南米滞在記#2 パラグアイ🇵🇾~言語編〜
地球の裏側への冒険
おおよそ、日本から飛行機を乗り継ぐこと35時間。日本から真反対に位置する国の1つであるパラグアイ。僕が最初に到着したのは2021年の1月28日。
初めての南アメリカ大陸。長旅の疲れより新たな土地、挑戦への好奇心が勝るため、時差ぼけも関係なかった(-12時間)。目下、1月末の日本は冷え込む時期。ここ南アメリカは真夏だ。高揚感に身を任せて、時差や天候の影響を感じたのは翌日からだった。
パラグアイについては簡潔に説明したいが、一つの国をあなたに説明するにはいくつかの項目に分けて紹介しないと難しい。今回は言語について解説していきたい。
パラグアイの言語
パラグアイ渡航前より、当然彼らがEspañolを話すのは知っていたし、勉強は大学の1年間ペルー料理のレストランでバイトをしながら、店主のウーゴさんに少し教えてもらっていたため、基本会話はできている状態で現地へ行った。
しかし、
「mba'e teko pio? 」(バエテコピオ)=調子どう?
グアラニー語/ジョパラ
そこでは、僕が聞いたこともないスペイン語で挨拶される。どうやら彼らの多くは、スペイン語とは別にグアラニー語を話すようだ。パラグアイ人同士ではグアラニー語でよく話している。田舎ではグアラニー語だけの地域もあるそうだ。それとスペイン語をミックスしたjopara(ジョパラ)を話すときた。
よくありがちな、行く前少し勉強したけど行ったら全然違った。それだ。でも幸い、大学時代のペルー料理屋の店主ウーゴさんに「君、本当に大学生?なんでこんなにも覚えが悪いの?俺の方が頭いいね」と毎回、流暢な日本語で諭された甲斐もあってか、スペイン語の基礎の部分は思っていた以上にできていた。
そんなウーゴさんの愛のあるスパルタのおかげもあって、パラグアイ訛りのcastellanoには慣れるまでは時間はそう必要なかった。
だから、やっぱり基礎は何事でも大事だと身をもって感じた。
ありがとうウーゴさん。
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上記お店の概要添付しておくので、気になる方は行ってみてください。飛びます。
vos?
スペイン語学習者であれば、わかるかもしれないが一般的にスペイン語では君に値するのはtu。しかしパラグアイではtuの代わりにvosを使うのだ。この違いは渡航前と渡航後で大きく違った点で慣れまでには少々訓練は必要だった。
この違いは、動詞の活用にも影響する。
例えば、
・Donde vives ?(tuの場合)→・Donde vivis?(vosの場合)
・Que quieres comer?(tuの場合)→・Que querés comer?(vosの場合)
・Tu eres(tuの場合)→・Vos sos(vosの場合)
このように、活用に関しては最後の文字抜いてsを加えてアクセントがくるだけで、通常tuの活用よりは簡略化されているよう感じ。ここは完全に慣れの世界で、自分がどこにいるかでここは大きく変わる。
ちなみにパラグアイ、アルゼンチン、ウルグアイは自分が行ったことこの国ではvosが使われ他国も使われているところはある思うので、行った際にここの違いを見るのも楽しいはず。
パラグアイにおけるグアラニー語
肌感としては、パラグアイにおいてピッチの中ではグアラニー語が話される割合の方が多いと感じる。こちらがスペイン語で話すには理解してくれるし問題ない。だからスペイン語扱えれば問題なくコミュニケーションはとれる。で、グアラニー語を少しでも話したらみんな喜んでくれる。「お前グアラニー語やれんのか!」こんな感じに。
結局最後パラグアイを出国したその時までグアラニー語をうまく扱うことはできなかった。それでも、またいつかパラグアイに行ったときにはメモしたノートを見返して思い出しながら使ってみたい。
パラグアイ言語実践編
さて、ここからは簡単にパラグアイでの挨拶の実践をしていきたい。
練習の前はチームメイト一人ずつとこのように挨拶を握手と共にする。
これら全部調子はどう?的なニュアンスだからそれに答えてもいいし、同じように繰り返すだけでもok。kape=amigoにあたる言葉のため、どっち使ってもいいから語尾にどっちかつけるのがパラグアイ味が増す。
返し方としては言われたことそのまま返してもいい。というのも、南米ではこんな挨拶は当たり前で、本当にあなたの状態を聞きたいわけではないから。
そのため、一般的にはtodo bien vos? やtodo tranquiloでok。
パラグアイ人うけがいいのは「tranquilo pa hande?」これです。
コスパよく仲良くなれる魔法の言葉です。
他にも友人を呼ぶ言葉などはたくさんあるが、キリがないため今回は割愛。
まとめ
これであなたもほぼパラグアイ人になったところで、いかがだっただろうか?スペイン語だけでなく、グアラニー語、ミックスしたジョパラを操る彼ら。
パラグアイ人同士の結束をとても強く固い。彼らのその言語がそれを促している一つの理由には十分になり得るだろう。
一方で、初見殺しの国ではあるのでスペイン語学習者はこれに負けず、落ち込まないでほしい。だって隣のアルゼンチン人でさえ彼らの言語を理解するのは難解だからだ。
なんか久しぶりに、パラグアイに行きたくなったな。Nos vemos