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凡人が〇〇を変えたら経営者になってた話

僕は至って凡人だと認識しています

元公務員で実績もスキルもない状態から独立という肩書きやフリーランスではイチ企業の売上を1年で億出したという実績、コーチングで発掘した唯一無二の才能など、使える「武器」や「引き出し」は増えてきたとは思っていますが、知名度はないし、競合他社に比べたら実績も凄まじいわけではないです。

自分でももっと影響力はつけないとなぁ〜、それを武器に動けるなぁと思っていますが、ふと感じます。

…いや、俺、経営者さんとオフラインで会う時毎回吐きそうになってね?

これの理由は

・キャリアがすごい
・壮大なビジョンがある
・とにかく全員話が上手い

などがあります。
もしかしたらSNS運用だけは負けてないかもしれないけど、内容の厚みは違う気もする。

っていうのを2024年はグルグル考えていました。

僕の知っている経営者さんやお世話になっている人はカリスマ性やスター性が伴っていて、なんか自然と人がついてくるし一緒に成果もついてくる。
(前提としてカリスマ性もスター性も言語化できるものですし、後天的に身につけることができるものだと思っています)

そんな人になりたいなぁ〜と思いながら、自分のコーチとセッションを重ねていましたが、むしろこの「凡人さ」が最強の武器になるのではないか。
そんな風に思ってから思考や行動の全てが変わりました。

昔から大きなことをしたいと思っていたわけでもないし、夢があったわけでもない。でも、だからこそ今できることを増やしていくうちにどんどん夢ができて、そのためのアクションを実行していったら見えてくるものがあったので、やっぱり僕にしか発信できないことがあると思ってこのnoteを書いています。

自分は他者と比べて凡人だ。
何をしても一番になれない。

そんな風に思っている人にちっぽけだけど燃えるような勇気と今までの自分から変われる方法をお伝えできたらと思います。

面接だけで合格した異例の新卒公務員

僕は今の仕事をする前は市役所職員として働いていたんですが、残念ながらあまり学問が得意ではなかったため、6市町村受けて全部筆記で落ちました…

数的処理とか結構難しかったんですよ、当時の僕には。

言い訳もできないくらい勉強していたのに落ちるということは、多分本質的な勉強が出来ていなかった可能性が高いですね…

どうしようかなと思っていた時に、当時僕の先輩で本当に勉強が出来ない方が「チャレンジ枠」という募集で市役所に受かっていた話を耳にしました。

なんとしてでも市役所に受かりたい僕はその先輩にアポイントを取って色々話しを聞きました。

当時の記憶はほぼ忘れてしまいましたが、唯一今でも覚えているのが、周りから反対されたチャレンジ枠の募集を受けようと思った理由を質問した時に

「チャンスが1%あるのに受けない理由ってある?」
(※ここ重要)

と言われたことです。
めちゃくちゃ感動したのを覚えています。

その勢いのまま僕も筆記をしなくていい「チャレンジ枠」の募集がある市へ応募し、3回面接を行い無事に通りました。

チャレンジ枠の募集は社会人経験者のためにあるようなものだったので、正直今思うと、他の人に申し訳ないことをしたなと思います。

ただ、チャレンジ枠で入庁してきた人は「スキル」「経験」があると思われているので、結果的にそれが仇をなして新卒では絶対に来てはいけないと言われている、当時残業時間ワースト1位の課に配属され僕の運が尽きました。

そこでの仕事は

・学校の廃校施策を進める
・新しい学校を造る施策を進める
・毎月最低でも4回の住民説明会
・誰もやらない新しい仕事が降りてくる

上記のようなことや課内だけでなく部内の雑務も含めて全部やってました。

こう聞くと聞こえはいいですけど、行政にはベンチャーのように結果を出す前提なら担当者だけで進めることができる裁量はなく、常に上席に確認してもらい、特殊な決裁システムで全員に見てもらい、1つの施策を牛歩のような遅さで進める仕事なので、面白みもないしスピード感もないし、そりゃ税金泥棒と言われても仕方ないわ、って何度も思う、そんな環境でした。

入庁1ヶ月目でやばい環境に気づいて、どう立ち回るかを考えていましたが、社会人として日が浅いし、何より経験も何もない人間だったので、ついていくのに必死でした。

そんな状況がもっと悪い方向に変わり始めたのが2年目からです。

コロナ禍で感じた人生への違和感

社会人2年目になる直前、僕が生きて来た中で未曾有のパンデミック「新型コロナ」が蔓延しました。
皆さんもご存知のとおり、このコロナ禍によって社会は大きく転換しました。もちろん社会だけでなく、個人の価値観なども全てですね。

僕もコロナによって人生で最も辛い時間を味わうことになりました。
当時付き合っていた彼女(現在の妻です)とは遠距離恋愛で、ちょうど2020年1月にお付き合いを始めました。
人生で初めて心から愛せる人ができたので、これからの生活をパートナーありきで考えていましたが、コロナで全てが変わりました。

