リコリス・リコイルから考える自衛
アニメで考える社会問題
本日は「リコリス・リコイル」を通して自衛について考えていきましょう。
「リコリス・リコイル」は2022年に放送された完全オリジナルのアニメです。
犯罪を未然に防ぎ、人知れず平穏な日々をもたらす秘密組織「DA」の支部である和カフェ「喫茶リコリコ」の店員で、その秘密組織のエージェントである「リコリス」としての顔を持つ二人の少女「錦木千束(にしきぎちさと)」と「井ノ上たきな」が様々な事件に立ち向かう姿が描かれています。
「リコリス」は孤児の女子が「DA」によって育成されたエージェントであり、政府公認で銃の所持と殺しが許されています。
そのなかでも千束はイレギュラーであり、跳弾をよけることができるくらいの特筆した反射速度を持っています。
しかし、人を殺そうとはせず、無力化のみにとどめています。
たきなはリコリスとして非常に優秀でしたが、とある事件で「喫茶リコリコ」に左遷されました。
当初はなかなかなじめず、本部へ戻ることを目標としていましたが、千束と過ごしていくうちにDAにこだわらない生き方を学んで、一緒に楽しく過ごすようになりました。
前述した通り、リコリスは銃の所持と殺しが認められています。
千束はそんな中でも殺傷能力のない銃のみを使い、様々なミッションをこなしていきます。
こと日本においては銃の所持は限られた職に就く人間のみに限られています。
警察・自衛隊、昔であれば郵便局員等も銃の所持が許されています。
当然、一般人は銃の所持は許されておらず、所持していた場合は当然銃刀法違反となり、1年から10年の懲役になります。
逆に銃の所持が認められている国もあります。
代表的なところだとアメリカやアルゼンチン、オーストリア等でしょうか。
また、個人の所有とは別に自衛目的での所持が認められるかどうかも国によって異なります。
当然日本はその両方が許されていないわけですが、それは当然、銃の所持が認められている他国と比較して自衛の方法が減っていると言えます。
では本題に入りましょう。
自衛とは、文字通り他からの脅威を自身の手で守ることを指します。
日本において自らが自らを守る方法は、「逃げること」もしくは「武術」のどちらかではないでしょうか?
勿論、日本は世界有数の治安の高さを誇る国であり、そもそもそのような被害に出くわすこと自体が天文学的な確率なわけですが….
例えば、いくら安全とはいえ、「女性が一人で夜道を歩かない方がいい」と今でも言われているうえ、そのような犯罪も発生しているのもまた事実です。
であれば、いざというときに自分を守るための用意は必要なのではないでしょうか?
しかし、いくら自衛の目的のため殺傷能力の高い武器を持つのは危険性が高いと考えられます。
そのため、私は千束が持つような非殺傷性の銃の所持までは認めるべきだと考えます。
その場で相手を無力化し、取り押さえることさえできれば、殺す必要性は全くありません。
そのため、殺傷能力を取り除いた銃でないといけないと私は考えました。
実際、千束も殺傷能力のない銃だけで何度も戦闘を繰り返し、ミッションをクリアしています。
もちろん、非殺傷性とはいえ、規制は必要です。
国への届け出若しくは講習等で使用のライセンスを取得させたり、使用時に自分の位置情報を警察や親族に共有するシステムを装着させるなどして、悪意を持っての使用をさせないための仕組みを構築しなければなりません。
そもそも銃刀法はそれらが使用されて人に危害が加われないようにするための法律で、今から約70年前に制定されました。
70年経ち、様々な方法で使用を管理・監視する方法ができました。
であれば、それに対応した法にし、自身が自身を守ることができる手段を増やすべきではないでしょうか?
今回はここまで。
次回もよろしくお願いします。