運命に抗う自信を、ここから─196カ国200万人に届けた「英会話メタバース」|fondi代表 野原
「これ、ずっと作りたかった“世界中のユーザーの人生を変えるインターネットサービス”になっているんじゃないか」
最近ユーザーと話すたびに、おおげさでなく、本気でそう思うことが増えました。
僕はfondi(フォンディ)という「英会話メタバース」サービスを運営しています。学生だった21歳で、今の会社を起業。今年で、創業7年目になります。
fondiは、バーチャル空間で、世界中の人と英語で話せる「擬似留学体験」ができるサービスです。
作った当時、「メタバース」なんて言葉はありません。仲間と必死で作ったバーチャル空間も、今思えば荒くて、ユーザーも全然いなかった。
でも、4年間踏ん張ってみると、みえる景色はグッと変わりました。今では、196カ国で、200万ダウンロードを突破しました。
「インターネットサービスで、世界中にいるユーザーの人生を変えている」
ちょうど10日前の11月2日、僕の予感は、確信に変わりました。
メタバースなのに、バリ島へ世界中のユーザー100名が結集
10日前、何があったか。インドネシア・バリ島で、fondi初のワールドカンファレンスを開催しました。
fondiは、バーチャル空間で楽しむメタバースサービス。なのに、世界中から100名ものコアユーザーが集結。
バリ島のあるインドネシアからだけでなく、ベトナム、パキンスタン、バングラディシュ、中にはアメリカからやってくるユーザーまで。
なぜ、バリまでわざわざ来てくれるのか。
なぜ、僕たちが作ったサービスに、こんなにも熱狂してくれているのか。
それは、「fondiで、人生が変わった」と、みんなが心から思ってくれているからだと思います。
「私は、強くなったから」ミナヒル (パキスタン)
fondiで、人生が変わったユーザーの話をさせてください。
パキスタンに住むミナヒルです。バリのカンファレンスも「行きたい!」と、いち早く手をあげてくれました。
オンラインでは、何度も話したミナヒル。でも、リアルで会うのは今回のバリが初。「ようやく会えたね」という気持ちです。
というのも、ミナヒルにとって、今回が初めての海外渡航だったんです。
「ここに来たくて、パキスタンの外に初めて出たの。実は、自分の街を出るのも、初めて。飛行機も、初めて乗ったよ」(ミナヒル)
ミナヒルの生い立ちには、苦労がありました。
お父さんは、パキスタン政府の役人で、地元の権力者。若くしてお母さんと結婚しましたが、仕事でも、家庭でも、全てを思うがままにできたパワフルなお父さんには、結婚生活は向いていませんでした。
ミナヒルが1歳の時に、離婚。両親はミナヒルを育てず、おばあちゃんに預けました。
優しかったおばあちゃんも、ミナヒルが10歳の時に死んでしまい……お母さんのもとへ、引き取られました。
「自分は、両親に捨てられた」
その事実と向き合いながら、お母さんと暮らす苦しい生活が始まったそうです。
「同世代の友たちとは、自分はどこか違う。そうずっと思いながら、育った。だから、与えられた場所にいるんじゃなく、周りの誰もやっていない、限界に挑戦したいって思うようになったの」(ミナヒル)
ミナヒルが挑んだ限界。それは、国外に出て、通訳として働くこと。
「寝てても、英語を勉強してる夢をみるの」と、大学に入った後のミナヒルは、英語づけの生活。その時、偶然出会ったのがfondiだったそうです。
「イントネーションの異なる世界各国の英語学習者」と「無料で、英会話ができるメタバース」。
バイタリティがあって、好奇心の強いミナヒル。違う文化圏の多様な人たちと、日夜語り合えるfondiとの相性は、抜群でした。
イスラム教徒で、普段はヒジャブを被って暮らしているミナヒル。3Dアバターで、顔を出せずに自分をさらけだせる貴重な場所でした。
「fondiに、ほとんど住んでる感じだった」
