電波時計が受信できない理由。(Ver230619b)

今回は、ヒマつぶし?に、電波時計が受信できないのは何故か?
を、解説してみようと思いました。

まず、電波時計の電波はどういう電波か?
日本標準時間(JST)で電波はどういう電波か?
・時間情報を一回送信するのに、約60秒間かかる。
・電波の基地局は、2つだけ。
 福島局(40kHz)
 九州局(60kHz、大体は福岡県あたり)
・前述の様に、けっこうな低周波帯の電波であり、
 電波が消されやすい鉄の構造物の中には入っていけない。
 典型例が、鉄筋コンクリートの建物の中。
 不正確ではあるが、大雑把な目安としては、
 AMラジオが受信できなければ、ほぼ電波時計も受信できない。

前述の様な電波である。
また、電波時計自体の性質として、
・電池が弱まってくると、クオーツは稼働しているから
 一見、時計は正常に見えるが、実は、電池が弱い時は、
 時間情報の電波を受信出来なくなる。という性質がある。
・時間情報を一回送信するのに約60秒かかるので、
 一回の情報を正確に受信する為には、
 60秒間の間、途切れずに受信が正常に出来ていなければならない。
 電波時計を注意深く見ていると、頻繁に、60秒間の間に、
 受信可と受信不可の状態が入れ替わっている事がある。
 だから、受信する為には、けっこうキツイハードルになっている。
・時計に依っては、1日に2-3回程度しか受信しに行かない設定の
 電波時計もある。たぶん、電力の消耗を抑制する為だろうと思う。
 だから、太陽電池の電波時計が、1日当たりの受信回数が少ないと思う。
 それに比べて、単三乾電池などの電波時計では、
 1日にかなりの頻度で受信しに行くと思う。

前述のような事情があり、電波時計は、最近、受信しにくい事が多い。

一番目立つのが、
鉄筋コンクリートの建物の中での電波時計が受信不可である。
しかし、方法が全く無いワケではない。
例えば、関東地方などは、福島局(40kHz)と九州局(60kHz)の
両方の局から受信可能になっている。だから、
鉄筋コンクリートの建物の中でも、
(福島からの電波を受信する為に)北側の窓の所へ電波時計を持って行く事
または、(九州局の電波の為に)西側の窓の所へ電波時計を持って行く事。
等が、有効な対策の一つです。

とにかく、前述の様な、少々複雑な事情が存在するので、
他には、電池を新しい乾電池に交換する等も、対策の一つではあります。

簡単ですが、
以上の様な解説で、
「電波時計が受信できない」時の理由や根拠の説明とさせていただきます。

以上です。

追加です。

電波の基地局から電波が停止する(停波)事もあるそうです。
典型例が、東日本大震災の時に、福島局が1ヶ月位停波したそうです。

以上です。

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Tatsuo Yokoyama
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