【本の感想】入社1年目から差がつく ロジカル・シンキング練習帳
みなさんこんばんは、福田達也です。
今日は、最近読んでいた本の感想を共有したいと思います。本日の書籍はこちら、『入社1年目から差がつく ロジカル・シンキング練習帳』です。
著者について
著者のグロービスについて、amazonの著者紹介を引用しました。
グロービスといえばMBAの取得が可能なグロービス経営大学院が有名ですが、それ以外でも法人やビジネスパーソン向けに多くのビジネススクールを開催しています。実際に私が勤務している会社でも、グロービス主催の研修プログラムは多数ありました。
本書も、こういった研修プログラムを通して、多くのビジネスパーソン向けに行った講義をもとに作られたとのことであり、実績としては疑いようがないと思います。
どんな本か
『はじめに』でも書かれていましたが、本書は「ロジカル・シンキング」に初めて触れる人や、これから社会人生活をスタートさせる人向けの入門書です。
全5章、20節構成で、各章は1つのトピックに対してつい陥りがちな思考の罠と、それをどう回避するかについて、書かれています。各節は、概ね下記の構成を取っています。
概要やポイントについては「なるほど、そうだろうな」と、納得しながら読み進められる一方で、演習問題は立ち止まって考えないといけない事が多いです。この、読めば分かるけれど、考えると意外と難しいという塩梅がちょうど良く復習になります。
後半のステップアップについては、より多様なケースでの扱い方や、押さえておくべき周辺知識などが紹介されており、学んだことをより広い範囲で適用できるようになります。節のまとめでは、トピック全体で触れたことが箇条書きで書かれており、自分の知識の振り返りや確認として使えました。
総じて、『入門編』の名前のとおり、ロジカル・シンキングを活用していく上で引っかかりやすいポイントを重点的に補強することができ、実践向きの良書だと感じました。机の上などに置いておいて、「あれ、なんだっけ?」と思った時に開くリファレンスとして良さそうです。
一方で、章の構成から、ロジカル・シンキングの全体像を体系だって勉強したいという要望には不向きです。ロジカル・シンキングでなく、クリティカル・シンキング(批判的思考)に相当するような内容も最初から扱われています。その一方で、ロジックツリーやMECEなどといった、ロジカル・シンキングを学ぶ上で欠かせないフレームワークについてもあまり紹介されていませんでした。
本書がおすすめな人とそうでない人
以上より、本書がおすすめなのは下記のような方々です。
一方で下記のような方々には、あまり向かなさそうです。
終わりに
今回は書籍『入社1年目から差がつく ロジカル・シンキング練習帳』についての感想を書きました。
ロジカル・シンキングに関する書籍を紹介するのはこれで3冊目ですが、それぞれ違った観点や強みがあり、また新たな学びを得た感じがします。紹介文にも書きましたが、他の二冊に比べると、考え方に詰まった時にパッと引くような使い方が便利そうに思いました。
本日も読んでいただき、ありがとうございました。
また次の記事でお会いできるのを楽しみにしています。