そう振り返るミナヒルは、長い時には1日10時間をfondiで過ごし、とにかく英語を話し続けました。
「今では、街一番のイングリッシュスピーカー。英語を話せばみんなが驚く、街のヒーローよ」と自慢げに話すミナヒル。今は、私立の学校でイングリッシュチューターとして、子どもたちに英語を教えています。
「韓国の大学院に進学して、韓国と日本で通訳と働くことが、今の私の夢なの」(ミナヒル)
パキスタンからは馴染みの薄い「東アジア」への留学。一体、なぜ?実はそのきっかけも、fondiで出会った日本人ユーザーとの交流でした。
ミナヒルと話す度に、「あ、僕たちは本当に人の人生を変えるようなサービスを作れているんだ……」と、実感します。
「I’m stronger now (私は、強くなったから)」と、口癖のように言うミナヒル。ようやくリアルで会えた彼女は、fondi上よりも、よりエネルギッシュで、とっても魅力的でした。
環境を理由に、諦められなかった人たちの熱狂
なぜユーザーは、fondiにこれほど熱狂するのか。それは「環境を理由に、諦めなかった人」が、たどり着くサービスだからです。
fondiが伸びている、急激に経済発展する国々では、英語コミュニケーション能力があれば、その人の人生は、明確に変わります。
急成長国となれば、外資企業も多く参入。英語ができるたけで、就ける仕事も広がり、同じスキルセットで給与が倍になることだって、珍しくないんです。
でも、「手頃な値段で、英会話を学ぶ」「先生以外を相手に、英会話を実践しながら磨く」環境は、全然ありません。
「だからって、諦められない!」という人がたどり着くのが、fondiなんです。
fondiの利用は、無料です。スマホと通信環境、そしてやる気があれば、誰でも参加できます。
「1日平均50分」
fondiの特徴は、この「平均会話時間の長さ」にあります。ただの英語学習サービスにはない熱量が、fondiにはあります。
コアユーザーは、学校や仕事終わりに、欠かさずログイン。プラベートの時間はずっと繋いでいる熱狂的なユーザーが、世界中にいます。
信じられない光景、不思議な体験
快晴のバリ島で開かれた、初めてのワールドカンファレンス。運営は、fondiの元ユーザーで構成されたインドネシアチームに任せていたので、当日は僕にとっても、サプライズばかりでした。
オープニングスピーチで、壇上に立つ。すると、目の前には世界中から集まってくれた100名のユーザーがいました。
「自分のサービスのユーザーが、こんなにも。わざわざバリまで来てくれてるのか……」と、なんとも不思議な気持ちになりました。
スピーチを終えると、ユーザーから次々と声をかけられました。
「fondiのおかげで、転職できたよ、ありがとう!」
「fondiには、絶対この機能をつけた方がいい!」
「海外の大学院に行く、夢ができたよ」
声かけてもらった後は、一緒に記念撮影。
カンファレンス会場だけでは、僕タツト・ノハラはちょっとした有名人。結局、来てくれた100人のユーザー全員と、写真を撮ることになりました。
fondiのユーザーは、前のめりな人ばかりです。
「タツト!今、大学の論文で、fondiでの英語学習体験を扱っているんだ。ここに、インタビューデータの利用承認のサインをして欲しい」と、僕にいきなり紙を差し出してきたり。
fondi内での「名シーン」のスクショを使って、「fondiバッチ」や「fondiうちわ」を自作。会場で、配り始めたり。
メタバースでは何十時間も話す「親友」だったけど、リアルでは初めて会えたことに、感極まって泣き出すユーザーまで。
カンファレンスは、100人100通りの人生が、溢れる空間でした。
「もう帰らないと。fondiが、僕を忙しくしたんだ」ビー(インドネシア)
「タツト、転職が決まったよ!」
明るく声をかけてくれたインドネシア人のビーは、fondiでキャリアを見事に切り拓いたユーザーです。なんと年収が3倍になったそうです。
