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サーベイ・フィードバック

中原先生の「サーベイ・フィードバック」を読了。

僕は人事担当者や現場マネジャーというわけではないが、教育現場においても大いに活用できそうた内容であった。

サーベイ・フィードバックとは何か

「サーベイ・フィードバック」とは、組織で行われたサーベイ(組織調査)を通じて得られた「データ」を、現場のメンバーに自分たちの姿を映し出す「鏡」のように返して(フィードバックして)、それによってチームの対話を生み出し、自分たちのチームの未来を決めてもらう技術です。

上記のように、サーベイ・フィードバックはいくつかのプロセスを包括する概念である。
1.見える化
2.ガチ対話
3.未来づくり
である。

1.見える化

サーベイをこのフェイズで実施する。
サーベイを通じて、潜在する組織の問題を可視化する。
組織の問題は「なんかひっかかるな」と個々で違和感を持っているスタッフもいるだろうが、それがパブリックな場において健全な形で見える化することはあまりない。
サーベイを通じて、問題を数値で見える化することで、客観的な形で浮かび上がらせる。

組織の現状を客観的に語れる素地をつくる。

2.ガチ対話

サーベイを通じて、問題を浮かび上がらせて満足…ではダメだ。
なんのためにサーベイをするのか?
それは問題を組織ぐるみとして捉え、各々が真剣に考え、対話することにある。
組織の問題を誰かのせいにするような組織で、エンゲージメントを高く、生産的に仕事をするという文化は生まれないだろう。
より良い組織にするための文化を醸成するフェーズとも捉えることができるかもしれない。

3.未来づくり

グシャグシャと対話したあとは、未来に向けてどんな組織でありたいのかを具体的に決めていくフェーズとなる。
対話を通じて未来づくりしていくことが大切だ。
対話することで、データにさまざまなストーリーや感情が宿る。
現場の声とデータが溶け合う。
データがただの数字ではなくなる。
一部の個人ではなく、組織として目指すべき未来がみえてくる。

考えたこと

学校は学生からたくさんのデータをとっているが、それを教育に活かせているのだろうか。
日々の業務に埋れて、忘れ去られていまいだろうか。
授業のアンケートをとるだけでなく、教員のアンケートもあっていいだろうし、成績データも合わせて分析すると何か見えてくることがあるかもしれない。

主観でなく客観的に対話することで、アドミッションポリシーやディプロマポリシーを見直すキッカケとなるかもしれない。
入試システムも変更が必要かもしれない。

教育現場はさまざまな要素から成り立つ。

サーベイ・フィードバックという概念は、教育現場にこそ必要であると感じた。




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