心を亡くさない日
高校受験も合格し、
中学の友人と最後の思い出を作りにいつもの公園へ集まった。
僕らは4月から進路がバラバラになる友人たちと10年前のこの日、野球をしていた。
すると、地震が起こった。
あまりの揺れに野球を中断し今の揺れやばかったなと束の間会話をして、
僕らは野球に戻った。
家に帰り、テレビをつけるとすさまじい光景が流れていた。
忘れてはいけない。
かくいう今日という日はいつものように仕事に行った。
今日のアポは課長と同行だったが、
10年前の震災と今日この日を忘れてはいけない!と
思ったトリガーを作ったのは課長の一言だった。
「〇〇くんはエンターテイナーだから、今やってる営業の仕事と掛け合わせて将来各施設で営業力を活かしてエンターテイナーなことやるとかないの?」
僕はその問に対して、「僕は逆でそのような影響を与える人が影響を与えるために必要な空間を提供する側になりたいです。」
そこでおもむろに僕はかばんの中から「カフェをはじめる人の本」を取り出して見せた。
そこで課長のスイッチが入り、暑い会話がなされた。
僕の将来の話を聞き、熱心に人生の先輩としてアドバイスをくれた。
ふつうならありえない話だ。
会社の部下が起業の話をしたら、会社の上司で真っ先に止めるはずだから。
いい課長をもった。
具体的なアドバイスとして、
最初は自分という人間を知ってもらうため、ファンをつけるため、
インスタでカフェを紹介するアカウントを作成し、投稿する。
そこでフォロワーを増やし、自分がいざ開業したときに自分のカフェへフォロワーを誘導する方法だ。
早速実践してみようと思う。
「大切な人と今日、話そう」
今年の震災から10年たったどこかのポスターに書いてあった言葉だ。
「ごめん」と言えずに会えなくなったら一生後悔するから。
「いってらっしゃい」を言わなかったことをずっと引きずってしまうから。
明日は100%やってくるという保証はどこにもないから。
心を亡くすと書いて忘れる。
震災のことも今日というこの日も忘れないように生きよう。
明日はないかもしれないから。
毎日を大事に、気持ちを伝えたい人に伝えれるときに伝えよう。