ビーは、スゴ腕のエンジニア。グローバル企業への転職を希望して、Linkedinで職探し。面接のオファーはもらえるけれど、どれも英語でした。
ビーは、インドネシア生まれインドネシア育ちで、留学経験はゼロ。仕事でも生活でも、英語を話す機会なんて、人生でほぼなかった。
「fondiに出会う前は英語が怖くて。結局一度も、面接を受けるられなかったんだ」(ビー)
そんな苦しい気持ちを友達に話すして、教えてもらったのがfondiでした。
3Dアバターで、顔を出さずに話せるfondi。英会話に抵抗があったビーでも、気軽に英語を話始めることができました。
「それから1日6時間、3か月間ずっとfondiに入り浸って、とにかく英語を話し続けたんだよ」と、ビーは猛烈なfondiライフを教えてくれました。
ビーになかったのは、面接を英語で受ける「自信」だけでした。3ヶ月後、見事に面接を通過。今は、US資本のグローバル企業のプロダクトオーナーとして、シンガポールで働いています。
そんな鮮やか転職話を楽しく聞いてると「もう帰らないと」と、突然言い出すビー。まだカンファレンスも途中、楽しいディナーも待っているのに、なぜ?
「転職してから、楽しい仕事がいっぱいがあるから、もう帰らないと。fondiが、僕を忙しくしたんだ。ここには、fondiチームに感謝を伝えるために来たんだよ」(ビー)
自信は、人生を変えるドライバー
「ちょっとの自信が、その人の人生を大きく変える」
4年間、fondiを運営して気づいたことです。
英語コミュニケーションが上手くなる時も、自分の人生の可能性が広がっていく時も。
きっかけは、前の自分にはなかった「自信」を手に入れた経験だった。そんなユーザーに、たくさん会いました。
“Confidence Driven Learning”
これが、僕たちfondiが提唱する英語の学習方法。要は、「自信ドリブン」です。
文法や単語の知識も、大切。発音も、大切。留学も、ネイティブスピーカーと喋ることも、もちろん意味がある。
でも、本当に英語が上手くなるために、「とにかく自信を持てるように、トレーニングを進めよう」というのがfondiのアプローチです。
そこで手に入れられた自信は、英語を話すこと以外にもすごく生かされると、思っています。
「fondiは、英語を学ばせたいの? 自信をつけさせたいの?」と聞かれれば、答えはどちらもYesです。
「英語コミュニケーションを通して、自信を育んでほしい」と思っています。
同時に「自信を育むことが、英語コミュニケーションが上手くなる『最適解』」とも思っています。
「堂々と自分のことを語れる」
「知らない人たちの間に入って、会話をコーディネートできる」
「自分とは違う文化の人とも、話せば分かり合える」
こういうことが「自分には、絶対できる!」と自信を持って、言えるようになったら、生きていく上で、英会話力と同じくらい、いやそれ以上に価値があるじゃないか、と僕は思っています。
自信を持つには、とにかく「実践」です。fondiの強みは、どんな初心者でも、見知らぬ人と英会話を実践できる設計です。
どうやって、話し始めてもらうのか。鍵を握るのは、僕たちが「発信ユーザー」と呼ぶコアユーザーたちです。
fondiを初めたばかりのユーザーをサポートしてくれたり、fondi内で「イベント」を開催してくれる「発信ユーザー」は、世界で1500名を突破。
ここで言う「イベント」とは、リーダーとなったユーザーが、設定された話題で会話をファシリテートするもの。
このイベントが、すごいんです。
毎週1000件以上イベントが開催され、7割が満席。
開催されたイベントの数は、累計で2万件を超えました。
fondiが提唱する“Confidence Driven Learning”を実践してもらうためにも、「イベント」はなくてはならない機能なんです。
fondiで英語が伸びる仕組みは、こうです。
まず、初心者ユーザーには、優先的に発信ユーザーがついて、英語を話しやすいように、サポートします。
