やっぱり吸いたくなるチョウセンアサガオ 【牧瀬里穂 編】ヒューヒューだよっ あっつい あっつい
あー、チョウセンアサガオの花が咲いている。いい匂いがするんだよな〜嗅ぎたいなぁ〜。
ちょい待った。
以前、ネットで調べたら、こう書かれていた。
やばい、やばい。うかつに手を出すんじゃない!
中毒事例
やめよう、取って匂いを嗅ぐなんて絶対にダメだ!
やめろ!やめるんだ!匂いを嗅ぐんじゃない!
スゥー、ああなんていい匂いなんだ!芳香剤のようにとても癒される香りだ。スゥー、ああいい匂い『カ・イ・カ・ン』
いかん、いかん、めまいがしてきたぞ。あれ、なんだかとても眠いんだ💤グウ……
フゥアゥ、フゥアゥ、フゥアゥー
「おい君!そこの君だよ。大丈夫なの?起きて」
「う〜ん、なんだか頭がクラクラするなぁ。チョウセンアサガオの匂いを吸ったからかな。え、冷蔵庫の後ろから女の人の声が聞こえてくるぞ」
「よかった〜、人が倒れていたから救急車でも呼ぼうと思ったわ。でも、こんな山奥にすぐに人は来ないわね」
「冷蔵庫の後ろから声が聞こえる。すみませーん、誰かいますかー?」
ピョン!!
冷蔵庫の後ろから突然、牧瀬里穂があわられる
「あああ、あなたはもしかして!」
「そうです。牧瀬里穂です」
「本物だー!たしか、冷蔵庫のCMとかやってましたよね。なつかしいなー」
「なつかしいとか言わないの。なんだか、歳をとってるみたいじゃない」
「そ、そ、そんなことありません。今でもいけてますって!」
「なによ。いけてますって失礼しちゃうわ」
「すみません」
「ウフフフ、冗談よ。ところで、体は大丈夫なの?もしかしてオレンジ色の花の匂いを嗅いだとか?わたしも匂いを嗅いだら倒れて気がついたらここにタイムワープしてしまったの」
「牧瀬さん、その花はチョウセンアサガオって名前の花で、毒をまき散らします。気をつけて下さい」
「そうなの?ミズグチさんって本当に物知りなのね!ヒューヒューだよっ」
「待ってました!ヒューヒューだよっ、のフレーズ懐かしいなぁ。昔、『二十歳の約束』のドラマ見てましたよ。もう一回ヒューヒューだよっのセリフを言ってもらってもいいですか?ああ、そうだ!ヒューヒューだよ、あっつい、あっつい、でお願いします。
「・・・・・・・・・」
「なんすか?あっつい、あっつい、は恥ずかしいですか?じゃあ、ヒューヒューだよっだけでいいですよ」
「・・・・・・・・」
「ヒューヒューだよってダメですかー?んもう、減るもんじゃないし、恥ずかしがる歳でもないじゃないですかー」
「おい、コラ!」
「はい?」
「ワレ、さっきからなに調子こいといねん!」
「いえ、そんなこと....ない.....」
「はあ?聞こえんのー」
「そんなことありません」
「そんなことあるんじゃボケっ!」
「.........」
「お前の頭スコーンと割ってストローで脳みそチューチュー吸うたろか‼︎」
「.........」
「鼻の穴から割りばし突っ込んで下からカッコンしたろかワレ!」
「.........」
「コンクリート詰めにしてお前の水田に沈めんどオ〜‼︎」
「..........」
「怖かった〜」
「怖いのはアンタや〜!」
ズコー!
「ごめんなさい、ミズグチさんびっくりした?」
「いえ、新喜劇みたいで、なかなか面白かったですよ」
「なぜだろうねっ、この場所にくると落ち着くみたい。本当は新喜劇みたいなこともやってみたかったの.....いろいろ悩みが多すぎて......」
「牧瀬さん、ある人の格言を聞いて下さい」
「は、はい」
「まあ、素敵なお言葉❤️」
「悩みが解決されたとしても、また新しい悩みが出てくるものですよ。どーれ、湧き水でも見てリラックスしてください」
「ありがとう!あらきれいなお花だわ、クンクンとてもいい香り」
「牧瀬さん!その花の匂いを嗅いではダメだー!」
タイムリープする牧瀬里穂
「ミズグチさーん!」
「牧瀬さーん!」
フゥアヮーフゥアヮーフゥアヮ
そこにはもう、牧瀬里穂の姿はなかった
あっ夢か。危うく現実逃避しそうになりました。みなさんもチョウセンアサガオには、くれぐれも気をつけてくださいね(^_−)−☆
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