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言葉 と 言葉にならないもの

あたらしい経営コンサルティング・カンパニー oriri として船出をするにあたって、

ウェブサイトにアート作品を入れようと思った。


僕は、Corporate Visualと呼んでいる。

ウェブサイトにメインで載せる絵をキービジュアルと呼ぶことが多いけれど、

いや、そうじゃない、

Corporate Visualなんだ、と。


言葉という武器

僕たちコンサルタントは、言葉を武器にしている。

というか、それ以外に何もない。


日々、言葉を使って聴き・読み、

言葉を使って考え、

言葉を使って書き・話し・伝えている。


だから、言葉を大切にしたいし、

言葉のチカラを信じている。


そして、それと同時に、

言葉の危なっかしさも自覚したい。

自分の手を離れた瞬間に、言葉は、

相手のモノとなったり、空気に浮遊したりして、

自分の意図とは違う方向に飛んでいくこともある。

飛んでいく方向や距離やスピードをイメージするけれど、

そんなイメージを越えることもしばしば。

あるいは、言葉に付着している質感や温度が、

本来伝えたい意味以上に主張してしまい、

意図しない伝わり方がすることもある。


言葉にならないモノ

何かを伝えるとき、

人が人に伝えている。

経営コンサルティングに関する構造で言えば、

人(コンサルタント)が人(経営者)に伝えて、

人(経営者)が人たち(社員・取引先・顧客)に伝える。

、、、人だらけ。人のみ。、、、


人と人がコミュニケーションする風景を想像したとき、

言葉にならないモノの大切さは疑いようのないもの。


そんなの当たり前のことではあるのだけれど、

一方で、これは経営コンサルティングの業界が敢えて距離を置いてきたものでもあると思う。

少し乱暴に言えば、

「勘と情で商売するのではなく、科学的・論理的にビジネスしましょうよ」

という布教活動やってきていると言えるかもしれない。

あらゆる主義主張が、そうであるように、

そこには副作用がある。

経営やビジネスが「科学的・論理的・言葉にできるモノ」だけになってしまっては、

経営やビジネスの原風景から失われてしまうものが大きくなり過ぎると思う。


言葉 と 言葉にならないモノ

ウェブサイトに載せる作品は、

言葉で表現できるコトを越える範囲のコトを伝える存在であってほしかった。

信頼しているアーティストに、

アレコレと脈絡なく話を聞いてもらって、

あとはお任せ。

oriri というカンパニーが表現されますように...

言葉にならないモノがカタチになりますように...と。


勝手なイメージだけれど、

一般的にキービジュアルは、

言葉で表現されているコトから要素を抽出して表現しているような気がした。(違ったらゴメンナサイ)

言葉で表現できるコト と 表現できないモノは、

どちらの方が広い範囲なのか。


そこに関する主張を、

表現の仕方に込めたいと思いました。


補足として...科学的経営の大地

ただし、間違いなく、科学的・論理的な経営やビジネスの領域にも広大で肥沃な大地が広がっている。

もっと精度を上げたり、サイエンスしたりする余地は大いにある。

さらにいえば、その大地には、クリエイティビティの土壌さえある。



「左脳思考『ではなく』右脳思考の時代だ」なんて言うつもりは、まるでない。(そんな主張をしている人もいないと思うけど。)




※ 下記の会社・アーティストにお世話になりました。

ウェブサイト:http://frontvision-consulting.com/

作品:http://www.yuma-takaishi.com/


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