き時間を有効活用すること、また、これまでの人生でも大きな変化を乗り越えてきたことを踏まえて「なんとかなるやろ精神」で決断しました。

おわりに


以上、僕が長期育休を取得するにあたって考えたこととなります。次の投稿では、2ヶ月フルタイム育児を経ての感想を記します。

*1: 産休育休ガイドブック, https://people-forward-assets.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/fv01/moneyforward_parental_leave_guidebook.pdf


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