身体のバネ



運動ができる人とできない人の違いに
”バネ”
がある人とない人があります。

このバネについてお話ししていきます。

ですがまずバネとは何か?
ですよね。

バネとは難しい言葉で”伸長反射”といいます。
この伸長反射がとても重要になってきます。


伸長反射

伸長反射とは、日本ストレッチング協会では

脊髄反射の一つで、骨格筋が受動的に引き伸ばされると、その筋が収縮する現象。
ある筋が急に引き伸ばされると、それ以上筋が伸びてダメージを受けないよう、その筋を収縮させて保護しようとする反射

とされています。



人間の身体には内部で関節を動かそうとする力と
外部で重力や床からの反力でおこる力が生じています。

人によって筋肉の柔軟性がある人とない人がいると思いますが、外部からの力で筋肉が急激に引き伸ばされると反射的に縮もうとします。

反射

そもそも通常は外部から得た情報は脳に入り処理された情報で体は動きます。

ですが情報が処理され体が動くまでには時間がかかり、身に危険が起きているのに時間をかけてはいられませんよね。

その際得た情報は脊髄で危険と判断され体を動かすことが反射というものです。

例えば、

熱湯の入ったバケツがあります。この熱湯に誤って手を付けてしまった。

手で熱を感じる。脳に情報が送られる。脳が熱いと感じ筋肉に手を引くように命令する。筋肉に命令が届く。手を引く。

この過程を踏んでいる間に手はやけどしてしまいますよね。

反射があれば、

手で熱を感じる。脊髄が危険と感じ筋肉に手を引くように命令する。手を引く。

生き物が生まれながらに持っている本能であり、これを反射といいます。

柔軟性は必要ない!?

伸張反射がパフォーマンスにどう生きてくるのかです。伸張反射は筋肉がもつ柔軟性のキャパを超えた際に起きるものです。

筋肉の柔軟性がありすぎる人となさすぎる人ではどちらが伸張反射は起こりやすいと思いますか?

柔軟性がない人のほうがキャパを超えるのが速いため伸張反射が起きやすいことがイメージできると思います。

ですが、柔軟性がないということは伸張反射が起きる以上に引き伸ばされてしまうと怪我に繋がりますね。

各スポーツに対し必要な可動域に達するための柔軟性はもちろんパフォーマンスをあげるうえで必要ですが、柔軟性がありすぎることはかえって伸長反射を引き起こしにくくパフォーマンスを下げているかもしれません。


まとめ

運動能力を高めるための”バネ”は身体の防衛本能からくる反射を運動に応用したものです。

これをいかにうまく使えるかが運動能力を高めるための必要な条件です!

次回はこのバネを利用し早く走れるために必要なことについてお話しします!


お楽しみに!

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