なりたい自分
「将来何になりたい?」
「目標は?」
そう聞かれるのが昔から苦手で、なんだかそれっぽいことを言って逃げてきた。
未来の話はあんまり考えたくなかった。
"俯瞰"で過ごすと世界は無色になる。
無色な世界で自分の未来は見えない。
無色な未来を考えるのは嫌で、どこかで色がつくのを待っていた。
苦しい時期があって、大学の時はもがいていたけど、20代中盤くらいの頃はもがいていると思い込みながら、何かが変わるのを待っていた。
いくら待っていても色はつくことなく、気付いたらアラサーになっていた。
立ち止まること、時には前進してるつもりが後退してることもある。
どちらも大切なことだと思う。
ただし前進してるつもりで無自覚に立ち止まっているというのはあまりよくない状態だと思った。
世界から色がなくなっていることに気付いたら要注意。
世界ではなく、自分の目、頭、心が無色になっているのだ。
打開するには、まず自分の心を見つけること。
自分の楽しいこと、嬉しいこと、悲しいこと、やりたいことに耳を傾けること。
「生きてて楽しい?」そう聞かれるのも嫌だった。
楽しくない貴方の人生に価値はないと言われているようで。
今は"少し楽しい"と答えられる。
野球を教わって少し上手くなっているのを感じた時
noteにスキがついた時
人と話をしている時
どれも前に進もうと動いたほんの小さな行動から得られたものだった。
今の目標は
嬉しかったら嬉しいと言える
楽しかったら楽しいと言える
悲しかったら悲しいと言える
人に自分の想いを正面から伝えられる自分になりたい。
きっかけは、自分の感性を認めてくれる人がいるとわかったから。
なんとなくnoteの題材を探しながら日々を生きるようになった。
そうすると色々なものに目を向けられるようになった。
日常の些細な出来事。ほんの小さな人との繋がり。
"自分なんて何も出来ない。ダメな人間だ"そう言う貴方がいるかもしれない。
だけどさりげない行動が誰かに活力を与えることは往々にしてある。
何もダメじゃないんだ。
無価値な訳がない。
無色な訳がない。
俺がこうしてここにいるように、貴方もそこに確かにいる。
言葉で、表情で、心で、そう誰かに伝えられる人間になりたい。