【地球温暖化で災害が増えてる?】水田を作って温度を下げよう!
地球では近年まれにみる大雨で 地盤沈下や川の氾濫が増えてきてます。
今年の12月、沖縄では長雨が続き 晴れ間の出る日がめずらしいぐらい。
そんな中でも毎日、水田にいると鳥のさえずりや生き物に癒されます。
癒されるだけではなく、水田には地球の温度を上昇させない特質もあります。
『水田のはたらき』 関矢信一郎
1992年に出版された本ですが、約30年も前から地球温暖化についてしらべています。
この本の中に、水田は気象の安定に役立っている話があります。 紹介します!
《蒸発散により気温を調節する》
◆蒸発散 地表面から大気へ放出される水
なぜ水田のまわりは涼しいのか?
田の水が蒸発するときの潜熱で周囲を冷やします。夏、庭に水を打つのと同じ効果ですね。 天然の冷房作用を水田がしていると思います。
《田舎は水田があるけど都会では》
コンクリートで覆われた都市が暑くなるというのは当然ですが、そこに緑があったり、あるいは水田があったりすれば蒸散しますから、涼しくなるのです。
だから都会には公園や街路樹が多いんだ。でもまだ足りないのかも。
ビルの下やアスファルトは熱いですよね? 公園には木があって木陰が涼しいです。
木陰が涼しいのは日が当たらないことと同時に 蒸散により涼しくなるということもあるわけです。
《暑い日の畑では》
作物は水を吸い上げるのが間に合わなくなるので 蒸散を抑えてしまいます。蒸散しないので温度は高いままです。
ところが水田には水がたくさんありますから どんどん蒸散を続けることができます。
それだけ水田の効用というのは、畑に比べても、森に比べても、大きいということがわかります。
《昔は》
平野郡にある大都会というのは、必ず周りに水田があったはずで、東京も名古屋もそうです。大阪でも昔は水田が多かったのです。
結局、水は温度の調節機能を持っているということなのです。
大都会の周辺に水田があるということは、全体としては大変な冷房効果があることになります。
水田農業は永遠に
人と人との心を結び合わせ、人間の情感を満たしてくれるものは、まさに土と農業と美しい田園風景しかない。
人間どうしが心を合わせ、勤労にいそしみ、絶えず自然と調和をとって謙虚に生きていく。こういった生き方は、やはり農業からしか生まれない。
これまで私たちが軽視してきた、第一次産業は、単に経済的な効率からのみ考えるものではない。