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同じ事をやる意味(トルネードアカデミー)

その昔、あるコーチ(現在プロチームのコーチ)が「トルネードアカデミーは何処に行っても同じ事やってるじゃないですか!」と言ってきた!

場所や地域が変わっても同じ看板で指導してるからそれは当然の事なのに、わざわざそこをついてきた。

それがずっと頭に残ってる。
そのコーチの事ではなく、周りからはその様に見えるんだ!て事で。

今は多様性、ダイバーシティを推進される時代になってきた。
しかしトルネードアカデミーの始まりである熊本レッドベアーズを立ち上げた20年前はプロもなかったし、世の中にはそんな風潮も価値観もなかった。
だけど、一人一人を尊重してあげたい!誰かと比べて優劣を付ける思考ではなく、比べるより自分軸を持って欲しかった。

そこでプログラム作りの参考にさせてもらったのが武道。
武道は白帯でも黒帯でも同じ事(基本)をやる。
しかしその同じ事の質が素人目にも分かるくらい白帯と黒帯は違う。

勝ち負けで判別されやすいバスケット。
チームの評価に隠れて個人の評価が見え難いバスケット。

だからこそ、武道のように個の評価がより分かりやすいプログラムを作るべきだと思った。
そして仲間と試行錯誤した結果そのプログラムが出来上がった。

同じ事やってるのは、そんな目的から。

一見 同じ事やってると優劣の評価に繋がりそうに見えるけど、実は理念と共に目的がそこにあるから個の特徴や個の努力の評価が分かりやすい。

競争社会の資本主義と個を尊重する民主主義が混在する日本。
そんな日本だからこそ、競争の中で個を評価できる価値観をアップしていくのは大切な事だと思う。

そんな事をやってきて20年。
最近コーチ陣の個性が更に際立ってきてるのにも気付かされる。
それは同じ事をやり続けてるからだと思う。

日本の組織で、同じ事をやってると同じ色でなければと考えがちだし、当の私もそんな思考だった。
しかし今は変わった。
これが多様性やダイバーシティと言われる世界に違い空間なんだろうなと思う。

ロジカルに積み上げる事。
そして他者と比較しない事。
そんな日常が肯定感の高い大人を作る。

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