とにかく英語を話すハードルを下げる。とくかく実践してもらう。すると、「ちょっと伝わったかも」という小さな成功体験ができる。
その経験はfondiを使い続けるドライバーになります。
使い続ければ、徐々に話したことのある友達も増えて、コミュニティの中に入っていける。そして、英語を話す自信が芽生えてくる、というわけです。
ここで、fondiが「メタバース」であることが効きます。
素顔を出さず、なりたい自分を表現できる3Dアバター。おかげで、リアルではなかなか難しい「自己開示」のハードルが下がります。
「母国語じゃなくて英語なのに、いつもより深く、いろんなことを、ずっと話せる」と、使い続けているユーザーほど、言ってくれます。
これぞ、メタバースだからこそ、実現できる体験だと思っています。
「新しい英語学習のスタンダード」を作る
fondiはこの「自信ドリブンの英語学習」を、新しいスタンダードにしたいと思っています。
サービスを、カンファレンスに集まってくれたような個人ユーザーだけではなく、法人や組織にも広めていくフェーズに入りました。
まずは、国内。
国内最大手の海外留学エージェント『スマ留』様と提携。
「海外体験を、もっといいものにできないか」と、留学やワーキングホリデー前後のスマ留様ユーザーに向けて、fondiがメタバースキャンパスを作りました。
2つの空間を用意して、リアルでの留学体験をfondi流のメタバースでサポートします。
「日本の大学生にも、もっと世界と繋がってほしい」ので、大学とも連携を開始しました。
現在は、中央大学様、東京都立大学様の2校です。
「メタバース空間での外国人ユーザーとの国際交流」「生成AIを活用したロールプレイング学習」による擬似留学体験。
「英語って、意外に喋れるな。自分も、留学してみたい!」という気持ちを刺激しようとしています。
そして、海外。
業種業界を問わず、スタッフに英語学習な必要な会社は、世界中にたくさんあります。この大きな市場に、fondiは挑みます。
現在、インドネシアのFintech スタートアップJULO様に、従業員向けの英語トレーニングサービスを提供中。JULO様は2022年、クレディセゾンから120億円以上の資金調達を実施した急成長中のスタートアップです。
fondiのコミュニケーション機能とAI機能を掛け合わた「新しい研修」。自信ドリブンで、英語を磨いてもらっています。
そうしたトレーニング会話の相手をするのは、誰か?
メタバース内でコアに活動する「発信ユーザーたち」です。fondiは、新しい仕事を生み出そうとしています。
fondiの発信ユーザーたちは、世界中の初心者ユーザーに寄り添い、誰もがが自信を持って話せるようにファシリテーションする「自信ドリブン学習支援のプロ」。
「英語を使いながら、稼げる仕事」をつくる。それが、これからfondiの新展開です。
運命に抗う
バリでは、世界中から集まったユーザーと、とにかく話をしました。
100人100通りの人生を聞いて、頭に浮かんだのは「運命に抗う」という言葉でした。
今まさに、自分の運命に抗っているユーザーを紹介させてください。バングラデシュのサキムです。
バングラデシュは、海外に出るビザを取るハードルが高い国。カンファレンス前日にようやくVISAが下りたサキムは、なんとフライト数時間前にギリギリでチケットを手に入れ、バリまで駆けつけてくれました。
会場では、みんなの前でマイクを握り、「fondiはこうしたら、もっと良くなる」と改善案を堂々と提案してくれました。
実はサキム、fondiと出会った時には、人生のどん底にいました。
「fondiは、僕の身体の一部だよ」サキム(バングラデシュ)
バングラデシュで生まれ育ったサキムは、母国のカレッジ卒。日本で言えば、高卒にあたる学歴です。途中、コロナで2年間のブレイクがあり、卒業時は23歳でした。
