海の見える学校の行事「海の楽校」とコミュニティスクール
今年度、新しく生まれた学校行事がありました。
今日は「海の楽校」という活動を紹介します。
(1)海の楽校とは
まずは当日の様子をご覧ください。
(2)きっかけ
ある先生方の声がきっかけでした。
👩🏫「戸田小って海が近くにあるけど子どもたちは海に触れる機会がどんどん少なくなってきてるから、自然に触れる機会を増やしたいなぁ」
👩🏻🏫「でも子どもだけで行くのは危ないし、家庭だけの力じゃ限界があるから、学校で海に行けないかなぁ…??」
校長先生👨🏼🏫「確かに学校だけでも家庭だけでも限界がある。そういう時に地域の出番だ!任せて!」と、コミュニティスクールを活用して学校だけではしにくい安全管理の部分を地域の協力も得ながら学校行事として実施しました。
このように「コミュニティスクールだから何かをやらないといけない」という訳ではなくて「何かやりたいことをよりよくするために地域の力(コミュニティスクールだけではない)も借りる」という意識を持っておくと学校内の負担が少なくなると思います。
(3)活動のねらい
①校区内の海での野外活動を通して、ふるさとの自然のよさ・食のよさを感じる。ふるさと小野の海に親しむ(生活科・総合的な学習の時間・ふるさと教育・食育)
②体力向上(体育)
③地域の方との交流を通して、子どもと大人のよりよい関わりができるようになる。(コミュニティスクール)
④地域の協力を得ながらより良い学びの機会を作る(地域とともにある学校)
⑤子ども活動を通して地域が活性化する(学校を核とした地域づくり)
(4)子どもの姿
児童は「砂像づくり」「ポップコーンづくり」「サップ体験」「生き物探し」の4つからやりたい活動を選び、グループに分かれて行いました。その後は自由遊びもありました。
そして、昼食はいつもの給食ではなく食改さん(食生活改善推進員会)が郷土料理(ボベご飯、味噌汁、酢の物)を作ってくださって学校で食べました。
普段は食べられない地元のご飯を食べて、おかわりが止まらない子がいたり、「美味しすぎて食改さんたちに感謝の手紙を書きたい!」という子がいました。
(5)地域の声
活動に協力した保護者さん👫🏻「家にあるものを貸すことで活動が豊かになってよかった」
子どもたちからの手紙を受け取った食改さん👵🏻「こりゃあ子どもたちの期待がすごいけぇ、来年もせにゃあいけんねぇ」
参加した保護者さん👩🏻①「こういう活動を求めてました!家族でも行くけど、友達もいて学校として実施してくださったのはすごくありがたいです」
🧑🏻🦰②「自分が子どもの頃は砂像づくりがあってそれがなくなったのが寂しかったから復活できてうれしい」
👨🏻③「学校だけでやるのではなく保護者の参加もOKにしてくれて、子どもと一緒に楽しめたのでよかった」
(6)コーディネーターとしての動き
①会場になる漁港の使用許可
②活動講師との調整
ポップコーンづくりの活動は、ミーモスクールという制度を活用して講師の方々に来てもらったので、活動内容等について調整しました。
③道具の準備
学校にあるものや公民館で借りるものの準備を先生方と行いました。
(7)やってみて
学校にとっても、子どもにとっても、地域(保護者を含む)にとっても、初めての試みでしたが、多様なステークホルダーが連携・協働した結果、子どもたちは「来年もやりたいです!」という声が多数あったので、よかったです。
今後は、PTA主催の「親子活動」やつろうて子育て協議会主催の「海遊び」とコラボを計画中です。