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1人目情シスを採用するタイミングについて考察する

こんにちは!
先週は大阪に行っていて、そこでもnoteを書き始めていたのですが、11月らしく涼しくなってきましたね。
(と先週段階で書き出していましたが、まだまだ昼間は暖かいですね・・)

さて、先日Xでも書いたんですが、先週1週間は夜はあるお店の手伝いをしていました。

カラオケ&お酒を楽しむお店

色々なお客さんとお話をしていると、所属されている会社さんのお話も出てくるんですが、その度にいつも「このお客さんの会社の情シスってどうなってるんだろう・・?」と思ってしまい、隙あればどんな情シス組織なのかを聞いています(完全な職業病)。

東京と比較すると大阪はベンチャー企業の数が少なく、大手の企業にいらっしゃる方が多い印象でしたが、大きい企業も必ず1人目の情シスの方が採用されているはずで、今回はどういうタイミングで「1人目情シスの採用」となるのかを、前回少し触れたようにエージェントの立場から考察してみようと思います。


情シスを採用するタイミング

必要性に迫られて、というのが大半

前回の投稿からの引用なのですが、大きく分けると以下の3つのタイミングで1人目採用のご相談をいただくケースが多いです。

・社員数が100人ほどになって、これまでの管理だと回らなくなってきた
・上場を見据え、高いセキュリティレベルが求められるようになってきた
・SaaSを扱っており、お客さんに安心してもらえる社内IT環境を構築したい

前回のnoteより

共通点としては「何らかの理由でそろそろ情シス組織を作っていかないといけないよね、だから採用を考えるか」という理由がまだまだ多く、能動的に情シスを採用する!というパターンはあまり見かけません。

一方、プロダクトの開発側や営業・同じコーポレート組織でも経理や人事といったポジションは(もちろん必要だから採用するんですが)、事業が立ち上がって早いタイミングから人が増えていくポジションと言えると思います。

変わりつつある採用

ですが、一部では割と早いタイミングで情シス採用に踏み切る会社さんも見かけるようになってきました。

実際今年ある企業さんの1人目情シスの方をご支援したのですが、そちらは10人ちょっとの規模の組織だったものの、先を見越して情シスを採用したい!という強い意志を持っておられ、私としてもその思いになんとか応えたいと感じたことを覚えています。

組織はボランティアではなく、利益を上げないといけないので、必要のないポジションを採用することはもちろんないのですが、早いタイミングで情シス採用を検討するという流れは、「事業を加速させる」という観点で、すごく良いことだとずっと思っています。

そう思う理由を、入社後に任される役割という観点から書いてみようと思います。

1人目情シスに任される役割とは

事業を拡大するにあたり、中から組織を守る

安定した組織でないと、事業の拡大もおぼつきません。

入退社に伴うPCや機器の管理・オフィス内のインフラ・個人アカウントの管理・使用しているSaaSの連携など、他にも挙げるとキリがなさそうですが、何か一つでも止まると、その間事業の成長機会を逃してしまうことになります。

情シスの方が入社するまでは、コーポレート組織の中でITに詳しい方が兼務で担当されているケースや、プロダクト側の方が合わせてこれらの業務を行なっていることも多いです。

事業が順調で採用が活発な組織だと、これらは兼務だと厳しくなってくることから、専任の情シスを採用したいという流れになるのが一番多いのではないでしょうか。

今までのOKもNGと言わないといけないことも

これらの業務は、今までのルールを変えるというよりは、管理の一元化・業務効率化という要素が強く、前向きに受け入れられやすい業務と言えます。

ですので、人が増えてきたから情シスの方にお任せするという意味では、非常に適切な採用のタイミングと言えると思います。

ただ、私がエージェントとして多くの企業さん・転職を考えられている方とお話をしていて出てくるのは、上場を目指したりサービスを使ってもらうためにセキュリティレベルを上げたいというミッションが出てくるケース。

もっとも、セキュリティレベルを上げる必要があるから情シスの方を採用される訳ですが、その企業さんがどれだけ本気で力を入れようとしているか、によってご入社後の立ち位置が大きく変わってくるのだと思います。

具体的な業務で見てみましょう。

例えば、メール送信。
よくPPAPという言葉も見かけますが、今後はセキュリティレベルを上げるべく、これまでは自由にメールが送れていたのに規制を掛けるようになるケースも多いと思います。

自由に送れていることがそもそも問題、と言えばそうなんですが、しっかり規制を掛ける理由などを説明した上で導入に踏み切らないと、今まではよかったのに〜などという声が上がってしまいます。
(特に営業が強い・リテラシーが高くない企業さんだと起こるケースかと・・)

ではどうすればいいのか、という点について考えてみます。

可能な限り早いタイミングで採用を目指す

理想の世界

(私も10年以上ベンチャー組織にいたので理解しているつもりでして、ここは理想の話です)
極論、事業が立ち上がると同時に情シスとしての役割を持っている人がいるのが、ベストだと思います。

来るべき事業拡大を見据えて、早い段階から社内のIT環境を整備しておく、ということです。

ただ、もちろん採用するにも経費が必要ですし、事業がどうなるかも分からないタイミングで情シスを採用するというのは現実的ではないと思います。

そもそもの捉え方が変わっていくといいな

さすがに上に書いたように、初期の段階から情シスを入れよう!とは言えないです。

ですが、事業を拡大していくのであれば、いずれ社内のIT環境を整えないといけない日が来るのは間違いないので、事業が大きくなってから付け焼き刃の組織を作るのではなく、

  • 早い段階から、将来を見越した社内IT環境の構築を考えておく

  • 「やらなければいけない」ではなく「早く取り掛かることで、事業成長を加速させられる」と捉える

という世界が、当たり前になってくれればな、と感じています。

そうすれば、

必然的に早い(適切な)タイミングで情シスの採用が行われるようになる
→より能動的な仕事に取り組める
→その成果をアウトプットされる方が出てきて、より多くの事例が世間に出てくる

という循環にもなると思います。

情シスの皆さんのお仕事は、よく「管理部門」という目線で語られることも多いですが、事業を成長させるドライバーだという考え方が広まっていくように、微力ながら私も貢献させていただければな、と考えています。

色々なご意見やまたキャリアのお悩みなどお持ちの方がいらっしゃれば、ぜひXからご連絡ください!

最後までお読みいただきありがとうございました!

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