卒業した後は勉強していた建設の知識を活かせる仕事をするも、面白さを感じられず、退職。そこから、お父さんの経営する実家の商店を手伝う生活をはじめました。
でも、サキムには、その実家の手伝いが、「自分にとっての本当の仕事」だと思えず、毎日がとにかく辛かったでそうです。
モヤモヤした気持ちで暮らしている時、サキムには「いつかは、海外で働いてやる」という新しい夢ができました。
「とにかく、英語を学ぼう!」と、その手段を調べていて知ったのがfondiでした。
「1日何時間もスマホに向けて、夢中で英語を喋ったよ。父親に『お前、何をしてるんだ』と怒られたけど、全然気にならなかった。ようやく見つけた、チャレンジの道だったから」(サキム)
サキムにとって、fondiは、自分の知らなかった世界に触れる入り口になりました。
「fondiで、世界中のカルチャーを知ったし、マナーも知った。fondiの仲間は、人をジャッジしないんだ。リアルのように、僕がどんな人間か、すぐにジャッジしたりしない。ミスをしたって、気にしない。前向きに、サポートし合える関係なんだ」(サキム)
fondiには、「ブースト・キャリアパス・プログラム(BCP)」という初心者ユーザーをサポートするインターンシップ企画があります。
修了者には、fondiからCertificate(就業証明書)を発行しますが、これが実は、ユーザーの人生を変える助けになるのです。
「グローバルなスタートアップで、英語を使って、ファシリテートした」
ユーザーはこの業務実績を、Linkedinなどで自分の経歴に加えることができるので、キャリアを切り拓きたいユーザーに、fondiのインターンは人気があります。
fondiをフル活用するサキムは、もちろんこのプログラムを修了。「fondiのインターンで、プロフェッショナリズムを学べた。ありがとう。僕にもっとできることがあれば、言ってくれ」と、新たなプログラムへの参加まで、直訴してくれました。
最初は「そんな変なアプリ、使うな!」と怒っていた父親も、今では、fondiで世界とつながる価値を理解し、一番応援してくれる存在に。
「バリのカンファレンスに行くんだといったら、親も親戚も、みんな喜んでくれたよ」と、サキムは自慢げに話してくれました。
僕が知るサキムは、いつでも前向きで、自分の運命に抗おうと動いている素敵な人です。最後に、サキムにとって「fondiは何か」と、聞いてみました。
「Pieceじゃないかな。仕事をやめて、実家に帰って、落ち込んでいたけど、fondiで毎日みんなと話して、元気をもらった。今も、チャレンジができている。なくては、ならないもの。だから、僕にとってのfondiは、Piece of me(身体の一部)だよ」(サキム)
fondiは、僕の人生そのもの
「運命に抗う」
ちょっとおおげさかもしれませんが、「今の自分のいる環境が、この世の全て」と思ってしまうのは、珍しいことではないと思っています。
今いる学校、地域、会社が、自分の全て。
家族や周りの仲間が言っていることは、正しい。
そう感じてしまう人にとっては、もう「運命」みたいなものだと思います。
そもそも、fondiというサービスは、僕の人生そのもの。
僕が、僕なりの運命に抗おうとした体験が、原点にあります。
10年前、茨城の高校生だった頃。周りが当たり前に、東京の大学を目指す環境で、ひとりだけ「俺は、イギリスの大学に行くんだ!」と、英語を猛勉強していました。
みんなはセンター試験、二次試験の勉強で予備校へ。その間、ひとりだけIELTSのスコアをあげるため、外国人と話せるコミュニティを探し、出入りして英会話をひたすら練習。
両親は留学に挑む自分の背中を押してくれて、留学費も出せる家庭環境。とても恵まれていたと、今では理解できます。
それでも、周りとは全く違う目標をおいて、孤独に頑張ることは、当時の自分なりの「運命への抗い」だったと思います。
