やっぱり吸いたくなるチョウセンアサガオ 【鬼滅の刃 禰󠄀豆子 編】 水の呼吸
あー、チョウセンアサガオの花が咲いている。いい匂いがするんだよな〜嗅ぎたいなぁ〜。
ちょい待った。
以前、ネットで調べたら、こう書かれていた。
やばい、やばい。うかつに手を出すんじゃない!
中毒事例
やめよう、取って匂いを嗅ぐなんて絶対にダメだ!
やめろ!やめるんだ!匂いを嗅ぐんじゃない!
スゥー、ああなんていい匂いなんだ!芳香剤のようにとても癒される香りだ。スゥー、ああいい匂い『カ・イ・カ・ン』
いかん、いかん、めまいがしてきたぞ。あれ、なんだかとても眠いんだ💤グウ……
フゥアゥ、フゥアゥ、フゥアゥー
「あー、いつものことながら、チョウセンアサガオの毒は、なんという効き目だ。頭がクラクラするぞ」
長い髪を腰のあたりまでおろし、古い着物姿で、口に竹を咥えた10代らしき女性が立っている。
「あっ、あなたはもしかして!」
「ぅーーーー」
「禰󠄀豆子ちゃん!
どうしてこんな所に?鬼と戦っている最中では?」
「ムーーー」
「なるほど、鬼がチョウセンアサガオの毒を振りまいて、吸ってしまったのか。上弦のレベルまでいくと、チョウセンアサガオの使い手がいるってことだな」
「ムムム」
「ふむふむ、炭治郎が鬼と戦っているので早く鬼滅の世界に帰りたいか、なにかいい方法があれば……」
「ぅーーー」
「ところで、さっきから気になったんだけどさぁ、口に咥えている竹あるじゃん?それ取れないの?喋りづらそうじゃん」
「ム…」
「竹って栄養あるの?ちくわがいいよ、ちくわ」
「ム?」
「ちょっと待って!今、ちくわググったんだけど『高タンパクで低脂肪なので、ダイエットにはおあつらえ向きの食品です』と書かれているよ。いいね!ちくわ!」
「ぅーーー」
「ちくわ、ちくわ、ちくわ、ちくわ、ちくわ、ちくわちくわちくわちくわちくわ」
「フガッ!!」
バキッバキバキ!バサァー
ちくわの連呼に怒った禰󠄀豆子は、なんと、一蹴りで大木を倒してしまった。
「すみませんでした!どうか、お命だけはご勘弁を!」
「元気だしなよ、禰󠄀豆子ちゃん。炭治郎なら大丈夫。善逸も伊之助もいるしさぁ、この3人がいれば安心だよ。サッカーに例えるのなら、バルセロナのメッシ、スアレス、ネイマールってとこかな」
「ムムム!」
「そぉーなんです!いけるんです!くぅ〜。ハハハ、まるで川平慈英みたいだね」
「ウフフ」
「あっ、はじめて笑った」
「ある人の格言があるんだ。聞いてくれる?」
「ムーーー」
「ぅーーー」
「人間には、いろんな感情があるんだよ。安心、悲しみ、葛藤、......苦しみ、喜びなど、でもね、すべては劇みたいなものだ」
「ムムム」
「『数えきれない 悲しみの後ろには 数えきれない ドラマが待っている 涙の数だけ 笑えるさ Oh Yes 物語の中へと』ってね」【馬場俊英 主人公】
「水の呼吸ってあるけど、水のリズムはとても大事なんだ。
ここの湧き水を見てごらんよ、絶え間なく流れ続けている。ゆるやかに流れる川の流れが、やがて大河となり、大海へと続いていく。要するに行動を持続することだね」
「………」
「だが、水も時によっては、沸騰することもある。それが情熱というものなんだよ。若いときは熱き情熱が大事かもね」
「ムムムー!」
「あれ、禰󠄀豆子ちゃん!さっきまで口に竹を咥えていたのに、チョウセンアサガオを咥えている!」
「ムムム!」
「いかん!直接口に咥えているから、よけいにチョウセンアサガオの毒が体内に回ってきたんだ」
「ミ、ミ、ミズグチさん、ありがとう。情熱が大切だと、帰ったらお兄ちゃんに伝えておきます」
「えっ!しゃ、喋っている!!なんというチョウセンアサガオの副作用」
タイムリープする禰󠄀豆子
「禰󠄀豆子ちゃーん!」
「ミズグチさーん!」
フゥアゥ、フゥアゥ、フゥアゥー
そこにはもう、禰󠄀豆子の姿はなかった
あっ夢か。危うく現実逃避しそうになりました。みなさんもチョウセンアサガオには、くれぐれも気をつけてくださいね(╹◡╹)
よろしければサポートお願いします☺️