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コロナ禍と情シスの関係を考察する

こんにちは!
ログインしたら、23年12月以来何も書いていないことに気づきました。

その間にエージェントとして10年という節目を迎え、2024年6月から11年目のキャリアに入ったのですが、この10月から新たなチャレンジとしてもう一度情シス領域をご支援する体制を0から作っています。

自身の得意なことと苦手なことが改めて色々見えてきたので、継続して色々発信していく癖をつけていこうと考えまして、今回は少し前から気になっていた「コロナと情シスとの関係」をエージェント目線から書いてみようと思います。


コロナが与えた影響

リモート環境に合わせた情シス環境の変化

いきなり話が逸れるんですが、私は陸上を見るのが大好きでこの1年日本全国色々応援に出かけています。

  • 23年10月:出雲駅伝(島根)

  • 24年5月:日本選手権(静岡)

  • 24年6月:日本選手権(新潟)

  • 24年9月:yogiboチャレンジ(新潟)

  • 24年10月:全日本大学女子駅伝(宮城)

※8月にオリンピックもありましたが、さすがにパリへの往復の飛行機とホテルを検索しただけで自重しました・・

加えて国立競技場でのセイコーグランプリや、大学で開催される記録会なども機会があれば見に行っているんですが、大声で応援したり前後の時間には各地の温泉や美味しいものを食べたりと、すごく充実した活動をしています。(いつも色々サジェストしていただけるフォロワーさん、ありがとうございますmm)

でも今は当たり前のように日本全国に出かけられていますが、20年〜23年の春先までは思い出したくもないコロナ禍で、色々制限されていましたよね・・

私たちの仕事も、コロナが発生するまでは定時に出社が当たり前で(既にリモート・フレックスを取り入れている企業さんもあったと思いますが)、

  • エージェントとの面談がリモート

  • 企業との面接がリモート

なんていうのは、想像すらしなかったですし(エージェントとの面談も電話面談がちらほらあるぐらいで、企業との面接は19時以降の枠の取り合い)、MeetやZoomなど私は2019年までは聞いたこともなかったです。

特にコロナが蔓延していた20年4月〜22年の春先あたりまでは、私もリモートで家から仕事をすることも多かったですが、そんな中でも安心して仕事をすることができたのは、安全な体制を情シスの方たちが作ってくれていたからだと思っています。

  • リモートに対応した勤怠管理

  • PC・スマホのセキュリティ制御

などなどコロナ前にもあったとは思うのですが、より強化が求められるようになったのは、コロナが大きく影響していると私は感じています。

ベンチャーにおける情シス環境の進化

そしてコロナが蔓延し始めてから、急速に新しいSaaSサービスを見かけるようになった気がします。

色々な領域で様々なSaaSサービスが出てきて、それに伴って最善のサービスを導入することができる・組み合わせることができる、またセキュリティ面も担保した設計ができる方が市場の中で高く評価されるようになってきました。

全く同じIT環境という企業さんはなかなか無いと思いますが、外部から色々な求人票を並べてみると、クラウド環境でモダンなSaaSを組み合わせたり高いセキュリティレベルを目指すんだ!という熱意が伝わるものが増えてきました。

伴ってそういった技術へのアンテナの高い方々が、コロナ禍ではオンラインで、コロナが落ち着いてからはオフラインのイベントも開催され、より従業員の方が働きやすい環境を作っていくように技術を高め合っていらっしゃる場面を多く見かけるようになりました。

コロナが落ち着いてきた今起きていること

ベンチャーが1人目情シスを採用するとは

コロナとは少し話が変わりますが、どういうタイミングで情シスの1人目を採用するのかということを、考えてみようと思います。

ここからはエージェントとして色々な企業さんの採用を見てきて、という話になるのですが、「情シスを採用する」という話が出てくるのは、以下の3パターンが多いと思います。

  • 社員数が100人ほどになって、これまでの管理だと回らなくなってきた

  • 上場を見据え、高いセキュリティレベルが求められるようになってきた

  • SaaSを扱っており、お客さんに安心してもらえる社内IT環境を構築したい

もちろんそれ以外のオーダーもありますし100人という数字が必ずしもという訳ではないですが、ベンチャーが1人目の情シスを採用するというのは、事業を大きくしていくために必要だということだと思います。
(どのタイミングで1人目を採用すべきか、というお話も気になっているんですが、こちらはまた追って書いてみようと考えています。)

少ない人材の取り合い

では1人目の情シスに求められるスキルとは、という観点でのお話になるんですが、

  • 事業拡大を支えられる情シスを構築できるスキルがある

  • 激しい社内の変化に対応するために、社内ユーザーの方との折衝も多く、高いコミュニケーション力とホスピタリティが求められる

この2点がすごく重要だと考えます。

ですが、現在の情シス環境は上で書いてきたようにコロナ禍の4年で築かれたものが多く、そもそも身を置いていた方が非常に少ないため、採用を考えている企業さんはどうしても少ないパイを取り合うという事態が発生しているんだと思います。

キャリアパスの変化

結果として、優秀な情シスの方の市場価値が高まっていると感じます。
私自身が直近勤めていた企業を退職したので細かい数字を書くことはできないのですが(驚かせてしまって、すみませんでした・・)、20年と24年を比較すると情シスの皆さんの年収は上昇傾向にあると思います。

ただ、ここで起きるのが、

見合った報酬を企業さんが出すことができるかどうか

という問題で、優秀な人材を採用したいという企業さんは、少ないパイを高い報酬で採用するという流れになり、転職のスパンも確実に短くなってきています。

以前は2年ほどの在籍だと短期の転職という評価でしたが、コロナ禍の2年であれば、むしろ色々な現場を見ているのではないか、という評価にもなるぐらいになっています。

またネガティブな面で言うと、特にコロナが落ち着きを見せ始めた23年の夏頃からは大きく事業への影響を受けた企業さんもあり、IT投資が縮小されて転職も仕方ないというケースも目立っています。

これらの流れが重なって、優秀な方の流動性が高まり、前向きな転職を実現される方も増えてきたのだと思います。

今後起きそうなこと(予測)

転職の仕方の変化

こういった流れを踏まえると、優秀な方の取り合いはより加速していくと想像できます。

同時に高いアンテナを張っている方々は、同じように日々新たな技術の動向を追っている方・発信している方のコミュニティに集まってこられ、私もいつも本当にお世話になっています。

私も色々と勉強会などに参加させていただくんですが、日頃のXでお見かけするような方は何度もお会いすることが多く、その輪の中で新しいキャリアが生まれるというケースは今後も増えてくると思っています。

エージェントができること

私の仕事は転職エージェントなので、転職を考えておられる候補者の方とお会いすることが重要なのですが、ここまで書いてきたようなトレンドを踏まえると、

  • 相談する価値がある情報を持っている

  • 痒い所に手が届く対応ができる

このスキルを磨いていく必要があると思っています。

特に前者の情報については、求人票を見ているだけだと手に入らないと思っているので、今後もより多くの方と会う機会を増やしていこうと思っています。
(既に皆さんには大変お世話になっていますが、これからもお願いします!今後は微力ながら皆さんが集まれる場作りにも取り組んでいく予定です!)

とここまで書いてきましたが、「他にもこんな考え方があるんじゃないか」「現場だとちょっとここは違う!」などある方は、おっしゃってください!

また、「改めて市場について聞いてみたい」「転職について相談したい」なども大歓迎ですので、お気軽にこちらのDMからご相談ください!

お読みいただいて、ありがとうございました!

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