(230705a) pH調整の炭酸カルシウムは、貝殻を自分で砕いたモノは、何故マズいか?

pH調整の有機石灰(炭酸カルシウム)は、
素人的には、貝殻など炭酸カルシウムの固まりを、
自分で金づち等で砕いて出来る破砕した貝殻は、
商品として売っている粉末に比べて、何故マズいのか?

僕の推測と論拠。
・自分で砕いた破砕貝殻は、粉末に比べて、
 土壌の中和速度が極端に遅い。
 理由は簡単。商品の粉末に比べて自家製の破砕貝殻は、
 土壌との接する表面積が、何十倍何百倍も圧倒的に小さい。
 従って、土壌を中和する速度が、極端に遅い。
 あえて圧倒的に遅い方が良いならば別だろうが。
 中和速度が、粉末で数日の所を、破砕貝殻だと数か月要する可能性ある。
・自分で作った破砕貝殻だと、粉末に比べて、
 破砕貝殻の鋭利なカドが、植物の根などを傷つける可能性がある。
・一度撒いたモノを回収するのは、難しいから。
 鉢植えの土壌に撒いたモノならば、一度撒いた破砕貝殻を回収するのは、
 比較的簡単かも知れないが、
 畑など地面だと、撒いた破砕貝殻をどうやって回収するか?
 一度撒いて回収出来ないと、その土地は数十年間は、
 その破砕貝殻の効果が持続する事になる。
 酸性に傾いた場合は、土壌を非常にゆっくり中和し、
 アルカリ性に傾いた時は、土壌には何も起こらない。
 だから、一度撒いた破砕貝殻の効果は、半永久的に戻らない。
 半永久的に土壌の性質を決定するから、
 色々な作物を作ってみたいなど、畑の土壌の性質を変えながら、
 色々な作物を作る場合には、向かない方法。それが破砕貝殻の場合。

以上に言った様に、
一度撒いた破砕貝殻は、半永久的に残存する。
土壌の性質を半永久的に決定付ける。
だから不退転の覚悟が無い限り、もしくは回収が容易な鉢植えで無い限り、破砕貝殻を撒くべきでは無い。

という結論に達した。

以上です。

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Tatsuo Yokoyama
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