多様な環境からわくわく思考を育む
勝てそうにもない相手との戦い
無理!と選手が感じる
やってやるぞ!と選手が感じる
その違いで行動も変わり結果も変わる
仮に負けたとしても「やってやるぞ」の思考は、次にどうやったら勝てるのか、その為にどうんな練習しようかなって気になる
そう!練習ってそんなもの
試合で勝ちたい!と思うのではなく、試合で勝つ事を想定(イメージ)して、その為に必要だと認識したものを練習で磨く
そんな思考で練習すると、試合する事にわくわくします
遠足、運動会の前日のようにわくわく過ぎて寝れなかったりする(笑)
日本を離れてみて特に感じる事、それは几帳面で真面目で正義感が強いのが、他国と試合をすると逆にアダになる事もあるなって事
それは日本とは違って几帳面に真面目に試合をさせてくれないから
しかも”汚い”と感じるようなプレーが日常茶飯事だから。。。
だからオリンピックやワールドカップなどで正式種目になってるバスケットボールは、より多様な環境で先輩後輩などの上下関係を取っ払ってトレーニングをした方がいいと思う
よりタフな環境で結果を残す為の日常を過ごした方が良いと思う
そう感じて20年前からバスケットボールのアカデミー(色んな年齢層の選手が集まる場所)と国際交流プログラムを創りました
横の繋がり環境は、学校の部活動に入ってると自然と生まれるけど、年齢や性別や国を越えた多様な環境は、大人が積極的に創らないと子供達にはできないから
という事で、このようなプログラム環境で育った選手達の中から、彼女達(下記)のように留学して活躍する選手も生まれました
1人目は写真2列目の左から3番目の今村れい選手
2人目は同じく2列目の左から2番目の池松ほのか選手
現在も彼女達のわくわく思考は止まることなく、それぞれにオランダリーグやオーストラリアリーグなどでも活躍、多様な環境で育った事で、グローバルなご縁からグローバルな活動を続けています。
そんな我々の活動と経験から日本代表を見てみます
代表のゲームから、多様な環境とわくわく思考を育む指導の必要性を紐解いてみたいと思います
まずは2023年U19のハンガリーで行われた試合
※第1クオーターだけを見比べてみて下さい
vs ハンガリー(勝利)
vs カナダ(敗戦)
vs アメリカ(敗戦)
いかがでしょうか?
選手達のわくわく思考、その度合い、違いが感じとれましたか?
総体的に、一見タフショット見えるシュートでも、しっかりフィニッシュをしてくるカナダやアメリカ
それに対してノーマークを作れると点が取れるけど、タフな状態で結果を残すのが大変そうな日本
でもその日本も、逆にハンガリ-相手だとノビノビとシュートまで待ちこめてるのでタフショットでも結果を残せてるように見えます
この違いって何故起こるんでしょう?
ここが日本の課題だし、そこに気付いて行動を起こす事が大切だと思います
タフな相手と対戦しても結果が残せるフィニッシュ力を身に付ける必要がある、そこに責任感や真面目さで向かうのではなく、わくわく思考で臨める選手を増やして行く必要がある事に
その為に無駄な遠慮や上下関係のない多様な環境で、日常のトレーニングに励む必要もある
そのことが同じ日本の女子代表で理解する事ができます
緊張感の高い試合、タフな状況も多い中でも、選手達がわくわく思考がシュートのフィニッシュ(結果)出来てるように見えます
それはヘッドコーチでもある恩塚さんの指導の賜物でもあると思えますね
結果は敗戦だけど、中国は見るからに優勝する為に計画を立て、多様なバスケットが展開できる布陣を揃えてきた、そしてその為に時間をかけて個のスキルアップを徹底してきたように見えます
そんな中国相手に、緊張する場面は多々ありましたが、日本代表の自信を持って放つシュートとその確率は鳥肌もの
その裏には勝つ事をイメージして準備をしてきた事で「わくわく思考」がそうさせてきたようにも見えます
という事で男女で比べてみても、同じ日本人でも男女の違いが見てとれます
従って我々指導者にとって必要な事は、これからの日本の子供達(選手)を育てて行く為に、より多様(平等性の高い価値観を育む)でグローバルな環境でわくわく思考の選手を育てると、負けにくい日本、見ていて楽しい上に感動するバスケットが展開されていくようになると思います
ここに日本人の特徴である几帳面さ真面目さ協調性を加えると世界でも唯一無二のチームが出来上がりそうですね
わくわく!楽しみ!
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