結果、イギリスの大学には無事合格。ドキドキしながら、ヒースロー空港から地下鉄に乗り、大学に初登校したのを、昨日のことのように覚えています。
大学の寮で、世界中からの留学生と過ごした日々が、fondiというサービスの原風景です。
そして、「留学で、人生が変わった」と自分が思うからこそ、留学の機会をたくさんの人に届ける事業で、学生起業しました。
僕にとって初めての事業は、行きたい留学プランが簡単に見つかるWebサイト「留学コンパス」でした。
やってみて驚いたのは、本当は留学がしたいのに、留学を諦めてしまう人の多さ。
「留学資金がない」「現地での生活費が不安」
「親の反対」「就活への影響」
「キャリアが途切れることへの不安」
留学を諦める理由の根深さ、リスクの感じ方は、人それぞれ。
でも、「留学してみたい」「自分を変える経験をしたい」という想いは、僕が高校時代に抱いてた気持ちと同じ。だから、なんとか応援したい。
そこで「置かれた環境を問わず、誰でも気軽に留学体験ができるようにしよう」と、立ち上げたのが英会話メタバース「fondi」でした。
運命に抗う自信を、ここから
fondiのサービス提供開始から、丸4年。
世界中のユーザーとの英会話を通じて、「英会話力」と「自信」を手に入れられる、世界に一つだけのプラットフォーム。
その原型を作れた、と思っています。
ここからは、自信を手に入れて「人生を変える」プラットフォームへ。
稼げる、留学できる、仕事が見つかるメタバース空間に、進化させます。
「fondiで、稼ぐ」
初心者ユーザーのサポートしたり、別のユーザーに教えたり、イベントを開催してもらうことで、稼げる仕組みを作っていきます。
既に、Classy英会話スクール様と業務提携を行い、英会話スクールの生徒さん向けに、fondiユーザーが1対1で30分英会話を行う「Buddy制度」を導入しています。
生徒さんにとっては「先生以外と話せる」、ユーザーにとっては「英語を使って稼げる」今までにない機会になっています。
「fondiで、留学・転職する」
バリでも再確認したのは、fondiのコアユーザーが持つ「前向きさ」「異文化への対応力」「他人を思いやれる力」そして「英語を堂々と話せる力」です。
fondi内での活動履歴を、与信情報のように活用して
たとえば
「企業スポンサーをもらって、実際に留学・進学ができる」
「ジョブオファーをもらって、就職・転職ができる」
そんな未来を創りたいと思っています。
バリで驚いたのは「fondiのCertificate(就業証明書)のおかげで、憧れだったグローバルNPOに就職できたよ」というユーザーからの報告でした。
Certificate(就業証明書)とは、サキムも参加した「初心者ユーザーをサポートするインターンシップ」の修了で、fondiが発行するもの。
なんと、志望していたNPOが「文化の異なる異国の初心者をサポートできる利他的な献身性、そしてその英語力は、私たちの組織でも活かせる」と評価をしてくれたそうです。
こんなふうに、fondiでの積極的なアクションができる人を、外部が評価できる仕組みを整備し、fondiでの活動履歴で、ユーザーのキャリアを直接加速させたいと思います。
もちろん、目指す次のフェーズは、僕たちfondi一社では実現できません。今も猛スピードで、ご一緒できそうな企業や組織とのアライアンスを進めている最中です。
「国外ユーザー比率98%以上」
「196カ国200万人に届いている」
日本発の教育サービスとしては、唯一無二の存在だと思っています。
海外進出への足がかりに、fondiとご一緒しませんか。
「世界中のユーザーとの英会話を通じて、『英会話力』と『自信』を手に入れられるプラットフォーム」
その先に作りたいのは
「『自信』を手に入れて、『人生を変える』プラットフォーム」
おおげさではなく、「運命に抗う自信」を、世界中に届けていきたいと本気で思っています。
運命に抗う自信を、ここから。
fondiのこれからの進化に、ご期待ください。