【ルール解説】ラインアウトの “ノット5m” ってなに?
ラインアウトに関する質問を頂いたので回答します。
結論から言うと
結論から言うと、このプレーは実際にレフリーが笛を吹いた通り反則となります。
競技規則において「ラインアウトへのボールの投入」に関しては、下記のようになっています。
*マークオブタッチ
➡️アシスタントレフリーが示す、ボールがタッチにでた場所。ここにスローワーがセットする。
なので、このケースは②地面に触れる、または、プレーされる前に、5メートルラインに届かなくてはならない。に該当する反則となります。
正直、トップレベルではほとんど見る機会がないので、貴重なシーンだったのではないかと思います。
写真を見てもらうとスローイングを17番=プロップの選手が行なっています。
この少し前のプレーで、2番の選手がイエローカードを受けて一時退場しており、その間にスクラムが発生しなかった為、代わりの選手を入れる前にラインアウトが発生した事で急遽投げる事になりました。(この選手のスローイングの技術レベルについては知りませんが•••)
その結果、タイミングが合わなかったのかな?とか68分で同点という緊迫した状況でキャッチする側の選手も焦ったのかな?等想像ができますね。
反則を取られた後はどうなるのか?
今回のケースで言うと、イングランドが反則を取られたので、スコットランドが「マークオブタッチ上の15mラインでのスクラム or 同じ場所でのラインアウト」を選択します。
このタイミングでは、スクラムを選択しましたが、どちらの選択をするのかも試合の見どころですね。
スクラムの力関係、ラインアウトモールの強さ、準備してきているプレー等、「ここでラインアウト(スクラム)を選択したって事は〇〇するのかな?」と考えると楽しいですよ。
因みに、もしスコットランドがラインアウトを選択してノットストレートorノット5mの反則を取られた場合、再びイングランドボールになりますが、その際にはスクラムorラインアウトの選択はできず、スクラムとなります。
5m以内でパスをするプレーは見る気がする
質問の中で、「5m以内でパスをするプレーは見る気がするのですが・・・」と言う部分がありますが、一度ジャンプしたところに投入した後にリターンパス(下図①)をしたり、レシーバーの選手が受け取ってから5m内に進入(下図②)している事を言っているのかなと思います。
タッチラインから5mの間には、DFは1人しか立てないので多くのチームが狙うエリアではあります。
どのチームがいつ、どうやって、そこを狙っているのか注目してみると面白いかもしれません。
まとめ
知っているようで、意外と知らない細かいルールはたくさんありますね。
今回のように知っていても実際に見る機会が少ないケースもあります。
質問を頂くと「こんなプレー、反則もあるんだ〜」と次から気にしてみてくれる人が増えて、よりラインアウトに注目が集まるので感謝しています。
なるべく簡単な質問には答えていく事で、多くの方にラグビーを楽しんでもらえればと思います。
いつも読んで頂きありがとうございます。 サポートしてくれて大変嬉しいです。 また頑張れます👍