NYでの初日の練習色々


ニューヨークに来て二晩、月曜に初めての練習を終えました。

当初は10:15と言われていた練習開始時間、

11:15の間違いらしい」

と車の中でチームメイトがざわつき始め
9時にリンクに到着後、

「練習まで2時間もなにすんだよ!」

と文句を垂れるチームメイト笑

流石に僕も練習の準備には1時間あれば十分なので、家にWi-Fiがないため開けなかったTwitterを開いたりしますが、

いざWi-Fiに繋がるとなにをしたらいいのかわからない…笑


そんなこんなで11:00

ボールを使ったのトレーニングと怪我防止股関節・お尻のエクササイズも終わりいざ着替えます。

着替え始めると、チームメイトが

「練習11:30かららしい。笑」

と。

なんやそれと思いつつ、15分の差は大したことはないので早めに着替え終わりスタンバイ。

試合並みに気合を入れて挑んでいるので、待ってる間はずっとロッカールームにある適当な物と物を目で追い、目を温めます。

時計は11:25

さあ行くぞ!

と立ち上がると、先に歩いていたチームメイトが

「もう15分だって〜」

と言いながら帰ってきます。

結局11:45かららしい。

1時間の間違いは認識違いで起こりうるけど、そこから15分単位2間違えるのは、どうすればそんなことが起こるのか、意味がわかりません。笑

大幅に遅れた練習ですが、僕の体は準備万端


まず最初にゴーリーセッション

10ほどのプレイヤーと、4のゴーリーが氷に上がります。

土曜の試合で先発したゴーリーは休養ということで、1時間のゴーリーセッションはお休み。

簡単なウォームアップから始まり、スケーティングを取り入れたドリルに移ります。

シンプルながらかなりいいドリルだったので、ゴーリーコーチが考えたドリルかと思いきや、

監督に聞くと監督の考案したドリル。

プレイヤーコーチゴーリーではないので、ゴールテンディング細部までこだわったドリルを考えるのは難しいです。

それはそう。僕もプレイヤーのスキルにフォーカスしたドリルは全くわかりません。

試合中、何気ないプレーをプロ選手は難なくこなしますが、実際に違うポジションをプレーするのは至難の業。

FWDFGK

各ポジションを経験しないとわからない、タイミングや力加減があります。

ゴーリーもそうで、単にシュートをたくさん受ければ上手くなるかというと全くそうではありません。

試合中は常にパック左右上下に動き、
ゴーリーには

①試合の流れを読む

②正しい位置に手や脚、重心を置く

③パスに正確で速いスケーティングでついていく

④上下左右、最適なポジションに立つ

⑤状況に応じて可能性の高い相手のプレー、シュートコースを読む

⑥実際にシュートに反応する

⑦リバウンドを可能な限りコントロールする

⑧リバウンドが出たらすぐにポジジョンを合わせる

⑨パックがコーナーに流れる

⑩ポストにつく

というフローを正確に遂行することが求められます。

この中の一つでもサボるとレベルが高くなるほど失点する可能性が高くなります。

普段の練習の中では、
主に⑤⑥⑦しか訓練できず(ドリルによる)
ゲーム形式になると全体的に満遍なくトレーニングすることができます。

ですが、ゲーム形式のよくないところはミスをしても失点につながらなかったり、そもそもトレーニングしたいシチュエーションが起こるとは限らず、起こっても一回程度。

そのため、ゴーリーのスキルアップのためには

「勉強熱心な」ゴーリーコーチ

が考えたゴーリードリルが必要不可欠です。


少しゴーリー練習に対して熱くなってしまいましたが、

チームのプレイヤー出身の監督が考えたということで、ドリルは若干プレイヤーにパスの選択肢が多く荒削りでしたが、

スケーティング体重移動、アメリカ人のいいシュートをセーブする練習としてはかなり良いものでした。

既に1本のスティックに大きくヒビが入って、Mississippiでお世話になった方にお礼としてお渡ししましたが、

2本目も数ヶ所ヒビが入っており、

「そろそろ限界だからまだ使えるか念入りにチェックしよう」

軽く力を加えたら真ん中でポッキリ。

さっさと新しいのを卸せばよかったと後悔

そして3本目も卸したて最初のドリルがワンタイマーショット(最も速いシュートが飛んでくるシチュエーションの一つ)の練習で、最初のシュートが嫌な当たり方をし、一瞬でヒビが入りました。

これは単に僕の技術不足で、アメリカ人のシュートに対し、エネルギーを受け流せる正しい角度で弾けていないことが問題ですが、

それにしてもみんないいシュートを打つので、
このペースでは1年持ちません…笑
(チームに定着していないのでスティックを注文してもらえる立場にない)

そんな感じでスティック消費ペースに関してはノットハッピーですが(スケートもビスがぶっ壊れて指先チクチク)

調子はかなり良く、監督も合流初日ということで少し意識して僕の練習を見ていたと思うので、いいアピールになりました。

ゴーリーが5いることには驚きましたが、

おそらく、
ゴーリーのケアは考えられていて、
むしろ行き場をなくすゴーリーが多い中でゴーリーシェルター(笑)として
十分な練習環境住居を提供してくれるとすれば、
それはかなり良心的なチームといえます。

僕がチームにとってどの立ち位置にいるのか
すぐにカットされる可能性はあるのか
給与は支払われるのか

これらはまだよくわからないので、先述の通りとは限りませんが…

ただいずれにせよ、

練習用GKとしてチームに長く残れるかの心配

をするのではなく、

先発GKとしてチームに残る

ことを目標にすべきなので、やることは変わりません。


少しゴールテンディングとは。のパートでスイッチが入ってしまいましたが…

十分練習時間
Wi-Fiは無いけど住むには何も困らない住居
ゴーリードリルを用意してくれる素晴らしい監督

のもとでプレーすることができ、調子も良好です。


正式な契約とはならずに練習のみ参加
のようなケースも十分に想定されますが、まずはチームに残ること、そして試合に出る機会をもらうこと、先発GKとしてチームに定着することを目標に、一つ一つクリアしていきます。


今後とも応援の程よろしくお願いいたします!

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