コンプライアンスって何?法令遵守とどう違うの?【30分チャレンジ】
みなさんこんばんは、福田達也です。
最近コンプライアンスを守ろうという話を聞くことが増えてきました。会社の中でも教育を受けたり、社外の人と一緒に仕事をする中でもコンプライアンスを意識することが大事だという話をしたりします。
ただ、いろいろな人と仕事をする中でも、このコンプライアンスという言葉は、その意味合いは意外と広く、正しく理解している人は少ないかもしれないと感じています。自分も教育を受けてはいるものの、正しく理解できているかは若干怪しい…。
という事で、今回はコンプライアンスとは何か、なぜ守るべきかについて解説します。
コンプライアンスは法令遵守よりも広い
コンプライアンス=法令遵守と訳される事は多いですが、実際の意味する所はそれよりも広く曖昧です。コンプライアンスを守るためには法令を遵守のみならず、モラルや社会通念のような「法律としてを明文化されていない社会的なルール」も守る必要があります。
例えば、一時期はステルスマーケティング(ステマ)と呼ばれるマーケティング手法が流行しました。これは、依頼を出していることを隠しながら、影響力のあるインフルエンサーや芸能人に、自社製品に対するポジティブな意見を宣伝してもらうマーケティング手法です。
上記のページにも記載されているように、このマーケティング手法は法律上は問題がありません。しかし、ステルスマーケティングが明るみになり、消費者からのバッシングを受けたり、謝罪に至った事例は枚挙に暇がありません。
あるいは、公的な文書において差別的な表現を用いることも、法律上は問題ありませんが、大きなバッシングを受けることは想像に難くないでしょう。
このように、コンプライアンスを守るといった時には、法令を遵守するだけでは不十分で、「社会的に見て批判を受けないような立ちふるまいをする」ことが重要になります。
コンプライアンスを守る意味
なぜコンプライアンスを守る必要があるか、それは企業の社会的評判を守るためです。
法令遵守という観点では、シンプルです。罰金や行政・刑事処分といった法的、かつ直接的な制裁を受けない受けないためといえます。
法律に書かれていない社会的なルールを守る時、守られているのは企業の社会的評判です。ビジネスの基本は信頼関係です。相手が一般消費者であれ、他の企業であれ、不誠実であると思われることは、売上の低下や提携の機会を失うことに繋がります。
コンプライアンスを守る難しさ
コンプライアンスを守ることは非常に重要ですが、一方で非常に難しい点でもあります。なぜなら、コンプライアンスを違反しているかどうかは「明文化されておらず」、「社会情勢や世論によって境界が変わる」からです。
法律と異なり、コンプライアンスにはこれがOK、これがNGという明確な境目はありません。また、以前は容認されていたことが、時代を経るにつれて容認されなくなるということもあります。
この分かりやすい事例がジェンダー問題です。昭和の頃であれば、「男たるもの~べき」「女たるもの~べきだ」という発言をしたところで、批判を受けることはなく、むしろ共感されることも多かったかもしれません。しかし、令和の時代にこのような発言をすると、炎上は免れないでしょう。
そのため、コンプライアンスを守るためには、何が駄目とされているのかという部分や事例に感度高くアンテナを張り、常に自分の中の常識を社会通念に合わせていく努力が必要となります。
終わりに
今回はコンプライアンスについて、その意味と守る理由、そしてその難しさについて解説しました。
コンプライアンスを守る重要さを感じるとともに、世の中の大きな流れに敏感でいようと振り返る時間になりました。noteを書いていく上でも、自分の発信によって嫌な思いをする人がいないかを考えながら投稿していこうと思います。
本日も読んでいただき、ありがとうございます。
また次の記事でお会いできることを、楽しみにしています。