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シアタージャグリングをもう一度

「『放物線』への経緯と思い」の続きとして個人Twitterで書いたツイートのまとめです。
途中抜け諸々あったので、こちらで読んでください。

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シアタージャグリングをもう一度

ここからは個人的かつ主観が多い話なので、団体ではなく個人のここで、続きの話をさせていただきます。
長くジャグリングを続けている方は昔を思い出しながら、ここ最近ジャグリングを始めた方はそういう時代があったのかと思いながら、一読いただけますと嬉しいです。

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今から10年ほど前の2013-2017年ごろ、ジャグリング文化の中で、劇場で行う公演に盛り上がりがありました。ここでの公演は、短尺のルーティン・パフォーマンスというより、長尺作品による単独公演です。

Room Kids 第一回公演 『LOSTSCAPE』 劇場前

それより以前からずっと最前線を走り続けているながめくらしつだけでなく、当時、関東では社会人ナイト, 空転軌道, Circus without Circle, Room Kids, 頭と口, melimelo, ジャグリング創作プロジェクトfocus, at anywhere...、関西ではJuggling Unit ピントクル, ジャグリングストーリープロジェクトなど多くの団体が発足し、それぞれで公演を打っていました。
先日10周年の公演をされたジャグリング・ユニット・フラトレスも、この流れの中にあるかと思います。

そして2015年には、東京・神楽坂で"シアタージャグリング"を掲げた「Theater Juggling Stream 2015」という公演も行われました。2日間かけて6団体を観る大きな規模の公演で、当時の小劇場ジャグリングの流れを象徴するものだったかと思います。

「シアタージャグリング」を掲げたTJS
2015年当時既に活動していた6団体が出ています


2015年当時僕はジャグリングを始めて4年目で、ジャグリング人生として多感な時期にこの時代を過ごしたのもあり、かなりここの影響を受けています。
というより、ここから生まれたジャグラーと言っても過言ではありません。

以後新たに立ち上がった団体もありつつも、今、そういった公演は全体総数としてはかなり減ってしまったように思います。当時活動していた団体の母体が今以上に学生中心だったので、生活環境変化の影響が大きかったのかもしれません。
そのタイミングでコロナが来た、というのも致命的だったかと思います。

翻って今の日本ジャグリング文化を見渡したとき、"小劇場でのジャグリング公演"に触れる機会・入口が少なくなってしまったのではないか、と思いました。
小劇場でのジャグリング?JJFのような大きな舞台と何が違うのか?という若い方も、実はいる気がします。

僕は自分が普通の感性のごく普通の人間だと思っていて、自分が小劇場ジャグリング文化が好きだったので、まだそれらに触れたことのない方の中にも一定数、同じように好きになる人間がいると思っています。
(そういう思いもあり、今回「放物線」をするにあたり、若い学生さん向けの割引も設定してみました。)

小劇場での公演が今ジャグリングシーンには必要だ、とまでは僕からは断言できません。 ここ1ヶ月の流れを見るに、直近求められているのは発表会の場な気もしますし。
しかし、小劇場ジャグリングが刺さる方もいるはずだ、という確信はあります。
なのでぜひ、今活動している各団体の小劇場公演を観たことのない方・その文化に触れてこなかった方も、今後試しに観てみてください。
もしかしたら、あなたが求めている世界かもしれません。

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さて、さらに遡り小劇場ジャグリング文化の流れを辿ると、そこには門仲ジャグリングナイト(もんじゃナイト)があるかと思います。
歴の長い方々には、思い出の公演ではないでしょうか。

今回うちが行う「放物線」は、実はその門天ホールで行います。
当時の門天ホールそのものではなく、移設されてリニューアルされた空間ですが、その歴史を踏まえ、今一度・この時代に、小劇場ジャグリングをいかがでしょうか。

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以上です。
読んでくださった皆様、ありがとうございました。

今回、珍しく長文を連打で発信していますが、それだけ本気であなたに伝えようとしている、と捉えていただけると嬉しいです。
全ての文章は、あなたに向けて書いています。

公演情報は以下より。ぜひ。


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