ストレッチポール総選挙

 毎年、いくつもリリースされては消えていくトレーニンググッズたち。近年記憶に新しいのはウォーターバッグ。SNSではめっきり見かけなくなりました…そんなトレーニンググッズの中で10年以上シェアを獲得し、販売数を伸ばし続けているものが、バランスボールとストレッチポール。

 在宅ワークで運動不足が懸念される中、今や一般市場での認知度も上がった2トップは今後も順調にシェアを伸ばすと考えられる。原価も安そうで工程も難しくなさそうなこの2つ※あくまで私の想像、今回は2トップの一角ストレッチポールを勝手にレビューしてみた。リファレンス、ソースは私の主観です。

本家「ストレッチポール®

 唯一®のついている元祖がこちら。ストレッチポールというのはソニーのウォークマン同様登録商標であり一般名詞ではない。こちらの円柱形の縦長棒は「フォームローラー」という一般名称がついているが、認知度は圧倒的にストレッチポールである。以下はストレッチポール®の特徴。​


 高い耐久性、使い方のオンライン解説、豊富なカラバリ、ブランド力と安心感

 発砲スチロールを圧縮したものに塩ビのカバーが掛けてあるだけだが、このカバーが発砲スチロールの変形や摩耗を防いでくれる効果があり、一度買ったらよほどのことがない限り買い替えは不要である。また以前は購入時にDVDがついてきて使い方が丁寧に説明されていた。わかりやすい説明で、マニュアル通りに使うだけでも効果的、映像も作りこまれていて見やすかった。そしてリリース当初は深い緑と深い青の2色であったが、近年はオレンジ、ピンク、アイボリーなど豊富なカラーを展開していてチームカラーやトレーニングスペースのコンセプトに合わせた色の選択が可能になっている。最後に、やはり老舗の安心感とブランド力を感じる。数多のメーカーメーカーがフォームローラーを作っているが、やはり本家だよね。というトレーナー同士の会話を何度も交わした記憶がある。

懸念点は高額、固さ、大きさ

  まず「フォームローラー」とAmazonで検索してみると安いものは1,000円代から。私の知っている5年ほど前よりどんどん安くなっている。そん中、本家はさすがの9,350円(税込)最近では、小径でやわらかめのシリーズもリリースされていて、懸念点であった固さと大きさに対するニーズも解消されている。固さと大きさについては高齢者や小柄な女性だと基本サイズが大きすぎて使えないという現場の声から作成されたようだ。
公式サイトより抜粋< http://stretchpole.com/ >

カバーなし。白、青、緑一色の発砲スチロール仕様のフォームローラー

 フォームローラーという名称で販売されているのがこちらの大多数シリーズ、開発された米国ではこちらのスタイルが主流であったらしい。流行りの筋膜リリース器具の先駆け的な存在としてスポーツ現場では使われていた。私がトレーナーの専門学校へ入学した18年前、すでに学校の備品として完備されていたのを記憶している。

圧倒的にコスパが良く、本家よりやわらかい

 ほとんどの商品が2,000円代から3,000円代で展開されている。本家の3分の1で購入できるのは、ありがたく基本的に性能は変わらない。使い方はYouTubeがあるので見てもらえれば誰でも簡単に覚えることができる。そして本家は塩ビのカバーがあるために固さを感じるが発砲スチロールがむき出しのため、やわらかく乗ったときに少し沈む感覚がある。高齢者や痩せ型の女性はこちらのが違和感が少なくのれると思う。


懸念点は変形、変色があること

 もちろん製品により当たりとはずれがあると思われるが、私が購入したむき出しの発砲スチロールのものは、白色だったため黄ばんで廃棄してしまった。また変形しやすく形が歪んでしまうものも少なくないと思われる。とはいえ初めて購入される方は、気に入らなければ買い替えるくらいのつもりでこちらのシリーズからご購入いただくのもありだと思われる。

振動するフォームローラーシリーズ

 昨今登場した新シリーズの振動系フォームローラー、これは震えることで関節や筋肉のセンサーにアプローチをして緩ませる※正確には緩んだ感覚をだしてリラックスさせるフォームローラーだ。前出のものとは毛色が違うというより使用目的が異なる。前出のストレッチポールはあくまでトレーニングアイテムとして考えられているが、こちらはリリースツールという面が強くあまりトレーニングではあまり使用しない。個人的には別ジャンルのアイテムと考えている。

私の結論!!

 私が「業務で使う」という前提で、耐久性、見た目、機能性、価格の4点でバランスが良く選んだフォームローラーはこちらである!!

 開店した2014年からずっと同じものを使っている。当時はストレッチポール本家にはカラバリが少なく、デザイン性が微妙だったためこちらのブランドを採用した。開店から定休日以外ほぼ毎日使っているが未だ何のトラブルもなく利用しつづけている。それでいて価格7,000円はとても良い買い物だったと自負している。

 最後に。。。

 トレーニングアイテムやトレーニングシューズは近年のスポーツブームで様々なものが市場に出ている、メーカー各社が競争に必死なので最後は性能よりも趣味嗜好で選んでほしい。「これ使ったら楽しそう!」「買うならこれを使いたい!」という気分がアガるものを選んで欲しい。

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