構想から1年半。医療アートメイクの提供が始まりました!
こんにちは!
前回のnoteでは、アートメイクのお話をしました。
毎朝、眉をかくのが大変で…。
そんなお悩みも、アートメイクであれば、ノーメイクでもナチュラルな眉が保てますし、汗をかいても崩れません。
“アートメイク”という名から、気軽に受けられるイメージがありますが、
アートメイクは正しい知識と技術が必要な医療行為であることをお忘れなく!
■1年かけてアートメイクのトレーニング
さて、いよいよ聖心美容クリニックでも
9月から、医療アートメイクの提供が始まりました!
聖心美容クリニックがアートメイクの提供について構想を練り始めたのは約1年半前です。
まず、クリニック内でアートメイクをやってみたい!という看護師を募集するところからスタート。
名乗りを上げた看護師たちに、アートメイク専門教育機関として実績のある「バイオタッチ社」が運営するスクールのカリキュラムを受講してもらいました。
バイオタッチ社を選ぶ前にも、いろいろな講師に話を聞きましたが、
仕事をしながら複数のナースが受講することやアフターフォローの面など、
現実的な問題を考えて、体制が整っているスクールがよいと判断。
当クリニックが支援しながら、看護師たちはトレーニングを積んできました。
アートメイクアーティストとしてデビューするまでに、
どれくらいの施術が必要か聞いたところ「50例」と言われました。
「長い道のりだ~」と思いましたが、それくらいやらなければ、技術は身に着かないということでしょう。
それでも、バラつきはあるものの、50例に近い施術をした看護師も出てきて、1年のトレーニングを経て、ようやく患者さまに安定して施術を提供できるところまでたどり着きました。
■アートメイクは誰でもできない
アートメイクは、医師や看護師だからといって、
誰でもできるものではありません。
デザインセンスとテクニックを十分に身に着けなくてはならないし、
スクールのカリキュラムを終了したら終わりではありません。
技術は磨かないと落ちていくので、継続して学ぶことが重要です。
その点、バイオタッチはアフターフォローがしっかりしていて、助かります。
医療アートメイクは、エステティシャンでは提供できませんが、
なかには「アートメイクは医療行為であるかどうかよりも、デザインが重要だ!」とアピールするエステサロンがあるのは事実です。
サロンとしては、「デザインなら看護師より上手!」と主張したいのだと思いますが、現在はアートメイクを手掛ける看護師が増えて競争が激しくなり、全体的なレベルはかなり高くなっています。
デザインのテクニックも非常に優れていて、アートメイクに力を入れているところでは、アートメイクナースをランキング化して、施術料金が変わるところもあるほどです。
■海外ではアートメイクは医療行為ではない
アートメイクは、タトゥーと同じように皮膚に針を刺して眉やアイラインなどを描きますから、その取り扱いについて、厚労省は検討していました。
そして、今年の7月「医療の一環として医療従事者が関与している実態があり、一定の侵襲性が認められ、医療従事者による安全性水準の確保がきわめて重要」という見解から、改めて「アートメイクは医療行為」と通知が出されました。
僕たちのなかでは厚労省の見解を重要と考えますが、残念ながら、無資格者がエステサロンや自宅サロンで医療アートメイクを行っている違法サロンは存在するようです。
難しいのは、日本ではアートメイクは医療行為ですが、
海外では、「Cosmetic tattoo」「Permanent makeup」などといって、医療行為とはみなされず、エステサロンや美容サロンで気軽に受けられることが多いということです。
韓国でもアートメイクは医療行為とされていますが、2021年に美容師資格を保持していればアートメイク施術ができるように緩和されました。
アメリカでは州によって、資格や免許がなくても施術できるところがあります。
しかしながら、デリケートな目もとや口もとを施術するのですから、医療の知識がある人であっても細心の注意を払う必要があり、十分なトレーニングが欠かせないのが事実ではないでしょうか。
■聖心美容クリニックの医療アートメイク
聖心では院内告知で、すでにコミュニケーションがとれているリピーターの患者さまから、医療アートメイクの提供を始めています。
メニューとしては「眉毛」「アイライン」「リップ」があり、
患者さんのご要望をお聞きしたうえで、顔のバランスを見ながら位置や太さ、形、色などをご提案します。
カラーバリエーションも豊富で、ひとり一人に最適な色を選べますよ!
アートメイクを施すことで、毎日のメイク時間、メイク直しの時間を短縮し、ノーメイクでも自然で魅力的な印象をもたらすことが可能になります。
聖心では、どのアーティストも徹底的に技術を磨き、高い水準を保っているため、アートメイクアーティストにランクをつけて、費用をあげることはしていません。
デザインについてはInstagramでぜひご覧ください。
仕上がりからアートメイクアーティストを選び予約していただけます。
最後まで、お読みいただきありがとうございました!
医療アートメイクに少しでも興味を持っていただけたら幸いです。
アートメイクは単に美しくなるだけでなく、 病気やケガによる見た目の悩みを緩和する、可能性を秘めた医療のひとつです。
今後ますます普及していくであろう、医療アートメイクを高品質で、安心・安全に提供できるように、看護師たちには技術を磨き続けてほしいと思います。
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