今後求められる化粧法
こんにちは!
今日も僕のnoteをお読みいただき
ありがとうございます!
前回、前々回は
厚労省が設置した
「美容医療の適切な実施に関する検討会」
のレポートをお伝えしました。
続きはまだあるのですが、
今回は、趣向を変えて
“化粧療法”について、お話ししたいと思います。
化粧法とは?
みなさん、化粧療法という言葉をご存知でしょうか?
化粧療法とは、化粧によって、QOLの維持・向上やメンタルケアなどが期待できる療法のこと。
外見のマイナスをケアすることで、
人生の楽しさ、生きがいを見出し
メンタルケアにつながることが、医学的に証明されてきています。
この化粧療法を取り扱っているのが
公益社団法人 国際化粧療法協会で、
僕も理事を務めています。
国際化粧療法協会で扱っている化粧療法は
ケアメイク、ウィッグケア、カバーメイク、ケアネイル、アートメイクです。
順に説明していくと、
美容医療に関わる部分では
まず、アートメイクがあります。
また、がんの治療における化学療法で脱毛した場合にウィッグを使用する「ケアウィッグ」、生まれつきのあざや病気・治療による見た目の変化をカバーする「カバーメイク」、
病気における爪の後遺症をケアする「ケアネイル」、
メイクをしたい視覚障害者がブラインドメイクを行う「ケアメイク」があります。
年1回、国際化粧療法の医学会が行われ、
いろいろな先生方の発表があるのですが、
化粧療法については、まだまだ周知が不十分だと思います。
大学病院などに行くと、時々「アピアランスケアの担当者に相談できます」といった表示を目にすることがあります。
化粧療法のことを大学、医療機関では
“アピアランスケア(病気によってマイナスになってしまった外見をケアして苦痛を軽減する)”ということが多いのですが、
このことを知らない人は多いので、
これを公益的に普及していきましょうというのがこの協会の役割です。
ネイルのケアは医療機関のかかわりも必要
化粧療法のうち、「ケアウィッグ」と「ケアメイク」は医療行為ではありません。
しかし、「ケアネイル」は
一部ケアネイリストと医者が関わってくる領域です。
例えば、入院患者さんや
病気で爪が変形する障害を受けている方には、
ネイリストだけでは十分なケアができません。
医療としての治療が必要な場合もあり、
ネイリストと医師の連携が重要であることが、
医師側、ネイリスト側ともに強く認識されてきています。
実をいうと、僕は一般社団法人 日本ケアネイル協会の特別顧問になり、
また新しい領域で活動を始めました。
この協会の母体はケアネイルなのですが、
理事長がネイリストを育成するスクールを全国に20ヵ所以上を持っており、多くのネイリストを輩出しています。
ネイルを中心としたオンラインショップ(運営は株式会社TAT)を経営する理事の皆さまもいらっしゃいます。
日本ケアネイル協会の活動でまた新しい情報があったら、どんどんシェアしていきますので、楽しみにしていてくださいね。
化粧療法士を国家資格に
さて、化粧療法の話に戻ります。
説明した通り、
化粧療法は医学に貢献している部分が大きく
メンタルヘルスとして、とても重要なものだと
僕自身、実感しています。
化粧療法協会では、
いずれは「化粧療法士」という
国家資格をつくることを目指していて
(アートメイクだけは医療行為なので別ですが)
さらに、化粧療法を保険収載にしよう!
ということで動いています。
患者さんのサポートをするために必要な技能を持つ化粧療法士は、
さまざまなケアについて精通してないといけません。
どのような技術が必要なのか、
これから、いろいろと検討を重ね、
プログラムを作っていくことになるのだと思いますが、
いずれにせよ、
今後の展開が楽しみな領域だと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございます。
化粧療法については、
僕自身、あまり語ってこなかった分野ですが
これからの美容医療に不可欠なものだと思います。
人生100年時代。
超高齢化社会を迎える日本において
化粧療法の存在は大きな意味を持つはずです。
まだまだ、活動が始まったばかりですが、
注目していきたいですね。
では、今日はこの辺で。
次回のnoteもお楽しみに。