意識して変える必要がある指導マインド
意識的に変える必要がある指導者マインド
日本ではまだまだ昭和生まれの指導者が多いと思うけど、昭和はバスケット(各種競技)を体育と捉えて、心身を鍛え鍛練するツールと考えられていて、そこで育った人材は、根性がある、粘りがある、頑張りが効く、気が効くなどの特徴をもって優良企業に就職も出来た!という価値観がありました。
ただ時が流れ、体育がスポーツへと変貌してきた事でプロ化の動きも促進されてきたし、スポーツ選手=良い進学&良い就職先が保証される時代でも無くなってきた。
それを真摯に受けて、これからスポーツをする子供達に対して我々大人はどんな指導を心掛ける事が良いのか、意識して考え直す時でもあるように感じます。
私も日本一を目指して大学までバスケットをした人間ですが、昭和の時代はバスケットが強い大学で活躍出来る選手になる事は、同時に上場企業への就職にも非常に有利に働いていた時代でした。
しかし、このPIVOTさんの動画に出演されている、皆さんもご存じのジャパネットHD社長の高田さんがお話をされているように、企業がスポーツを捉えるあり方が全く変わってきている。
当時のように大企業の福利厚生の一環として部活動的な存在のバスケットチームではなく、ビジネスのコンテンツとして、地域創生や活性化の原動力をしてスポーツが存在するような時代になってきました。
このようなモデルケースが出来た事で、これから日本のスポーツ界はこのような形にドンドン加速していくことでしょう。
スポーツ界の人間としては、こういった傾向は子供達の夢も広がり喜ばしい事ではあります。
ただ、我々大人(指導者)としては、今この時期が変革の時だという事を自覚して、夢を追う子供達との接触のあり方は意識して変えて行く必要があると強く感じたりもします。
例えば。。。
プロがある事で子供はプロになる事を夢見る。
その為にどれだけ上手くなってどんな進学をする事がその夢をかなえられるのか?を意識始める。
大人がそれをサポートする事は自然だけど、知らぬ間に子供の夢から大人の夢へと変わって行く事も多々ある。
確かに終身雇用&大企業への就職などが多かった時代は、その波に流されていても安定した生活の保障が付いてくる可能性が高かった。
だけどプロは終身ではない
華々しく見えるから、より夢として追いかけたがるモノにはなりやすいけど安定が保証されてる世界ではない。
1年で日本のサラリーマンの生涯賃金と言われてる約3億円を稼げるようなプロの世界なら、まだそこに執着する意味はあるだろうけど、それにはまだまだ遠い。
従って、我々大人は、子供の夢を肯定しながらサポートしながらも、その先を見据えてバスケットと同時に、バスケットの技術や体力以上に、何を身に付ける事が子供の未来にとって大切な事なのかを意識しながらサポートする必要があると思う。
流されずに組み立てる