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輪読会の勧め
昨年11月から医療研オープンラボの分科会として、バイオデザイン輪読会を企画、運営しています。
ちなみに医療研とは、一般社団法人神戸市機械金属工業会の医療用機器開発研究会という部会のことで、僕は数年前から参加しています。
バイオデザインとは、2001年にスタンフォード大学のDr Paul Yock(ポール ヨック 博士)らが、デザイン思考をもとにした医療機器イノベーションを牽引する人材育成プログラムとして開始しました。
ということで、医療従事者はもちろん、医療機器開発メーカーやデザイナーの方にとっては、必須のデザインプロセスと言えるかもしれません。
書籍は、2022年7月くらいに第2版が発刊されました。
ですが、難点は・・・
【判型・頁】A4変型判・840頁!!
超大型の書籍です!840頁!!!!流石に持ち運びは無理。でも安心してください、第2版は、電子書籍が発刊されましたので、手軽に読むことができます。
でも流石に1人で読み進めるのは、流石に続かなかったので、IT業界でよく開催されている輪読会をしようと思ったのがきっかけです。
そこで、臨床工学技士の吉田さんがバイオデザインに造詣が深いということから、軽く相談したところ、今別でやっていますよ〜ぜひ神戸でもやりましょう!と言っていただき、俄然やる気に!
臨床工学技士さんにお声がけ
医療研オープンラボでは、兵臨工の方達も多く参加しておられるので、お声がけしたところ、臨床工学技士もバイオデザインには興味あります!いいですね〜と好感触。早速、医療研オープンラボ主催&兵臨工さん協力の体制でスタート。
範囲はどうする?
オンラインでの輪読会は、参加したことがありますが、企画運営は難しい。
ちなみに20時スタートで21時終了。みなさん忙しいので、1時間が限度かもしれない。
そして短時間の中でどのチャプターを輪読会で読んでいくか。
バイオデザインは、非常に多くのチャプターがあります。今回は年度末の2023年3月末までに一旦終わらせる必要があったので、ニーズ探求、コンセプト創出をメインに範囲として設定しました。あくまで一部分なので、来年度は全てを網羅するプログラムにしたい。
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どうやって進める?!
次に考えたのは、会場をどうするか?
僕が輪読会の最もダメだと思うパターンは、担当者が読んで他の人が聞くだけのパターン。これだとアウトプットする人は理解が深まるのですが、他の視点からの意見やコメントがわかりづらい。聞く人は、事前に読んでくる人はまだマシですが、読んでこないと聞いているだけになってしまう。
そしてできるだけその場でコメントを貼り付けたりして欲しいので、使いやすい方がいいと思っていました。
とある輪読会では、Docに該当チャプターのスクショを貼り付けて期日までに各自でコメント貼っていく。それを上から流してコメントを拾っていくやり方。多くはこのやり方なんでしょうか。
今回は、Docでもよかったのですが、何せ1頁に文字数が多いことから、Docだと見えづらいかもしれないと思い、付箋を貼り付けることに抵抗も少ないのではないかということで、miro(有料プラン)で会場を作り、そこにスクショを貼り付けることに。とはいえ、miroも使っていない人もおり、そこあらレクチャーが必要ですね。
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事前にどれだけサマれるか
これは僕が担当者の時にやったことを少しお見せします。
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実際担当したのは22頁ですが、下の作業くらいだと負担は少ない
テキストに赤線を引くだけだとぱっと見分かりにくい
赤線の箇所に自分のコメントを残す
ですが、やってみた時に自分が理解ができているかわからないので、自分なりの解釈を残すことにしました。目的としては
読んだ箇所を付箋で繋げてみることで、点の情報を線につなげて理解を深めたい
他の参加者がパッとみたときに分かりやすい
です。やっぱり自分の解釈をサマって見ることで理解は確実に深くなっています。1人で読むよりもずっと理解ができています。多分。。。
やってみた感想
多くの人に参加して欲しいと思ったが、ボリュームや内容が難しいことから、本気の人を少数で集まってもらった方がいい
参加者の感触を知って、輪読会に生かすため、アンケートフォームを用意して、参加者の意見を収集する必要はある(用意しておらず、PDCAサイクルを回せていなかった)
1時間では、理解できたことやコメントを貼り付けるのは時間的に難しい
どれだけ担当者がサマれるかに、他の参加者の理解度は依存してしまう
輪読会の後のコミュニティ形成の準備があった方がいい
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ということで色々書きましたが、輪読会、おすすめです。
自分1人で学びづらいことも人が集まれば、一気に理解も進みます。
できれば企画担当者として率先して輪読会やりましょう〜!
来年度(2023年4月〜)もボリュームを増やして開催しますので、ご興味のある方はぜひお声がけくださいませ。