お互いに公務員でパートナーは医療業界、簡単に会えない状態が半年以上続くことになりました。

そのうえ、僕が当時配属されていた部署は教育委員会でした。
学校は休校になってしまったり、そのための措置としてタブレットの提供などのインフラの整備を普通だったらありえないくらい穴が多い状態で行い、学校が再開してもコロナが発生したらその校舎に人力で消毒しに行ったりと毎日過酷でした。

普段からこなしている膨大な量の業務や、突発的な学校関係のコロナ業務、ほかにも給付金事務や統廃合を進めるための施策、ふるさと納税の施策などが絡んでしまい、家に帰ることのできない日々が続きました。

実はこれ以上にまだ苦しいことがありました。

僕が本気で世界を目指してやっていたスポーツがコロナでできずにストレスは溜まる一方でしたし、大好きだった祖母が亡くなったり、精神的に結構参ってましたね。

気づいたら「躁鬱」の診断をもらっていて、
「おいおいマズイな、人生が終わる。」
って考えた時に

『あれ、俺って何のために仕事してるんだっけ?』
『そもそも何が人生の目標だったっけ?』

といった違和感を持つようになりました。

凡人らしく燻ってた恥ずかしい2年間

と、ここまではよくある過去の話をしてきましたし、本来ならここから輝かしい未来を書いていくのがいいのかもしれませんが、実は社会人2年目で人生に違和感を持っていたのに、なにも行動せずに2年間を無駄にしてしまいました。

しかも、その2年間で僕がやったことは「ひたすら愚痴る」ことだけ。
お酒を飲みながら大学の友人や当時の同僚と

「仕事や自分の人生が面白くないのは周りのせい」

とずっと言ってました、恥ずかしいです、本当にすみません。

周りも同じように同調してくれたり、今隣にいる妻もなにも言わなかったので、ずっとその状態でした。

ただ、ここで当時の僕にとっては苦いけれども感謝をしている出会いがあります。

民間上がりでめちゃくちゃ頭も冴えて仕事が出来る庁内では怖いと言われる先輩が異動されてきました。名前はMさんです。
僕はまだまだひよっこ社会人ですし、席が隣なこともあって基本的に僕の仕事の面倒をMさんが見てくれる形に自然となりました。

ここからは当時の感情でいくと「地獄の始まり」でしたね。

もう何をどんな風に仕事をしても「問い」が必ず返ってくる。

・これは誰を相手にしているものなの?
・これはどんな意図で記載したの?
・どういう目的があってこの構成にしたの?
・あなたが思う仮説はなんですか?
・どうしてそれは不要と判断したの?

まっっじで怖かった。
加えて言うと、その問いに9割回答できなくて恥ずかしかった。
ちなみに優しくはないけど、ちゃんと教えてくれます。
もちろんしっかり叱られましたけど…

ほな、先輩がやったらええやん!
って何回も口から出そうになりましたが、こらえましたね。

毎回毎回

「結果を出せない仕事が出来ない奴に文句を言う筋合いはない」
「お前、仕事ができないのは誰かのせいやと思ってるやろ、舐めんな」
「時間はかかるし面倒かもしれへんけど今のうちに絶対覚えておけ」
「澤村は近いうちに公務員を辞めると思うから今のうちに鍛えろ」

って言われるんですけど、当時は意味がわからなかったし、勝手に辞めさすなよとか、他にもちょっと反発したことがありました。

でも、ある時ランチを一緒にしに行った時に
「なんでそこまで徹底して僕にだけ教えてくれるんですか?」
って聞いたんですよ。
そしたら

「成果が出せると見込んだ人間に教えない理由は先輩としてないやろ」
(※2つ目の重要ポイント)

でした。
普通に感動した。
めっちゃ頑張った。

その過去があったからこそ、今僕はこうして独立できているし、多くの人に

「愚痴るくらいなら現状を変えるために手や頭を動かせ」
「これはこういう意図があって僕はこう行動したんだよ」

って言えています。
本当に感謝しかない。Mさんありがとう、マジ感謝。

ちなみに、今では愚痴りながらお酒を飲んでいた友人や同僚とはほぼ会っていません。僕の方からしっかりと距離を置きました。
なぜならば
「あの頃に戻りたくないし、その人たちの輪を乱したくないから」
です。お互いに不幸なだけですからね。

また、Mさんはヘッドハンティングされて東京の超大手企業に就職して結婚生活も楽しく過ごされています。
固定給もめっちゃ高いし、インセンティブも福利厚生も最高なホワイト企業ですね。独立してから会いましたが、東京で焼き肉奢ってもらいました。

