育休を2ヶ月経験した感想
前回は長期育休を取得する理由を投稿したので、今回は2ヶ月間育休を経験した感想を書いていきます。ヘッダーの絵は、noteを書きながら子をあやす私です。(妻作)
前回の記事はこちら。
当記事の英語版はこちら。
よかったこと
夫婦で負荷を分散できる
よかったことの一つ目としては、育休取得の理由でもある夫婦の負荷分散です。これは狙い通り効果てきめんで、夫婦それぞれが自分の時間をいくらか持つことができています。
育休中でワンオペしている女性の友人は「自分時間を取れなくて辛い。美容院にすら行けない。」という話をしていましたが、私の妻は整体に行って出産でダメージを負った身体をケアしたり、たまにカフェへ行ってリフレッシュできています。
それでも育児には大変な要素が多くあり辛いと感じることもありますが、夫婦共に精神の安定を保って生活できているので、本当に二人で育休取得してよかったと感じています。
夫婦で気持ちを共有し理解し合える
夫婦それぞれが同じ境遇に立つことで、悩みを共有し理解し合える関係を築くことができました。これは育休前に想定していなかったことですが、家庭としてのベクトルが揃っていると感じます。
夫婦それぞれで仕事と育児をきっぱり役割分担してしまうと、相手の立場を完璧には理解できず、夫婦間でストレスを溜めないよう気をつけた方がいいかもしれません。
我が子の成長を毎日毎時間見守ることができる
産後のシワシワガリガリ(3200gあっても痩せて見える)な新生児期から、すべすべむっちりで「あーうー」などクーイングを始めた現在まで、毎日子供の成長を見届けることができています。
毎日お世話をしていると愛着が湧き親の実感が強まりますし、私のあぐらや腕の中で眠る子供を見ると愛おしい気持ちになります。
育休を取得せず朝から晩まで仕事をして、隙間時間で家事と子供のお世話をするような状態だとストレスがかかり、ここまで愛着を持てていたかどうか怪しいなというのが正直な感想です。
しんどいこと
よかったこともある一方で、もちろん大変なこともあります。これは育休というより育児における大変なことです。
生産的なことは全然できない
育児一つ一つの作業は正直大したことではなく、慣れたら誰でもできる単純作業の連続です。おむつを替える、ミルクを作って飲ませる、泣いたらあやす、お風呂に入れる、保湿クリームを塗る、着替えさせる等。
ただ、これらの作業が24時間不定期に発生し、場合によっては頻発することが育児の負荷を上げています。1時間で3回おむつを替えたり、20分かけて授乳して、一息ついたと思ったらミルクを吐いて着替えさせることもあります。
その結果、育児以外の時間が細切れになり、纏まった時間を取れなくなります。そして、その細切れの時間で家事をこなすことに疲労し、何とか確保した空き時間は動画やSNSをぼーっと見てメンタル回復して終わります。
この2ヶ月で最も生産的な時間は、このnoteの記事を書いている時間です。
睡眠不良で体調不良
育児開始前は毎晩8時間必ず寝ていましたが、現在の睡眠時間は5~6時間程度です。我が家は当番制を採用しており、22時~4時と4時~10時二つの時間帯を交代で面倒見ています。当番ではない時間帯はゆっくり眠れる時間帯ではありますが、隣の部屋で子が泣いていることも多いので、睡眠の質は下がっています。
睡眠の量と質が下がった結果免疫が低下し、月一くらいで発熱したり普段なら発症しない感染症にかかったりしています。
社会に取り残されている感覚
この生活を2ヶ月継続した結果、今まで培ってきた技能を活用する機会はなく、自分の脳が衰えたと感じることがあります。(前回の記事を書くために久しぶりにPCを起動したらMacのショートカットを忘れていたくらい…)
その間に世の中は前進し、生成系AIが流行を迎え、新しい活用方法が時々刻々と生み出されています。世の中に取り残されている感覚、自分の能力を活用し切れていない感覚に陥ります。
感想まとめ
夫婦にとって、第一子の誕生はゲームチェンジャーです。それまで自立した大人が歩み寄りながら成立していた安定した暮らしに、一人では何もできない無防備な赤ちゃんが参入してきます。これにより、家庭のイニシアチブを全て子供がかっさらっていきます。
夫婦自ら望んだ環境でありながらも、大きな変化に戸惑い苦しく思うことがあるのもまた事実です。その大きな変化に対して、夫婦が協力して取り組める状況でよかったと心の底から思います。
今後、子と共に夫婦も成長し、少しずつできることや余裕を増やして快適な生活を整えることができればと思います。
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