解決策がすぐ思いつかないほど大きな問題は小さく分割する【ロジカル・シンキング】
みなさんこんばんは、福田達也です。
仕事やプライベートで何かに取りかかろうとした時、どうしたらよいのか最初の一歩に詰まって動けなくなったり、後回しにしてしまう。あるいは、その結果として忘れてしまったり、期限を過ぎてしまったりといった経験はないでしょうか。自分は社会人になりたての頃によくあり、上司に沢山怒られたことを今でも覚えています。
色んな所で課題に思っている人がいるであろうこの問題、その根本的な原因はシンプルで、それは「問題が大きすぎること」です。
今回は、問題が大きすぎるとどんな問題があるのか、どうやってその状態を解決するのかについて紹介します。
問題が大きすぎると動けない
「問題が大きすぎる状態」とは一体どんなものでしょうか。まずは極端に考えてみましょう。
例えば地球温暖化を止めるために私たちができることは何か、という問題を取り上げたとします。そして例えばですが、上司から地球温暖化を食い止めてくれと仕事を与えられたとします。
当たり前の話ですが、このような問題にぶち当たると私たちは途方にくれてしまいます。地球温暖化を止めるとは一体どういう状態を指しているのか、地球温暖化は本当に起こっているのか、本当に起こっているのであればなぜ起こっているのか、どの原因が影響が大きいのか、その原因を取り除く方法はないのか…とそもそもの問題を考えるだけでも大変です。
仮にここで、「ゴミを燃やすことで発生する二酸化炭素が原因だから、なるべくゴミを減らそう」と考えた所で、今度は、それは本当に効果があるのか、対策はそれで十分なのか、他に考えられることは無いのか…と色々な思考が頭をかけめぐり、行き詰まってしまいます。
ここでの例では地球規模のとても大きな問題を取り上げましたが、もっと身近で、もっとすぐに答えが出そうな問題であったとしても実はサイズが大きかったりすることはままあります。
例えば、「最近会社に遅刻することが増えているからなんとかしたい」という問題。一見簡単そうに見える問題ですが、根本的に解決していこうとすると様々な要因が絡んでいる事に気がつくはずです。
解決策として、「寝不足が原因だから早く寝よう!」と考えると、今度は「仕事が終わらないから早く寝られない」となり。「早く仕事を終わらせるためには」と考えると、「ぐっすり眠るのが重要」となり。そうすると、そもそも寝不足が原因じゃないか!と堂々めぐりするかもしれません。
小さな問題に分割する
このように問題のサイズが大きいと、様々な課題が複雑に絡み合い解決の方法を見つけるのが困難になります。そして、すぐに解決の方法が見つからないと手が止まってしまうのが私たちです。
これを解決する一番の問題は、「大きな問題は小さな問題に分割する」ことです。
例えば、先程の「最近会社に遅刻することが増えている」という問題を、「朝の目覚めが悪い」「夜寝るのが遅い」「アラームに気付かない」「アラームを止めて二度寝してしまう」といった、一つ一つのより細かな問題に分割していきます。
それでもまだ大きいのであれば、更に問題を分割します。例えば、「夜寝るのが遅い」という問題を、「残業時間が長く家に帰るのが遅い」「ついつい夜更かししてしまう」「布団に入ってもなかなか眠れない」といった問題に分割できるかもしれません。こうやって解決策が出るほど小さな問題に分割できれば後は一つずつ手を付けて解決していくことができるはずです。
そしてもう一つ忘れてはならないのは、分割したことを記録しておくことです。一つ一つの小さな問題を解決することで、大きな問題解決に向けて前進はします。前進はしますが、他の問題も解決しなければ完全な解決には至りません。問題を分割する時は、元々の問題は何で、どのように分割して今の問題に至ったかを記録(オススメは覚えるのではなく記録して忘れる)しておきましょう。
終わりに
今回は「大きすぎる問題は分割する」ことについて説明しました。
自分でも経験があるのですが、仕事の手が止まる時は多くの場合、すぐに解決策が思い浮かばないような大きな問題にぶつかったときです。真正面から乗り越えようともがくのではなく、まず自分が解決可能な小さな問題に分割するにはどうすればよいか?を考えることで驚くほど仕事が前進します。ぜひ意識して試してみてもらえればと思います。
問題を分割する時の分割の仕方や考え方については、また別の記事で紹介できればと思います。
本日も読んでいただき、ありがとうございます。
また次の記事でお会いできることを、楽しみにしています。
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