あ、俺めっちゃ下手だ。とやっと気づいた話。
お疲れ様です。
全日本選手権は2-6で敗戦し、1点のエンプティーネットゴールを除いて37本のシュートで5失点と、あまりゴーリーとしては頂けない結果に終わった本大会です。
あまりにも悔しいです。
負けたことも悔しいですが、それ以上に、
自分で何が足りないのかを考えながらやってきたこの2年間で、自分の中では少しずつ完成度が上がっていると確信し、関西リーグでもミスは目立ったものの数字だけ見れば十分なもの。
関東のチームやプロチーム、強豪社会人チームとの試合の機会が失われたこの2年間は、答え合わせの場として与えられたのは国体を除けば関西リーグの秋リーグのみ。
ゴールの裏から、リンクの上から、前から右から左から斜めからさまざまな角度から自分の動画を撮影し、常にスキルアップを図って練習してきました。
30分〜60分あるフリーアイスの中でも、基礎的な練習から、感覚やタイミングなどが必要になるバトル系の練習など、必要なものを自分なりに考えてやってきました。
自分の動画を見るのは楽しいし、良いところ、悪いところを見つけて修正していく作業は、短期的な成長はなかなか感じられなくても1ヶ月経った時に、気づいたら止められるシュートが増えていて、それに気づいた時に嬉しさを感じました。
でも、さあいよいよ、と挑んだ全日本選手権。
自分が止められると思っていたシュートが止められませんでした。
はっきり言ってしまえば、この2年間、セービングの本質を理解しないまま表面的な努力しかしておらず、練習してきた内容が実際にゲームの中に移行出来ていませんでした。
セービングの練習にはそれなりの時間を割いてきました。
高校までサボってきたスケーティングの大切さに大学生になってから気付き(遅すぎ)、頑張って練習して少しはマシになりました。
でも、僕のスケーティング練習はシュートが来る直前と直後のイメージしかしておらず、試合全体で見るとかなり限定的なスキルでした。
コロナ禍という事もあり、生で上手なゴーリーを目にする機会が極端に減った事で、上手なゴーリーと自分を比較する事が出来ませんでした。
NHLは沢山観ました。でも、彼らから受けるインスピレーションはごく一部の小さなものでした。
今回、僕の2つ下のゴーリー達、中央大学の石川選手と、高校時代の後輩で東洋大学の佐藤選手のプレーを観客席から観ました。
2人ともスタイルにはかなり違いがありますが、普段見ているNHLのゴーリーよりも、彼らからの方が多くのことを学ぶ事ができました。
2人ともインカレで勝ち上がった場合に準々決勝、準決勝で対戦する可能性がとても高いゴーリーなので、あまり褒め称えすぎるのも同じ選手としてどうなのかなとは思いましたが、
彼らの圧倒的なスキルに感動し、それと同時に自分の技術の低さ、セービングとスケーティングへのこだわりの薄さに気付き落胆した。というのが今の率直な感想です。
昨夜は、自分のやってきた事が正しいとは言えなかった事と、それに今まで気づくチャンスが無く今更気づいた事にかなりショックを受け、自信を無くしましたが、あと5回の練習でいま僕が思う完成に少しでも近づける努力をするしかありません。
石川選手の、
スケーティングとプレー全体のキレ
Dゾーン内で絶対にスケーティングをサボらない姿勢
シャッフル、Cカット、Tプッシュ、B-Flyスライド、B-Flyシャッフルを的確に使い分けて常に最適なポジションとデプスを維持するスキル
佐藤選手の、
相手のハイレベルな攻撃に対する極限までシンプルなセービング
無駄を省いた精度の高いスケーティングとセービング
これらを少しでも自分のものにする為に、残りの関大アイスホッケー人生の5回の練習をとにかく大切にしていきたいです。
特に、僕はスケーティングをサボったり流れる癖があります。
しかしその癖にさえ今まで気づけていなかった。
それに気づく事が出来た今大会は本当に価値のあるものだったと思います。
今までも、自分のウィークポイントを直すために沢山の努力をしてきて、1ヶ月頑張れば実際に変化を感じる事が出来ました。
今回に関しては5日間。5日間の練習で簡単に変わることはできませんが、もうやるしかありません。
最後のインカレに向けて、出来ることをしていきます。
自分に書き残したメモのようでとても読みづらい文章だったかと思いますが、最後までお付き合い頂いた方、ありがとうございました。