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Ankiを使用して長期記憶を作り、国試対策 & CBT9割を取る方法(USMLE受験者にもおすすめ)

今回はAnkiをうまく用いてCBT対策のみならず、国試対策にもなるような勉強方法を共有させていただきたいと思います。

後述しますがAnkiの性質上、短期間(3,4ヶ月)でCBTを通す勉強ではAnkiはむしろ非効率的になります。
ですので1年ほどでコツコツと長期的な医学知識をつけていきたいという方におすすめの学習法になります。
9割を目指していない方でもこの勉強法なら直前期に詰め込む必要がなく長期的なタイパ、コスパがとても良いです。

低学年(1,2年生)からでも無理せず出来る内容となっておりますので早めに予習したいという方に特におすすめです。
また、国試範囲の対策も出来るため、まずは日本語の医学知識を固めてからUSMLEの勉強を始めたいという方にもおすすめです。

私自身は西医大が終わった3年生の8月頃からこの勉強方法を始めたので3年生にももちろんおすすめです!

少しでもこのNoteが皆さんの役に立てば幸いです。

自己紹介

はじめまして、sumikaと申します。
現在、大学4年生でCBT後はUSMLE対策のオンライン問題集を再開して解いています。
(Ankiも他の方のNoteなどを参考にして使用しています!)

CBTでは共用試験の公的化に伴いパーセンテージが出なくなりましたが、IRT650がちょうど9割の目安となっているようです。

CBTの成績

IRT650を目標にしていたのでギリギリ到達できて良かったですが、反省もあるので後で書いておこうと思います。
普段の学校の成績は学年で30-40番ぐらいでした。
部活はほどほどの運動部で練習は週3、部のイベント(飲み会など)が月2である感じでした!

臨床の定期テストはCBT3週間前にようやく終わるカリキュラムでCBT前にいらない知識をインプットするのは苦痛でした。。
しかし国試範囲もAnkiで周回していたのでだいたい知っている知識が多く、試験前日に過去問を解いて、使える知識はAnkiにメモする程度で突破する事が出来ました!

CBTの勉強だけに注力(QBを解くなど)したのは本番2ヶ月前のみなので、早めに始めればさらに高得点を目指せると思います。

CBTの詳細

一応、ここではCBTについて軽く説明しようと思います。
(知っている方は飛ばして下さい)

CBT(Computer Based Testing)とOSCE(実技試験)は医学部の実習に参加するために必ず合格しなければならない試験です。
問題は全部で320問で、その内80問が採点されません。ですので240問の正誤によって正答率が決まります。
採点されない問題は次年度に用いるために全国の医学生の正答率を評価するための問題ですので、本番難しすぎる問題が出たらほとんど採点されないと考えて良いです。
時間割はブロック1〜4で60問ずつ、ブロック5で40問、ブロック6で40問あり、それぞれのブロック1時間。間に10分ほどの休憩があります。

IRTは単純な正答率ではなく、問題ごとに難易度の差があるため点数が決められています。正解した問題の点数の合計値がIRTとなります。

また、CBTの出題範囲は以下です。

医学教育モデルコアカリキュラム

ざっくりとA,Bが公衆衛生、C,Dの一部が基礎医学、残りが臨床医学となります。ですので9割を狙うならまんべんなく解けるようにしておく必要がありますが、とりあえず受かれば良い方は臨床医学を重点的に勉強しましょう。
また、病態⇨診断⇨治療の流れで病気を理解しておく事が大切です。「志望科じゃないし治療はいいや」みたいな感じの勉強だともったいないです!


使用教材

私が使用した教材は以下です。
・Qassist 医学共用試験CBT基礎医学•臨床医学
・Qassist 内科•外科
・Qassist 小児•産婦•乳腺
・Qassist マイナー
・Qassist 公衆衛生
・Qassist 麻酔科•人工呼吸器,輸液,老年,救急•中毒

・QB CBT2025,問トレ(生理学,生化学,発生,免疫,薬理学,公衆衛生のみ)

病気が見えるはオンライン版を買っていましたがほとんどネットで検索して調べる事が出来たのであまり購入はおすすめしません...
調べたい所をドラッグして「googleで調べる」ですぐ飛べるので十分でした。。

Qassistを選んだ理由は先輩で使ってる方が多かったのと、全ての分野を網羅的に扱っており、丁寧に病態の説明がされているイメージがあったからです!medu4などについてはよく分からないです。すみません。。

Ankiの利点

私のAnkiの使用法をお伝えする前に、Ankiのメリットを紹介しようと思います。他のサイトなどでも沢山紹介されているので、端的に書くと

・復習のリズムを勝手に作ってくれる点
・デジタルのノートとして検索、メモを付け加える事ができる点

が主な利点だと思います。
Ankiは忘却曲線に沿って、作成したカードを呼び出してくれるのでわざわざノートアプリを遡ってしらみつぶしに復習する必要がありません。長期記憶を形成するためのものであるので、長い目で見てコツコツ取り組んでいきましょう!
また、以下のようにカードにメモをすることでスマホ、iPad、パソコンでいつでも検索可能なノートを作る事ができます。

ノートの裏面補足にメモができます。
また、検索にひっかけるためのワードもいれましょう。
出典: https://informa.medilink-study.com/regularpost/28084/
ブラウザでノート上の単語を検索、カードを閲覧出来ます


sumika流のAnkiの使用法

さて、ここからようやくこの記事のメインテーマAnkiの活用法について話していきます。
ここ以降は有料記事となりますが、Ankiは医学系の試験はもちろん他の資格試験や卒業してから使用されている先生がいるほど有用なシステムです。必ず知っておいて損はない内容だと思いますので、ぜひ購入してみて下さい〜!

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