(250209a) 「食料が入っていてビニール製のフタが付いた)鉄製の缶」の用途。

昔は、多くの食料が鉄製の缶に入って売られていた。
最近の食料品のほとんどは、
「アルミニウムが蒸着されているビニール袋」に
入って売られている。

でも、密封と保存には適するアルミ蒸着ビニール袋だが、
(フタ付きの)鉄製の缶の有用な用途が在る。

何故今さら鉄の缶か?

皆さんは、脱酸素剤は知っていると思う。
そして、使い捨てカイロ、も、知っていると思う。
この二つは、実はほとんど同じ内容物である事は知っているだろうか?

言ってしまえば、それほど原理は、極端には難しくない。
空気中では、鉄は錆びやすい。つまり酸素と結合しやすい。
この鉄が錆びるという化学反応を利用しているのが、
この二つである。ただし、
化学反応には色々な側面がある。
この化学反応の大雑把な特徴は、
①酸素と鉄が結合して反応する時に、熱を発生する化学反応である。
②鉄と酸素が化学反応するから、当然、
 空気中の酸素を(錆の中に)取り込んでいる。
③この反応を停止する方法は比較的簡単。酸素の供給を止めれば良い。
 つまり、空気(酸素)の流入を止める為に、密封する事。

そして、②の特徴を大きく利用したのが脱酸素剤であり、
①の特徴を大きく利用したのが使い捨てカイロである。

だから、脱酸素剤が手元に無い場合(まあ無い方が普通だが)、
使い捨てカイロを、空気の入らない容器や袋に入れて、
食品を密封すれば、代用品になる。

そして、鉄製の缶(容器)の話に戻る。

なぜ鉄製の缶が有用なのか?
それは、脱酸素効果が(脱酸素剤ほどでは無いが)期待できるからだ。

そう、手近な食品の保存方法として、
(湿気つまり水分が邪魔な場合でなく)酸素が邪魔な場合は、
鉄製の缶は、効果がある方法である。

例えば、昔の保存用食料は、アルミ缶よりも鉄製の缶で無かったか?
たぶん多くの場合、鉄製の缶だったと思う。
確かに、万能では無いが、酸素を吸収する可能性が高いのは、
アルミよりも鉄(の容器)である。

まあ、
以上のような事が言いたかった。

そんな訳で、僕は、
今ではあまり流通していない鉄製の缶を探しては、ワザワザ購入している。

まあ、そんな感じです。

以上です。


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Tatsuo Yokoyama
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