
情シス×フルリモートについて考察(2025年版)
明けましておめでとうございます。
と下書きをしたのは良かったんですが、新年早々箱根駅伝を見て、その後は都道府県対抗女子駅伝を見に京都に出向き、今年も陸上観戦漬けとなっておりまして、気がついたら今月も終わりというわけです。
世間は相変わらず色々なニュースが駆け巡っていますが(ネガティブなお話が多いのがすごく残念ですね・・)、色々なニュースに紛れてXのトレンドに「フルリモート」という文字を目にします。

そこで今回は、2025年の今を切り取って情シスのフルリモート事情について、改めて考察してみたいと思います。
コロナが私たちをどう変えたか
エージェントの私の場合
今さら私が書くまでもないですが、今から5年前コロナが瞬く間に世界の景色を大きく変えました。
2020年1月まで
働く場所:出社するのが当たり前で、1本電車に乗り遅れたら駅から走って出勤(なんならPCはデスクトップだった気もする)
候補者さんとの面談:基本はオフィスに来ていただく、場合によっては20時開始なんてことも
企業さんとの打ち合わせ:夏は汗をかきながら、冬は凍えながら開始数分前にはオフィス近くに訪問
候補者さんの面接:オンラインは無く(おそらく1件も記憶に無い)、業務後の面接日程調整に四苦八苦
それが・・
2020年2月以降
働く場所:ほぼリモート
候補者さんとの面談:オンライン
企業さんとの打ち合わせ:オンライン
候補者さんの面接:ほぼオンライン(コロナが落ち着いてからは、最終面接やオファー面談はオフィスでというのが増えてきた)
と、いった具合にエージェントの仕事も大きく影響を受けました。
ただ、企業さん・候補者さんとのお話は、初回以外は対面ではなく電話やメールで行うことが多かったのであまり大きな変化はなく、むしろ移動時間やバッファを持った時間が圧縮されたことで仕事の効率が上がりました。
経営者さんの方の判断や会社の風土次第で出社回帰という流れも見かけますが、コロナが発生したことでリモートでも成果を出しやすい職種なのだと実感しています。
(主にベンチャー企業における)情シスの皆さんの場合
さて、私が日々お会いしている情シスの皆さんへの影響ですが、実際に一緒に働いていた方やご支援の場でお会いした方を見ていると、以下のような変化があったかなと思います。
(私の住んでいる世界が10年以上ベンチャー界隈ですので、大手さんやメーカーさんなどとは少し異なる点があるかもしれません、ご理解ください。)
2020年1月まで
働く場所:出社(営業以上にリモートは想像していませんでした)
社内インフラ:クラウド化が進んでいたが、まだものによってはオンプレもあった印象
社内ユーザーからの相談:社内SNSがメイン、ただオフィスで顔を合わせた際には直接相談されることも
物理的なIT機器の管理:0から実機を触ってキッティング
オフィス移転や拠点でのインフラ整備:直接出向いて対応
それが・・
2020年2月以降
働く場所:原則リモート、ただしコロナが落ち着くにつれ出社回帰は他の仕事よりも早まっている印象
社内インフラ:ほぼクラウド化
社内ユーザーからの相談:社内SNSがメイン
物理的なIT機器の管理:ゼロタッチでもできる世界に、実機の受け取りなども最低限に
オフィス移転や拠点でのインフラ整備:直接出向いて対応(これは変わらず)
これだけを見ているとフルリモートでも可能なのでは?と思うんですよね。
もしかすると「情シスの方は実機を触る・何かあった時に困る」という理由でフルリモートが無意識に難しいのではと思われている気もします。
情シス×フルリモートを実現するためには
実現されている方の事例
情シス特化のご支援を開始して、はや4年半が経ちましたが、これまで中部地方をはじめ近畿地方に住んでいる方、そして首都圏にはいらっしゃるもののご家庭の事情などでフルリモートをご希望される方の転職をサポートさせていただいたことがあります。
ではそれらはどんなケースか、採用側・候補者さん側で分けて見ていきます。
採用側
フルリモート自体が制度として整っている
会社全体として柔軟な働き方を応援するスタンス
IT投資に一定の理解があり、クラウド化やセキュリティのレベルがある程度高い
候補者さん側
フルリモートでも価値を発揮できるスキル
常に最新の動向にアンテナを張っていて、リモートにおける社内IT環境作りに向けた研鑽をしている
テキストコミュニケーションが得意で、対面でないことを苦にしない
とにかく生命力が高い
漠然とした表現ですが、ひっくるめるとこういうことなんだと
ご支援を振り返っても、「仕方なくフルリモートを認めている」環境ではなく「お互いが信頼できるので、リモートでも問題なく活躍できるのではないか」という関係でないと、良いご縁にはなっていません。
今後のフルリモート事情は?
海外の影響も受けて、ここ数ヶ月は今までフルリモートを謳っていた企業さんでも出社回帰が進んでいます。
ただそんな中でも引き続きフルリモートで勤務されている方もいらっしゃいますし、フルリモート前提で採用をされている企業さんもまだまだあります。
そもそも首都圏以外に住んでおられ、フルリモートで勤務されている方もいらっしゃって、ある程度フルリモートという概念も定着したことから、私個人の意見としては、急にフルリモートが0になるという日は来ないとは思います(海外と異なり日本の文化的にも、一度決めたことを覆すというのは遅いと思うので)。
もちろん企業の判断というのがあるのでなんとも言えないんですが、上場していなくても働き方が柔軟な企業もある訳で、逆に言うと「どこにいたとしても、企業に貢献してくれるのではないか」と思ってもらえるようなスキルを磨いていくことが大事なんだと考えます。
そのためには、日々の研鑽がどれだけできるかに尽きると考えます。
実際私もフルリモートで働く方のコミュニティに参加させていただいているんですが、毎日のように新たなSaaSやセキュリティについての意見やアドバイスが飛び交っているのを拝見しており、フルリモート情シスを目指される方はぜひ色々なところにアンテナを張っていただければと思います。
また企業さんも固定観念で「情シスにフルリモートは難しいのでは?」という考えを持っているケースもあるので、私はお打ち合わせの時に「本当に首都圏在住でないとダメですか?」と聞くようにしています(物理拠点が多かったりする場合は別)が、私のような営業のポジションのように情シスも柔軟に働くことのできるポジションなんだ、という啓蒙も続けていきます。
今年のテーマの1つに「ベンチャー情シスのご支援を、全国に広げていきたい」というのを考えており、残り11ヶ月可能性を拡げていきます。
お、いいじゃん!って思われた方はぜひこちらからご連絡ください!
また、転職や求人のご相談もこちらからどしどしお問い合わせください!(全て私が窓口で担当します)
それではまた来月、お会いしましょう!