ストックフォト(ローヤリティフリー写真)を使うことの功罪について
注:今回は敢えてストックフォトを使わず、
全部自分で撮った写真で記事を構成してみました
やっぱりね、せっかくnote書くんだったら綺麗なページにしたいじゃないですか。だから最初は文字だけだった記事の中にだんだん写真が入るようになる。見出しのイラストや写真にも気を使って、だんだんみんなおしゃれになっていきますね。
これはとても良いことだと思います。やっぱり画像の情報量は膨大なので、イメージを膨らませたり伝えるために写真やイラストを使うことは大いに結構、画像の利用は読者のためにも有益です。
むろん、著作権の問題は別ですよ。
ひな姫も書いていますが、著作権侵害はマジでヤバいです。Googleを使えばすぐに画像はサーチできるし、所有者不明の画像もゴロゴロしてる。でも、それを不用意に使ってしまうと気が付かないうちに著作権を侵害している可能性があります。特に有料記事。有料記事で著作権侵害をしてしまうと本当にシャレになりません。
ネットからモノを拾う時は細心の注意が必要です。
(ところでニャル子は「バレなければ犯罪じゃないんですよ」って名言を残してますけど、あれは悪い例です)。
そこで活躍するのがローヤリティフリー画像サイトです。
例えば僕の愛用しているUnsplashなんかは色々な種類の画像を無料で使うことを認めています。しかもサーチエンジンを搭載しているので、上手にキーワードを選べばイメージ通りの画像を探せます。
しかし、です。
これを多用する事には大きな罠があることを忘れてはいけません。
✅ ページがどうしても画一的になる
なにより、これが最大のリスクです。
世間で出回っている無料画像は多くの場合、有名になりたいプロ写真家やイラストレーターが提供しています。従って、極論を言えばその画像にあなたのオリジナリティはありません。しかもアングルや構図にはその時々の流行りがありますので、どうしてもおんなじような写真が多くなります。
これをみんなが一斉に使い始めたらどうなるか?
まったく違う内容の記事でもなんだか同じ見た目になってしまうんです。
アクセントに使うくらいならいいかも知れませんが、多用するとなんだかどっかでみたような画面になってしまうことをまずは強く意識するべきでしょう。
注意することニャ
さらに写真の挿入タイミングや紙面の構成にもやっぱり流行り廃りがあります。油断するとせっかく時間をかけて書いた大切な記事が、そこらのファッション雑誌の劣化コピーの様な見た目になってしまう危険性は強く認識しておいてください。
✅ おいおい、それって日本じゃねーじゃん!
それからもう一つのリスクとして見逃せないのが、その作者の国籍、あるいは写真の撮影地や被写体です。
noteは日本のメディアです。僕たちは多くの場合、日本での出来事を日本語でnoteに綴っています。
一方、ローヤリティフリー画像を提供している会社の多くは海外企業です。もちろん日本の会社もありますが、海外の会社の方が圧倒的に強い。
そうなると、特に人物画像を使う場合には問題が発生します。写真に写っている人物が全員外人になってしまうのです。
正直これはよろしくない。例えば日本の学校のことを書いているのに画像がアメリカの教室で、アメリカ人の子供がワイワイやっている様子だとしたら……。やっぱり違和感は否めません。
それだったらまだ父兄参観や運動会で撮った写真を使った方がよっぽどマシだと僕は思います。たとえその写真が下手っぴーだったとしても。
見よ、この違和感!
✅ 写真の使用はクセになる
それからこれはストックフォトに限った話ではないのですが、画像の使用はクセになります。なんでなのかわからないのですが、誰でもだんだん画像の使用頻度が増えていきます。麻薬みたいなもんなのかな?
そうすると最悪行き着く先は写真集か絵本です。でもそれって元々考えていたこととは違うはず。
なので、画像の利用は最小限にとどめておいた方が無難だと僕は思います。むしろ少なめくらいでちょうどいい。そうじゃないとなんだか画像だらけの記事になってしまって、文章を読んでいるんだか、写真を見ているんだかわからなくなっちゃいます。
むろん、写真集みたいなものや、ビジュアル系のページを作りたいなら別ですよ? でも、普通の記事に写真や画像を使う場合はあくまでアクセント程度にとどめておきましょう。
✅ でもそうは言ってもさあ……
とは言っても、まったく写真がない論文みたいな記事と、ある程度ビジュアルの混じったカラフルな記事だったらやっぱり読者にとってはカラフルな記事の方が魅力的でしょう。
正直、論文みたいな記事を延々と読まされるのは苦痛ですらあるかも知れません。そこで画像の出番です。読者が「ああ、そろそろ疲れてきたなー」ってタイミングで画像が挟まると、気分転換になるので長い記事でも無理なく読ませることができるはず。
結局、画像は記事の中のスパイスであり、あるいは画面を華やかにするためのデコレーションです(注:個人的な見解です)。
デコレーションやスパイスの多用は大きなリスクを伴います。でも画像は節度を持って使えばあなたの記事の魅力を引き出す強力な武器にもなり得ます。
なんか偉そうなことを書いてしまいましたが、画像の利用は双刃の剣だと心得ていればきっと大丈夫。
上手に画像を使いこなして、ぜひ魅力的なnoteを作ってください。