これは事件だ！ ADPで紙の本が出せるようになったよ！
今朝Amazon Direct Publishingから届いたメールです。
『Kindle ダイレクト・パブリッシングをご利用いただきありがとうございます。
この度、kdp.amazon.co.jp で紙書籍（ペーパーバック）を出版できるようになりましたことをお知らせします。新しくなったKDPの出版方法を活用いただくことで、さらに多くの読者に作品を届け、売上を伸ばすことが期待できます。
出版方法の活用: 電子書籍だけでなく、マンガを含む、すべてのジャンルの紙書籍（ペーパーバック）も、無料で出版いただけます。
新規読者の獲得: 本を今までと異なるフォーマットで販売することで、新しい読者とつながることが可能になります。また読者は、お好みのフォーマットであなたの作品をお楽しみいただけるようになります。
収益の増加: Amazon で販売されたすべての紙書籍（ペーパーバック）に対して、最大 60% のロイヤリティを獲得いただけます。なお、印刷にかかるコストは、ロイヤリティから差し引かれます』
これはひょっとすると大事件ですよ。元々ADPはWebツールが充実しているので、Word文書を食べさせるだけで電子書籍が作れるのですが、これで紙媒体も作れるなったら使わない手はありません。
僕はとりあえず使います。
UIはこうなってます。
もう出版している電子書籍のペーパーバック版を出してもいいし、あるいはいきなりペーパーバックを作ることも可能みたい。
ただ、紙の場合はリフローする必要がないので、書式をちゃんと設定する必要があります。
ADPはPDFでの提出を推奨していましたが、確かにそれが一番合理的かも。
面倒なのは表紙は別途アップロードしなければならないことですね。
もうPDF版の本を作っている人は一度表紙イラストを取り除いて別原稿を作る必要があります。
それからもう一つの落とし穴が最小ページ数の制限です。
紙の媒体の場合、最低でも72ページ必要みたい。
とりあえず24ページの「ねこのおまじない」で実験したのですが、見事にエラーになりました。
ちなみに紙は四種類から選択できて、
・本文白黒 / 用紙クリーム
・本文白黒 / 用紙白
※ 本文（標準カラー） / 用紙白
・本文(プレミアムカラー) / 用紙白
が選べます。ただし、本文が標準カラーのものだけマーケットプレイスで販売できないので要注意。
そして表紙もPDFじゃないと通りません。まあPDFでセーブすればいいだけなので、これは大きなハードルにはならないと思います。
ただし、やっぱり映える絵を準備しないといけないので、それはちょっと大変かも知れません。
あともう一つ、大きなハードルは表紙の絵が表表紙と裏表紙が繋がった一枚絵を作らないといけないことですね。
これ、結構めんどっちーです。
もし、新規で絵を起こす場合には事前に話しておいた方がいいかもしれません。
本の版型は色々選べます。大判だとB6版や四六判がポピュラーなので、そこいらへんのサイズで作るといいでしょう。
さて、紙の本につきもののISBN（国際標準図書番号）ですが、ちゃんと無料でKDP ISBNを付与してくれます。これがあれば国会図書館にも並ぶはず。
ここまで揃えばもうできたも同然、原稿を流し込んで、表紙を流して、プレビューワーで内容を確認すれば晴れてあなたの本の出来上がりです。
僕はとりあえず「魔法で人は殺せない II 」で実験しているのですが、使い勝手は非常に良好です。
ただし、プレビューワーはちゃんと使って、全ページをチェックした方がいいと思います。
ページレイアウトが妙なことになっていることがあるので、それはWORDの原稿を直してもう一回PDF化して流し直す必要があります。
実のところ、これが意外と大変。結局何回もプレビューして、何回も流し直すことになりました。
同じことは表紙にも言えて、表紙も何回か作り直しています。
今日は19時に作業を始めたのですが、結局終わったのは1時過ぎ。一冊単行本を仕上げるのにはほぼ半日仕事になりますな。
慣れてくればもっと早くなりそうですけど、最初は大変かもしれません。
もしコンテンツを持っているのであれば、これは絶対チャレンジするべきです。Amazonの販路を使って売れるわけですから、これはチャンスです。
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