足元を見る
こんにちは、たつお・シンフォニーです。
20年近く前ですが群馬県前橋市から遥々伊勢丹メンズ館に行った時の事。イタリア・プレタポルテの最高峰ブリオーニに突入しました。(当時ツルシのスーツで50万円くらいだった気が・・・)その時、店員さんが軽く会釈をしながら目線を追うと、なんと足元を(靴)を見ている。スニーカーだったので「しまった!!」という感じです。依頼、都内に行く時はレザーソールの革靴を履いて行ってます。
さあ、では我々レストランスタッフはどうか?(普通の店では気にしませんが、一応路面店でも高級店の部類で働いてので、この様になったかと・・・)
勿論、入店時にはゲストの靴を見ています。
お預かりしたコートはメーカーを必ず見ます。
着席後に女性のバッグ、時計などアクセサリー。男性の時計、スーツなどを観察します。
男性の観察は滅茶苦茶細かいです。(多分僕だけだと思いますが)
まずは袖口が本切羽になっているか?袖口のボタンが外せるもので、このタイプは大体仕立てのスーツ。
あとは肩や腰回りのフィット感で仕立てかの判断をします。生地もスーパー100's以上のものか生地の艶で予想します。
Yシャツ。衿の開いている角度。一般的に日本でワイドと呼ばれる160°くらいに開いている衿がヨーロッパでは普通です。ネクタイ、ブルガリやフェラガモは生地の艶で大体わかります。そして、結び目。エクスワイヤノットやウィンザーノットはアメリカの結び方、ヨーロッパはダブルまたはトリプルノットで結ぶと記憶しています。
ストーカー紛いの事をする理由は男性を喜ばせる為もありますが、同席している女性に「あなたはこんなにお洒落なヨーロピアンスーツファッションをさらりと着こなす男性と食事をしているんのですよ」という認識を持ってもらうためです。
要はジローラモさん級にお洒落な人と一緒にいるのですと伝えたい。
では、メリットは?女性の見る目が変われば、それだけ食卓が楽しいものになるからです。
雰囲気良し、料理・ワイン良し、スタッフの援護射撃。墜ちるものが墜ちれば、リピートするのです。
そうやって、レストランでは毎日、男と女のドラマが描かれています。
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