そんなこんなで軽い躁鬱を持ちながらも厳しくも優しい?指導が続いた2022年が僕の転機になります。

ダサかった僕の人生を変える出来事

3年目の中盤、僕はそこそこ仕事が出来るようになっていました。
いや、自分でも言うのはアレですが、かなり仕事ができるようになってました。Mさんのおかげですが…

自分が立てた施策を説明する時も澱みなく説明できるし、ある程度のロジックとデータで上席たちを納得させることも出来ました。

だからこそ、レールの上を走っている自分や政治的な絡みで施策が変わってしまう公務員の仕事が物足りなくなってしまいました。

特に自分が成長したこともあって、気づかなくてもいいところに気付いてしまうようになりました。

・信じられないくらいに非効率な業務と人間
・市民のためにあるはずが市民が幸福にならない施策
・上席の顔色を伺って仕事を進める組織体制
・公務員特有の陰湿な雰囲気

などなど、挙げたらキリがないですが、上記のようなところに気づいてしまい、間違っていることを見過ごすことが出来ない僕はトップの人間にも意見をしてしまったことで

干されました。

部署からは「扱いにくい部下」として腫れ物のような感じになって、仲間や同志ができないようにとにかく雑務全てが自分に回ってくるようになって、僕自身の自我を殺しにかかってきました。

このままやと躁鬱が再発するかも、って思った段階でMさんの言葉を思い出しました。

澤村は近いうちに公務員を辞めることになる

あ、今かも。
って思ったので、スピード感を持ってまずは情報収集を始めました。

当時の僕は組織というものが大嫌いでした。
よってたかって人や施策の可能性を潰す外道だ!って思っていたので。

なので、1人で働いてみようと決心し、何が必要か色々と探し始めました。

色々調べていくうちに

・マーケティング
・セールス

というものが普遍的で生涯勉強し続けて食っていけると言うではないか!と思い、どうにかして学ぼうと思った矢先にとある経営者の方とお話しをする機会がありました。

その方は当時24歳で会社を興していて1億プレイヤー。
次元が違うんだろうなぁと思って話を聞いてみると、やっぱり次元が違いました。
今だったら理解できますが、当時の僕にはあまりにも強烈で、目を背けたくなるほど眩しかったし、キツかった。

でも、この出会いが僕の人生を大きく変えてくれました。

そうか、今までの自分の常識を変えないと望んだ未来を手に入れることはできないのか、と。
(※最後の重要ポイント)

この人から学びたいがためにスクールに入会し、入会2日後に退職届を叩きつけて退路を断ち、3ヶ月で仕事を辞めました。
もちろん辞めたその時点で仕事はゼロです。
だけど、どれくらいしないと今の自分が望んだ理想の未来は手に入らないと思ったので、無謀な選択をしたんです。

結果的に、独立15日で150万ほどの案件をいただき、クライアント様の成果を出すことも出来て、

・上場企業のSNSマーケティングディレクター
・2社のベンチャー企業のマーケティング責任者
・スクール事業の集客マネージャー

など様々な経験を積むことが出来て、今は結 - MUSUBI - というチームで代表を務めています。

凡人に出来るたった1つのこと

ここまで読んでくれた方はわかると思います。
僕は決して優秀ではありませんでした。
マインドも鬼低いし、雑魚底辺な人間でした。

ただ、そんな底辺な凡人な僕でも変われたのは

「当たり前の基準値を変えたから」

です。

よく考えてください。
公務員になろうと思った時から既に僕のなかの基準値は変わっていたんです。

❶先輩の言葉(学生時代の出来事)
「チャンスが1%あるのに受けない理由ってある?」
❷Mさんの言葉(公務員2年目の出来事)
「成果が出せると見込んだ人間に教えない理由は先輩としてないやろ」
❸創業2年で1億プレイヤーの経営者(公務員4年目の出来事)
圧倒的な行動力と思考力に触れた

2年おきくらいに僕の基準値はどんどん書き変わっていったんですよね。

これらの順番が変わっていたりどれかが欠けていたら今の状態には至ることが出来ていなかったと思います。

そう。
凡人に出来ることは「当たり前の基準値を変えること」なんです。
コレだけです。

環境を変えて関わる人を変えたりするのは何もない人にでも出来ることです。そしてその基準値の変化が何も持っていない自分にとんでもない革命をもたらしてくれます。

全部基準値次第です。
自分が今頑張っていると思っていることですら、他の人たちからしたらまだまだしょぼいかもしれません。
別に他の人と比べろと言っているわけではなく、毎日のように自分の基準値をぶっ壊して欲しいと言うことです。
その積み重ねがきっと大きな成果を生むことに繋がると確信しています。

僕自身がそうありたいと思っているし、その姿を体現していくので、今何も持っていないと思っている人はぜひ僕を見てください。僕の背中を追ってください。ああよくば抜かしてください。簡単に抜かれる気はありませんが…

難しいことなんて何一つありません。
今やろうと思っているけど躊躇していることをすぐに行動に移して下さい。

たったそれだけで明日からのあなたの生活は一変します。

ここまで読んでいただきありがとうございました。
このnoteや他の記事を読んで、少しでも興味が湧いたらぜひXなどでご連絡ください。


あなたにとって最高の人生を。



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