SNSにおける言葉遣いについて

　みなさんも、おそらくSNSでどのような言葉使いにするべきか考えたことがあると思います。
　ちょっと周囲を見渡してみてください。べらんめえ口調の投稿もあれば、やけに丁寧な投稿もあります。むろんタメ語は普通ですし、ギャル語の投稿もあるかも知れません。

　しかし先に正解を書いておくと、この場合正解は『敬語』です。

　SNS、ないしはサイバースペースにおいて年齢・性別・地位・財産はまったく関係ありません。
　こうした後ろ盾を失った時、つまり、すべての人が平等に扱われるべき世界においては敬語が最強です。

　もちろん、自分のポリシーを貫いてタメ語を使う人もいるでしょうし、生来丁寧な語り口の人もいるとは思います。しかし、敬語を使って何が悪い？
ポリシーを貫いて損をするくらいなら、ポリシーを曲げてでも一度敬語を試してみてください。

　仮にあなたが真っ白な空間で誰かに出会った時、タメ語で馴れ馴れしく話しかけてくる人と、丁寧な言葉で話しかけてくる人、どちらに好感を覚えますか？
　この質問に対し、おそらくほとんどの人は『丁寧な言葉使いの人』と答えるのではないでしょうか？
　つまりはそういうことです。

　サイバースペースは先にも書いた通り、リアルの世界での後ろ盾がまったく通用しません。従って、上の例に挙げたように、すべての人は真っ白な空間に丸裸で投げ出されている状況と等価です。
　そうなった場合、敬語を使うのが正解だとは思いませんか？
　そりゃ、タメ語で話しかけてくる人にタメ語で返せる豪快な人もいるでしょう。でも考えてみてください。この空間は性別すら？？？なんですよ？
　だとしたらタメ語で話して異性に嫌われるよりは敬語で話して好感度を上げた方がずっと良いと思います。ましてやオラオラ系は論外、そういう人はあっとうまにハブられます。

　さて、これがさらに顕著になるのがSpaceやClubhouseのような音声ベースのSNSです。
　ともすれば音声ベースだから普通の調子でタメ語を使ってしまうかも知れません。でもこういう時こそ敬語を使った方が安全です。
　知らないうちにヘリウムになって浮いちゃうくらいなら、敬語をつかって地面に足をつけて、友達を増やした方がずっと良い。

　今日もオフ会でそういう話題が出たのですが、やっぱり女性から見た場合、オラオラ喋る人やタメ語で馴れ馴れしい人は『なんか怖い』という意見が圧倒的でした。
　逆に常に敬語、誰にでも平等に接する人には好感を覚えるのだそうです。

　もし、あなたが音声SNSにどっぷりハマっていて、しかもタメ語を使っているのであれば、ぜひ今日から敬語をつかってみてください。
　おそらく相手の反応が変わります。

　無論、オンラインナンパはご法度ですが、オンライン恋愛であればその限りではありません。そういう向きにも好感度は上げておいて損はありません。

　ぜひこれからは敬語で話しましょう、みなさん。
　少なくとも僕はそうします。

SNS時代を生きるために｜蒲生竜哉＠『魔法で人は殺せない』著者🎈｜note