デザイン思考、アート思考双方から作りたいプロダクトを考察する
自作のプロダクトをクラウドファンディングで資金調達してリリースすることを目的に ProtoOut Studioで修行中の50歳の普通のサラリーマンの たつや です。
今回は、自分が作りたいプロダクトをデザイン思考の手法を使って、考察してみます。
作りたいもの
約1ヶ月前に考えたのが、
いろんなことができる「スマート手袋」
いろいろな要素を詰め込んでしまって、結局、顧客が全く見えないアイデアになってしまいました。
顧客を想定する
今度は、自分の経験や知人を思い浮かべて考えました。
当初、自分の人生経験は大したことがないと思っていましたが、棚卸しと言わず軽く思い出すだけで、意外にいろいろな経験をしていることに気がつきました。
特に、ここ数年仕事で携わってきたIoT関連の業務(中小企業へIoTを導入するためのワークショップや、農園のデジタル化)は、そう簡単に他人ができるようなことではないと思います。
※まだ、クラウドファンディングをすることは周りには言ってないので、具体的な名称は伏せます。
こういった業務の中を通じて、IoT導入する第1歩としてスマホやタブレットを活用することが多いです。
今まで紙だったものをスマホやタブレットで入力すると即座にクラウドに保存され効率が大幅に上がります。IoTというよりOA化に近いですが、それでも大きな第1歩です。
ただ、現場でスマホ、タブレットを使うのは結構面倒臭いと思えます。
実際にある農園で実証実験中の事業で、作業のログを残すために1本1本の木にQRコードをつけて、都度スマホでQRコードを撮影し個体別の作業状況を入力し、それをクラウドにあげるといったことをしています。
屋外での作業中に、手袋を外して、ポケットからスマホを取り出して・・・
結構面倒です。
もう1例、ある漁業関係者のIoT導入計画で、今までは市場での売り買いの情報をその場で紙に記入していたのをタブレットでの入力に変えるというのがあるのですが、確かに紙からタブレットというのは大きな進化なのですが、せわしくわちゃわちゃしている市場内、濡れる可能性高い現場、そんな状況でタブレット入力は大変そうです。
これらについて、みな前述の事業で知り合った方々なので、ある程度仮説が整ったら実際に現場に行って、ヒアリングを行おうと思います。
デザイン思考(バリュー・プロポジション・キャンパス)
現場にヒアリングに行く前に、デザイン思考で仮説を立てます。
使用するフレームワークは、バリュー・プロポジション・キャンパスです。
(Wikipediaより)
バリュープロポジションキャンバスとは、自社商品やサービスと顧客ニーズのずれを解消するためのフレームワーク。2015年に発売された「バリュー・プロポジション・デザイン」で紹介された。
数年前に購入し、そのままホコリをかぶっていたこの本を使うときが来ました。
バリュー・プロポジション・キャンパスの詳細については、上記書籍や関連サイトをご覧ください。
私のプロダクト案をバリュー・プロポジション・キャンパスに当てはめてみました。
スマホやタブレットをスマート手袋(IoT連携、音声入力)に変えることで、両手が空いて、現場作業にフィットするのではないでしょうか?
実際に、農園関係者から、そういうのがあったら便利だよねとは意見をいただきました。(雑談だったので、真剣度合いは少なかったですが)
アート思考(偏愛マップとの関わり)
先ほどはデザイン思考からプロダクトを考えましたが、次はアート思考から考えます。
以下は、私が好きなものをずらーっと書き込んだもので、「偏愛マップ」と言われます。
こうやって見ると、先ほどデザイン思考で考えたプロダクトが、まったくアート志向と関連を持ってないです。
私はいまだに何を作ろうか迷っているのは、今のアイデアがアート思考とまったく関連を持たないからなのかもしれません。
自分が偏愛しているものは、映画や音楽など私が生きているビジネス上の世界と接点がなく実現が難しいからデザイン思考とかけ離れたのだと思います。
こうやってデザイン思考とアート思考両方から分析してみると、まだまだ甘いアイデアだということを実感したとともに、自分に何が足りないのか、おぼろげながら理解できました。
デザイン思考に振れすぎたアイデアをアート思考に摺り合わせて行かなければ・・・。
クラウドファンディングのピッチまで、あと3ヶ月・・・・
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