やっぱり吸いたくなるチョウセンアサガオ 【YUKI 編】Over Drive
あー、チョウセンアサガオの花が咲いている。いい匂いがするんだよな〜嗅ぎたいなぁ〜。
ちょい待った。
以前、ネットで調べたら、こう書かれていた。
やばい、やばい。うかつに手を出すんじゃない!
中毒事例
やめよう、取って匂いを嗅ぐなんて絶対にダメだ!
やめろ!やめるんだ!匂いを嗅ぐんじゃない!
スゥー、ああなんていい匂いなんだ!芳香剤のようにとても癒される香りだ。スゥー、ああいい匂い『カ・イ・カ・ン』
いかん、いかん、めまいがしてきたぞ。あれ、なんだかとても眠いんだ💤グウ……
フゥアゥ、フゥアゥ、フゥアゥー
「う〜ん、頭が痛い。さてはチョウセンアサガオを吸いすぎたかな。あれ、誰だろう?」
スカートをヒラヒラなびかせながら、30代〜40代らしき女性が立っている。
「あっ、あなたはもしかして!」
「そうです、元 JUDY AND MARYのYUKIです」
「YUKIちゃんだぁー!YUKIちゃーん、一体どうしたんですか?こんな場所に」
「公園を散歩していたらキレイな花を見つけたの。でも花を嗅いだら意識が遠のいて、気がつくと水田に…」
「まさにOver Driveですね!」
「………」
「どうしたんですか?元気がないじゃないですか」
「ちょっと、いろいろあってね」
「僕なんかでいいのなら、話聞きますよ」
「最近、若い子達のヒソヒソ話を聞いてしまって『YUKIってさぁ、いつまでスカートをはき続けるんだろうね?もういい歳じゃん?』って言ってたの」
「ゆるさん!そいつらの顔を、そばかすだらけにしてやる!」
「いいのよ、そこまでしなくても。でもたまには落ち込むこともあるのよ」
「YUKIさん、僕の歌を聴いてもらってもいいですか?」
「は、はい。」
「走る雲の影を飛び越えるわ 夏のにおい追いかけて あぁ夢はいつまでも覚めない 歌う風のように」
「あっ、Over Driveの歌詞だわ。懐かしい」
「人生は前に進むしかないですよ」
「さすがミズグチスイデンさん。そうね、人生はOver Driveかもしれないわ」
「そう、Over Driveを笑うものはOver Driveで泣く。Over Driveを制すものはOver Driveを制する。Over DriveをなくしてOver Driveを語れない」
「………」
「ある人の格言も聞いてください」
「はい!」
「まあ、素敵なお言葉。よぉーし、なんだか元気になったみたい。生きている限り、歌って踊っちゃうぞ!」
「そうこなくっちゃ!」
「しゃくしゃく余裕で暮らしたい 約束だって守りたい」
「JOYだ!いいね、ヒューヒュー」
「あれ、なんだか、めまいがしてきたわ」
「いかん!JOYの振り付けは小刻みに体を揺らしたり、頭を横に振ったりする。そうすることによって、チョウセンアサガオの毒が再び体内を駆け巡るのだ!」
「ミズグチさんありがとう。ここに来たから前の私を取り戻すことができたわ。そろそろ帰らないといけないわ。さようなら」
タイムリープするYUKI
「YUKIちゃーん!」
「ミズグチさーん!」
フゥアゥ、フゥアゥ、フゥアゥー
そこにはもう、YUKIの姿はなかった
あっ夢か。危うく現実逃避しそうになりました。みなさんもチョウセンアサガオには、くれぐれも気をつけてくださいね(╹◡╹)
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