江戸幕府をつくったのは織田信長
タイトルは姉が高校生くらいのときに行った言葉。姉は元々歴史が苦手でしたが、このときはさすがにこいつヤバイな、と思いました。
なぜそんなことを言ったのか、理由がわかったのは何年も後のこと。
二人とも成人した頃、何かの話の流れでそのときの話になりました。
「あのとき、江戸幕府と織田信長が同じ色だったから間違えたんだよね」
あはは、と笑う姉はさも当然といった表情でそう言いました。同じ色だから反射的に結びつけてしまったそうです。
そのとき初めて姉も共感覚者だと気がつきました。と同時に、子どものころに私がひらがなを習っているとき、
私「『あ』は赤色、『い』は黄色だよね」
姉「そうだね、『あ』は赤いの『あ』だけど、『い』は何で黄色なんだろうね」
という会話をしたことを思い出しました。外から見れば不可思議なこんな会話が日常茶飯事。1番身近な人間が共感覚を持っていたために、私たち姉妹にとって共感覚が当たり前になっていたのです。2人とも誰もが持っている感覚だと思い込んでいました。
姉の「江戸幕府を作ったのは織田信長」の例は歴史が苦手ということもあり、共感覚的に見えていた色同士を無意識にひも付けてしまっていたのでしょう。
共感覚で感じた情報がノイズになって、認識の妨げになっていたのだと思います。
共感覚者は暗記が得意という人もいますが、上手く扱えない私たちのような者には妨げになる側面が大きいみたいです。
私も暗記は嫌いですし、物事を細部まで記憶しておくことが特に苦手。もしかしたら、共感覚が多少は関係しているのかもしれません(単に大ざっぱな性格なだけかもしれませんが)。
ちなみに姉は江戸幕府と織田信長は薄いピンクに見えるらしいです。
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